大人気スズキのハスラー。
ですが、乗り心地の評価はというと・・・あまり良くないのです。
もう「ものすごく悪い」と言えるほど厳しい意見が多いですね。
ハスラーはデザインも良いですし、車中泊だって可能な使いやすい車です。
乗り心地さえ改善できれば・・・。
ということで、今回は、悪評の原因を探り、改善案を見つけます。
乗り心地の悪さ 口コミから見るポイント⓵
まず乗り心地がどのように悪いのか口コミを見てみます。
口コミ①
エンジン性能は十分でしたが、乗り心地は突き上げ(特に後席)がかなりありましたね。
かつぴょこぴょこ跳ねやすく酔いやすい人には天敵かもしれません
口コミ②
私もハスラーの試乗をし、路面のデコボコがダイレクトにくる感じを受けました。
長く乗っていると酔わないかと心配になるぐらいに。
口コミ③
路面の凹凸を乗り越える際の弾む感じ、スピードが出た状態だと、やや横滑りしてるのかと思うくらいです。
引用:価格ドットコム
このように、口コミで圧倒的に多いのは、走行時に揺れる、跳ねるという意見です。
その原因は、どこにあるのでしょうか?
乗り心地が悪い原因は?
1、空気圧が高い
ハスラーのタイヤは空気圧の高いエコタイヤです。
圧が高ければ、よく転がっていくので燃費も良くなります。
でもパンパンなので弾んでしまう、だから上下に揺れてしまうという結果に。
※車の規定空気圧を見たい場合は、運転席の扉を開いてピラーのところに表記があります。
引用:GOODYEAR
2、タイヤサイズが、おかしい
ハスラーは謎の15インチタイヤを履いています。
Q . 一般の軽は13インチか14インチが多いのに何故。
A. デザインのためです。
ハスラーとして出ているタイヤサイズは3種類あり、サイズは一緒です。
もちろん使えないわけではありません。
ですがサイズのミスマッチにより滑りや揺れを生み出すことになりました。
3、車高が高い
全高は166.5㎝です。
高さがあるということは、空気が当たる面が多くなるということです。
つまり横風の影響を受けやすく、左右に揺れるという現象がおきます。
乗り心地には良くありません。
しかし車高が高いことでメリットもあります。
車内空間の高さが確保できるので車中泊にとても便利。
車内空間の広さはハスラー人気の理由の1つです。
4、サスペンションが独立していない
サスペンションは車とタイヤを繋いでいるパーツです。
主な役目は、地面からきた衝撃の緩和と乗り心地、走行性性能の向上。
方式は2つです。
1、インディペンデントサスペンション(独立高架装置)
2、リジットアスクルサスペンション(車軸懸架装置)
引用:YOROZU
ハスラーは2、車軸懸架式です。
左右が独立していないため、両方の振動が伝わってしまいます。
これも揺れる原因の1つです。
ただし軽自動車でサスペンションが独立しているモデルはありません。
なぜなら、コストがかかるからです。
ここまでで揺れる原因については特定できました。
続いて改善方法について見てみます。
乗り心地を改善する3つの方法
1.空気圧を変える
ハスラーの空気圧は2.5です。
空気圧は高め。
路面によって圧を変えることによって、足回りを柔らかく出来ます。
ただし、圧を変えると燃費が悪くなることもあります。
イメージとしては自転車に乗った時です。
タイヤに空気がないと漕ぐのが大変ですし、タイヤの減りも早くなりますね。
逆に空気がたくさん入っているとスイスイ進んでいくということになります。
0.3~0.5の間で調整してもかなり差があるとの声が多いです。
メリット、デメリットはありますが最もお金をかけず今すぐ出来る方法が空気圧の変更です。
(高速道路ではグリップの低下や、タイヤの形が変わってしまう等の安全面から規定値以上を推奨いたします。)
メリット、デメリット参考資料
引用:GOODYEAR
実際に自分の車の空気圧を知りたい場合は、ガソリンスタンドで計ることが可能です。
新車だと出荷時の衝撃を回避する目的で、空気圧が高めになっていることもあります。
また、いつも入れてくれるところが、毎回低めに入れていたりする場合も。
このように規定値の空気が入っていないケースもあるので、数値の確認はおすすめです。
燃費がどの位違うのか、実証した動画はこちら。
2、インチアップorインチダウン
謎?の15インチタイヤを履くハスラーですが、やっぱりタイヤを変更する人が続出しています。
でもインチアップ、インチダウンどちらがいいのか悩みますよね。
そこでメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット |
|
インチアップ |
インチダウン |
見た目が良くなる |
乗り心地が柔らかい |
運動性能が高い |
路面への接着面が増える、滑りづらくなる |
グリップ性能が高い、コーナーでの安定性が良くなる※ |
ステアリングが軽い、ハンドルが軽い※ |
|
重量が軽いので燃費が良くなる |
|
タイヤ代が安くなる |
デメリット |
|
乗り心地が悪くなる |
見た目が悪い |
重量が重いので燃費が下がる |
コ―ナーでの安定性が減る |
ステアリングが重い、ハンドルが重い※ |
タイヤと地面の設置面積減少でブレーキ性能が減る |
※グリップ性能=タイヤが地面を掴んでいる状態で、グリップ力が高い方が良く、旋回時の安定性や限界旋回性能が向上される。
※ステアリング=「舵取り装置」乗り物の進行方向を変更する装置で、ハンドルと同じ意味で使われることもある。
※ハンドル=「取っ手」車の場合はステアリングの持ち手で、ハンドルと同じ意味で使われることもある。
インチアップすると乗り心地がさらに悪く!なります。
見かけのカッコ良さなどをとるのであればOKです。
ですが、改善するために様々な追加の費用や手間をかけるのが嫌であれば、
インチダウンがおすすめです。
どうしても、という方にはインチアップではなくリフトアップ(車高上げ)もあります。
カッコ良さ(ドレスアップ効果)もあり、走行性能が上がります。
がたがたの道、轍の多い道、障害物の多い道、悪路の走破性も上がります。
視界が上へ上がるので、視界の狭いハスラーには向いている改善方法です。
特に寒冷地にお住まいの方、インチダウンはブレーキが効きづらくなります。
リフトアップ(車庫上げ)の方がメリットが多いです。
融雪剤によるダメージも減らしてくれます。
車高の高さを変えるには次の項目「3、サスペンションを変える」で対応できます。
3、サスペンションを変える
サスペンションが繋がっているから揺れてしまうハスラーですが、どうにもならないわけではありません。
実はサスペンションが繋がっている上に甘いのです。
ですからこの甘さを引き締めればゆらゆら感がしっかり!するんです。
サスペンションのメインはショックアブソーバ(ダンパー)とスプリング(コイルスプリング)です。
引用:YOROZU
①ショックアブソーバー
衝撃を吸収するスプリングと収縮したスプリングを適切な状態に戻す。
振動を抑える。
②スプリング
衝撃を吸収する。
アブソーバーを変えると、こんなメリットがあります。
ポイント
車高を変えられる。
コーナーでの安全性のため、乗り心地を改善する。
余分な力をなくすため、燃費の向上。
フロントとリアで4本です。
リアの方がより体感が変わりやすいのでリアだけチャレンジもおすすめです。
取付に自信のない方はコストがかかっても専門家にお任せしましょう。
お勧めはKYBのショックアブソーバーです。
引用:楽天
乗り心地の悪さ 口コミから見るポイント②
続いて多い口コミはこちらです。
口コミ①
ルーフがかなり前まで張り出しているので信号が見にくかった。
停止線の1番前で停まった時は下から見上げる感じになる。
口コミ②
背が高いと信号見難いですねw
※首90度傾けたらなんとかなります。
信号位置なんとかしてほしいw
口コミ③
視界は良くはないですね。
運転席側のAピラーの位置がセンター寄り・フロント寄りなので、右側前方に大きめの死角ができます。
ドアミラーが小さめで低めなので大きなものを見落とすことありません。
しかし、視界の広い車から乗り換えた場合にはAピラーが気になると思います。
信号機が見にくいことについては、今さら言うまでもないかも知れません。
大きな交差点では問題ないですが、押しボタン式の信号機、歩行者の横断用などは高確率で死角になります。
引用:価格ドットコム
ハスラーはルーフが長く垂直に近くなっていることと、ピラーが大きい車です。
最近の車は流行りでピラーが大きめのものも多いので、ある程度仕方ないといえるでしょう。
ですが、その構造上、最前列の信号機が見えない、電柱などバックの障害物が見えないということに。
身長の高い方は特に見えづらいようです。
この対応策は自分で気を付ける以外、手立てはありません。
前方向に対して
- 前傾姿勢を取る。
- 停止車線よりも離れる。きちんと見える位置に停まる。
後方に対しては
●ルームミラーを変えてみる。(斜め後方への死角が大きいため)
などが挙げられます。
おまけ
乗り心地に関してかなり酷なコメントを出されているハスラーでしたが、それでも物凄く人気のある車です。
改善した後の乗り心地がかなり良いようです。
「乗って見てダメなら改善すればいいや」という人がとっても多いのです。
そんなハスラーですが乗り心地を良くする機能もあります。
寒冷地や腰痛の人に大変ありがたいシートヒーター機能です。
筆者は腰が弱いのですが、寒いと腰の筋肉が固まってぎっくり腰を起こしやすくなります。
しかも同じ姿勢なんて腰に悪くて仕方ありません。
この機能は本当にうれしい機能です。
(2DWは対象外)
引用:スズキ公式サイト
まとめ
ハスラーの乗り心地の悪さ2大ポイント
1、揺れる、跳ねるなど走行時の体感
2、視界の悪さ
解決策
1、空気圧の調整
2、タイヤのサイズアップ、サイズダウン
3、サスペンションの交換(場合によっては車庫の高さの変更)
乗り心地が向上すればとっても乗りやすい車です。
デザインや、燃費も良い。
車内も広いしキャンプに行くことだって出来ます。
これは魅力的ですね。
こんなに改善のポイントを書いたのに、逆にハマる理由がわかりました。
足回りで悩んでいる方は改善策をトライして見てくださいね。
あなたの運転がもっと楽しくなりますように!