消費税が5%から8%に上がり、ますます懐が寒くなる中、2015年4月以降には軽自動車税の増税が決まっています。
維持費が安いのが軽自動車の最大の魅力なのに、増税されたらどうなっちゃうの?
と不安に思う方も多いでしょう。
そこで、今回の軽自動車税増税を詳しくわかりやすくまとめました。
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[qa color="black" q="増税はいつから?
"]2015年4月以降に購入した”新車”が対象になります。
今乗っている軽自動車や中古車には適用されないのでご安心を。[/qa]
[qa color="black" q="いくら値上げされるの?"]7,200円→10,800円
ちなみに普通車の最低自動車税は29,500円。[/qa]
[qa color="black" q="そもそも軽自動車税ってなに?
"]軽自動車税とは、1年に一度支払う税金のこと。
毎年5月に納付書が送られてくるアレです。[/qa]
[qa color="black" q="買い換えるならいつがお得?
"]軽自動車を買い換えようと思うなら増税前に買ったほうが断然お得!
3月に買いに行っても納車が遅れて間に合わなくなるかもしれない。
遅くとも2015年1月中には動き出し、2月には契約したい。[/qa]
[qa color="black" q="更にお得に買える方法があるとか?"]買い替えを検討しているなら、今乗っている車を高く売ることを考えましょう。
詳しくは値引きの鉄則を御覧ください[/qa]
目次
なんで軽自動車と普通車にこんな税金の違いがあるのか?
軽自動車とコンパクトカーの税金を比較してみると
軽自動車→7,200円
コンパクトカー→29,500円~34,500円
と役4倍~5倍の差があります。
増税下としても約3倍ですね。
普通の自動車税は排気量が0.5L上がるごとに5,000円税金が増えています。
ということは、軽自動車が普通車と同様に扱われるなら、自動車税が24,500円でもおかしくないはずです。
軽自動車が優遇されている理由とは?
なぜ、ここまで軽自動車が優遇されているのでしょうか?
いろいろ調べたことをわかりやすく簡単に言うと、
[normal_box2 color="orange" border="b1"]戦後の日本では普通車は贅沢品として扱われていて、一部のお金持ちしか持っていませんでした。
しかし、足は必要なので性能も低く排気量も小さく(当時は360cc)価格も安い軽自動車を作り、一般の人にも車を普及させようと、税金面も優遇されたとのことです。[/normal_box2]
その名残が今も残っているようです。
進化を続ける軽自動車に目をつけた
しかし、軽自動車はかなりの進化を遂げています。
排気量は360ccから660ccにあがり、スライドドアがついたり、車内が広くなったり、エンジンも改良されてパワーも上がりました。
普通車と比べて遜色が無いレベルと言えるのではないでしょうか?
そこに目をつけた頭のいい役人が軽自動車税の増税に踏み切ったのではないかと言われています。
ま、軽自動車に乗らない人にとっては、「ずるい!」と思われるかもしれませんね。
コンパクトカーと比べてみると?
スズキワゴンRは最近S-エネチャージ搭載で燃費は32.4km/lまで伸ばしました。
価格は107万~154万くらい。
車内も広く、快適に作られていて、走行性もそんなに悪く無いです。
コンパクトカーで一番人気のフィットは、ガソリン車で燃費26.0km/lです。
価格は130万~210万円くらい。
排気量が1.3LとワゴンRの倍はあるので、軽自動車よりも安定感やパワーがあります。
10年位前の軽自動車は、燃費もリッター10kmくらいでしたし、エンジン音もうるさいし、安定感もなくあきらかに普通車と比べると劣っていました。
でも、今はコンパクトカーとの違いはあまり感じません。
価格も高くなってきて、下手をすると購入価格は軽自動車のほうが高いということもあります。
軽自動車を買うのはやめてコンパクトカーにするのか?
税金が上がって維持費が増えるなら、軽自動車はもうオワコン・・・・。
と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待って!
増税と言っても、1.5倍の10,800円。
先程も書いたように、コンパクトカーの1/3程度です。
まだまだ、軽自動車のほうが維持費が安い。しかも、近年の軽自動車の進化はすさまじいです。
コンパクトカーよりも燃費はいいし、室内も広い。
パワーや走行性は劣るかもしれませんが、軽自動車ならではのメリットは失われていません!
増税が決まったとはいえ、僕らのような懐事情がキビシイ家庭には非常にありがたい優遇措置ですよね。
優遇措置がなくなり、軽自動車も普通車とみなされて自動車税が24,500円に上がらないことを祈りながら、これからも軽自動車を乗り続けて行きます!
中古車はOK!でも13年を超える軽自動車は要注意
増税の対象は「新車」のみと言いました。
中古車であれば、2015年4月1日以降に購入したとしても増税対象とはなりません。
厳密には中古車を購入する場合、名義変更というかたちになります。
そのため2015年4月以前に登録された車とみなされ、増税対象とはならないのです。
13年経過した車は増税+増税
さらに年数がたった車に関しての増税。
対象となるのは「新規登録」されてから、13年が経過した車です。
なので長年乗っている車はもちろんのこと、中古で購入した場合でも13年経っていれば問答無用で増税対象となり、増税分は1.2倍になります。
具体的な数字としては、自家用として使用する場合は7,200円の1.5倍のさらに1.2倍となり、12,900円です。
ポイントとなるのは、既存車は対象にならないはずの1.5倍措置が13年を経過しているというだけで対象になってしまうこと。
これは増税によって新車の買い控えを防ぐため、というのが理由のようですがなかなか割高な額ですよね。
まとめ
今回の増税でいちばん負担が多くなるのは、やはり13年経過した車に乗っているユーザー。
倍額、とはいかないまでもかなり近い額にまで税金が膨れ上がってしまいます。
軽自動車といえば維持費が安いことが大きな魅力だったのですが、ここまで税金があがってしまうと維持費が安いとは言えなくなってしまいますね。
そのため増税が発表されてから年数が比較的新しい、中古車を購入する動きが活発化しているそうです。
確かに13年も経過していると燃費も悪くなっているでしょうし、いくらメンテナンスしていたとしてもところどころガタがきているはず。
増税を機に新しめの中古車に買い替え、というのは賢い選択かもしれません。
また増税による新車の買い控えを受けて、ディーラーも軽自動車の値引きを積極的に行っているそうです。
賢く立ち回れば増税されたとしてもかなりお得に購入できることもありますので、じっくりと検討してみてください。
消費税や自動車税、ここ最近の増税の多さにはうんざりしてしまいますね。
給料があがっている、経済が上向いているなんてニュースもよく流れていますが、実感はまだまだできないのが実際のところ。
税金をできるだけ節約するため、まずはきちんと増税対象となる車、増税される額など正しい知識を持っておきたいですね。