2016年の「燃費偽装問題」で評価を落としてしまったeKスペース。
その後マイナーチェンジするも、評価の上がらない状況が続いています。
果たして、本当に「ダメなクルマ」なのか?
今回は、オーナーの口コミから5つのカテゴリーに分けて、eKスペースの真の姿に迫ります!
カテゴリー
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能/乗り心地
- 燃費
- 価格
目次
エクステリアは「個性的」と高評価
満足しているところ
・クールな印象のフロントマスクやなだらかなボディラインなどスタイリッシュな雰囲気
・カラーリングは、特にツートーンカラーが綺麗で、街乗りにぴったりだと思う
・デザインが他の軽自動車と被らないので、購入時の決め手になった
出典:eKスペース公式HP
eKスペースのエクステリアは高評価が多く、辛口評価はほとんどありません。
「スタイリッシュな雰囲気」と「豊富なカラーバリエーション」が男女問わず高評価です。
口コミを通して、特に注目してほしいこと。
それは、「〇〇に似ている」という意見が見当たらない点です。
普通車などに比べ、OEMで製造されることの多い軽自動車。
他のメーカーで販売されている車とエクステリアが似てしまう傾向があるんですね。
OEMとは
他社ブランドの製品を製造すること
つまり「自社で作った車を他メーカーが売ること」をOEMといいます。
自社が製造・販売している車と他メーカーの車が同じだとしたら?
もっと詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
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では、eKスペースはどうでしょうか?
eKスペースは三菱と日産が共同開発した車です。
日産からは「デイズルークス」として販売されています。
出典:デイズルークス公式HP
他の車と似ていない=個性的なエクステリアが高評価につながっています。
シンプル+広々空間で高評価のインテリア
満足しているところ
・モノトーンのシンプルなインパネは安っぽさがなくて良い
・車内は広々とした空間なのでゆっくりと過ごせる
・電動スライドドアを両側につけられる
・夏はリアサーキュレータが便利
不満なところ
・タッチパネルエアコンが使いにくい
シンプルな内装が高評価
出典:eKスペース公式HP
eKスペースのインテリアは、シンプルにまとめられ、高い評価を得ています。
では、インパネ部分はどうでしょうか?
出典:eKスペース公式HP
ご覧のように、インパネ部分もシンプルにまとまっています!
ただ、一部にはタッチパネルのエアコン操作盤が使いにくいという声もあります。
タッチパネル操作は慣れてしまえばOKですが、それまでは誤操作に注意しましょう。
後部座席は驚きの広さ
インテリアに関する口コミの中で、圧倒的多数を占める意見が「室内の広さ」。
特に、後部座席は高評価の嵐です!
まず驚くべきは、室内の高さ。
なんと!1,400mm(=140センチ)もあるんです。
出典:eKスペース公式HP
もちろん個人差はありますが、小学3年生くらいまでなら車内で立って着替えられます。
さらに、後部座席のスライド幅が大きいので用途に合わせたシートアレンジが可能です。
公式HPに後部座席のシートアレンジに関する動画が公開されています。
出典:eKスペース公式HP
動画では、シチュエーションに応じた多彩なシートアレンジを紹介しています。
女性でも楽々とシートを動かせるのも嬉しいですね。
これは高評価になるよね
子育てに嬉しい機能が充実
口コミの中には「eKスペースは子育てに向いている」という声が多くあります。
その理由をまとめてみました。
子育てに向いている理由
・チャイルドシートの乗せ降ろしが簡単
・両側電動パワースライドドアで乗り降りがスムーズ
・撥水加工されたシートで飲み物をこぼしても大丈夫
・ロールサンシェードは「日焼け対策」と「おむつ替えの目隠し」に便利
・「ナノイー」機能搭載 リヤサーキュレーターで夏場でも快適に過ごせる
走行性能はパワー不足で不満の声多数。一方乗り心地は高評価。
満足しているところ
・ゴツゴツとした荒れた路面でも乗り心地良好
・背が高いのに器用にカーブを曲がってくれる
不満なところ
・これほどパワーのない車は初めて
物足りないエンジン性能
エンジン性能の評価は「とにかく悪い」の一言です。
残念なことに、良い評価はほとんど見られません。
いえ、不満は目立つものの・・・「街乗りには十分」といった意見もあり、辛口評価ばかりではありません。
いいえ。eKスペースとデイズルークスの車体重量はほとんど変わりません。
車種 | 最小車体重量 | 最大車体重量 |
---|---|---|
eKスペース | 920kg | 1,000kg |
デイズルークス | 920kg | 1,010kg |
大事なことは「口コミを鵜呑みにしない」こと。
あくまでも口コミは参考程度に留めて、気になる点は自分で確かめるのが一番です!
百聞は一見に如かず。
100件の口コミより1回の試乗です。
ハンドリングは高評価
エンジン性能は不評でしたが・・・
走行性能、特にハンドリングは評価上々です。
高評価の理由は「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」にあります。
ACSとは
車両の横滑りを感知しても、ブレーキとエンジン出力をコントロールし、安定した走行をサポートする機能
出典:eKスペース公式HP
画像のように、横滑りしても車線を逸脱することなく安定走行が可能です。
段差も楽々でフラットな乗り心地
次に、乗り心地はどうでしょうか?
走行性能同様に高評価多し!です。
ある程度の段差でも衝撃をしっかり吸収し、突き上げ感がないという意見が多数。
その秘密は・・・サスペンションにあり!
キビキビとした走りと快適な乗り心地を実現するため、最適なチューニングを施しています。
さらに向上した予防安全性能
2018年に予防安全技術「e-Assist」の中身を強化したeKシリーズ。
その中で、eKスペースに関係している機能は次の4つです。
強化された機能
・衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]:歩行者の検知が可能(全車標準装備)
・踏み間違い衝突防止アシスト:歩行者の検知が可能(全車標準装備)
・車線逸脱警報システム[LDW]:採用グレードの拡充
・オートマチックハイビーム[AHB]:採用グレードの拡充
子育てファミリーには欠かせない「衝突被害軽減ブレーキシステム」と「踏み間違い衝突防止アシスト」。
この頼もしい2機能がパワーアップしたうえに、全グレードで標準装備となりました。
「車線逸脱警報システム」と「オートマチックハイビーム」は、以下のグレードで採用。
車線逸脱警報システム搭載グレード
・カスタムG e-Assist
・カスタムG Safety Package
・カスタムT e-Assist
・カスタムT Safety Package
オートマチックハイビーム搭載グレード
・カスタムG e-Assist
・カスタムT e-Assist
燃費には厳しい声が多数。でも、実燃費をみると・・・
満足しているところ
・市街地メインで実燃費20km/Lくらい
・約100キロの走行(市街地9割・高速1割)で18.4km/L
不満なところ
・燃費は期待できない
・満タン法で計測した実燃費は9.1km/L
・他のメーカーの軽自動車やコンパクトカーに比べると悪い
運転に仕方によって大きく左右される燃費。
そこで、気になるのが「平均値」ですよね。
eKスペースの実燃費の平均は15~18km/L程度です。
eKスペースの燃費については、こちらで詳しく紹介しています。
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価格設定は高評価多数。その理由は?
満足しているところ
・乗り出し価格を考えると満足度は高い
・しっかり値引きしてもらったので120万円未満で買えた
eKスペースの価格設定には、オーナーの多くが満足しています。
その秘密は、値引きにあります。
モデルチェンジを直前に控えた今なら、さらなる値引きも期待できるはず!
気になる値引きに関しては、こちらを参考にしてみてください。
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まとめ
eKスペースは本当に「ダメなクルマ」なのか?
口コミを通して見えてきた答えは・・・
「ダメなクルマ」ではない!
それどころか、街乗りメインの子育てファミリーには、ぜひ推したい1台です。
カテゴリー別では以下の通り。
カテゴリー
- エクステリア:個性の光るエクステリアが高評価
- インテリア:子育てファミリーに嬉しい、何かと使える広々車内
- 走行性能/乗り心地:エンジン性能に不満多数。それでも乗り心地は抜群
- 燃費:軽自動車としては物足りない
- 価格:値引き交渉がしやすく、ライバル車より安く購入できる
ちなみに、eKスペースは2019年12月にモデルチェンジが予定されています。
eKスペースが気になる方は、ぜひ試乗や情報収集してみてください!