軽自動車を運転するあなたにクイズです。
『軽自動車の燃料は軽油である。』
〇か×か?
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大正解!
軽油で走る軽自動車は、現在の日本では発売されていません。(2019年8月現在)
ガソリンで走る軽自動車しかないのです。
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軽自動車に軽油を入れてって店員にしつこく言う人がいるって。
でも、そんなのその人だけでしょ?
いいえ、そんなことはありません。
2015年には、1ヶ月に269件の誤給油(燃料を間違えて給油すること)がありました。
車に関心がない人にとっては間違えやすいことなのです。
さらに、セルフ式のガソリンスタンドでうっかり間違えた方も。
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うちは家内も運転するし・・・。
間違えて給油したらどうなるんだろう?
安心して運転するために、具体的にどうなるのかを確認しましょう。
「どうして軽油ではダメなのか」「どう予防すべきか」などの豆知識もお伝えしますよ。
目次
軽油を誤給油するとどうなる?
最初に、軽自動車に軽油を誤給油したらどうなるのかを確認しましょう。
入れただけでは何も異変はおきません。
そのため、間違いに気づくのは走り出した後がほとんど。
基本的には以下のような順番で不具合が発生します。
- アクセルを踏んでもスピードが出ない。
アイドリングもおかしくなってきます。 - エンジンが動く・止まるを繰り返す。(ノッキング)
前後の強い揺れが続くので、車がおかしいと気付くはず。
この段階で停車できる場所へ移動したいところです。 - マフラーから煙がでる。
恐怖を感じるくらい、モクモクと煙がでます。
急いで停車できる場所へ移動しましょう。 - エンストする。
ガソリンが無くなり、タンクに軽油しかない状態です。
こうなるともう車は動きません。
エンストする前に停車してエンジンを切り、ロードサービスに急いで連絡しましょう。
なお、エンストするのは、軽油が燃えていないから。(詳細は後程お伝えします。)
そのため「煙がすごいし、車が大爆発するんじゃ?」と心配する必要はありませんよ。
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いいえ、ごく少量なら大丈夫。
ごく少量なら修理が不要?
ごく少量の軽油を入れただけなら、走行前にガソリンで薄めれば問題ないと言われています。
ですが、その量の判断が難しいもの。
誤給油に気付いた時点で、必ずガソリンスタンドの整備士へ相談しましょう。
ただし、レンタカーの場合は、会社への連絡が先。
量に関わらず、誤給油で走らせたら修理代の負担額が増える可能性があるからです。
修理費用はどれくらい?最低5万円最大20万円もかかる
続いて、気になる修理費用を確認しましょう。
車が走れば走るほど修理費用が高くなります。
逆に、走行前に気付ければ、被害は最小限に抑えられますよ。
走行前に気付いた場合
走行前に誤給油に気付いた場合、ガソリンタンクと周辺部品の洗浄が必要。
およそ5万円の修理費がかかります。
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走ってしまった場合
車を走らせるほど、軽油が触れる部品が増えます。
その分、修理費用が高くなります。
エンストしてしまった場合は、およそ10万円になるでしょう。
さらに、レッカー車の費用が発生。
レッカー車の費用は停車した場所や、利用するロードサービスによって大きく変わります。
非会員の状態でJAFのレッカー車を利用した場合、5万円を超えることも。
ガソリンタンクの洗浄代と合わせると、およそ20万円。
20万円あれば豪華な旅行を楽しんだり、ブランド物の腕時計を買ったり・・・。
楽しく使えるはずのお金が、うっかりミスで消えるのは絶対に避けたいですね。
車両保険は使えない?
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ちょっと待ってください。
自分の間違いが原因だと、保険金がおりないことがあります。
事前に契約内容を確認しましょう。
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でも、どうして入れ間違えただけで壊れちゃうの?
確かに、同じような液体燃料に見えるのに不思議です。
では、次は故障の理由を確認しましょう。
誤給油で故障する理由
誤給油で故障するのは、引火のしやすさの違いが理由です。
ガソリンの引火しやすい性質を利用して、ガソリンエンジンは動きます。
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点火プラグの火花でガソリンを燃やし、エンジン内で爆発するエネルギーで車を走らせるのです。
しかし、軽油はガソリンよりずっと引火しにくい燃料。
点火プラグの火花で軽油は燃えません。
そのためエネルギーが生み出されず、エンストしてしまうのです。
軽油で走る軽自動車はないのはなぜ?
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どうして経由で走る軽自動車はないの?
それには、主に3つの理由があります。
軽油で走るために必要なディーゼルエンジンには、以下のような問題があるのです。
- 本体価格が高くなる。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりコストがかかる。 - 最高速度が遅い。
ディーゼルエンジンで早く走るには高い排気量が必要。
軽自動車は排気量の制限(660cc)があるので快適な走りが難しい。 - 乗り心地が悪い。
ディーゼルエンジンは揺れと音がどちらも大きい。
このままでは「遅くて乗り心地が悪いのに、とても高額な軽自動車」になってしまいます。
ディーゼルエンジンは燃費が良いのですが、本体価格に大きな差があっては魅力に感じません。
軽自動車には採用される可能性は、今後もほぼないでしょう。
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エンジンの耐久性の高さや、低速時や走り出しからパワフルに動くことが強みです。
重い荷物を運んだり、車体自体が重かったりする大型車に人気があります。
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軽自動車に向かないだけなんだね。
誤給油の可能性と予防策
ここまで確認してきたので、もうあなたは軽自動車に軽油を入れようと思わないはず。
しかし、油断は禁物。
慣れない海外旅行や、誰かに車を貸す場合など、誤給油の危険性は残っています。
海外のレンタカーはより注意を
公共交通機関の時間に左右されず、自由に観光できるレンタカーは海外でも人気です。
しかし、誤給油でトラブルを起こしてしまっては、嫌な思い出が残ってしまいます。
必ず、借りた車に入れる燃料を教わってから出発しましょう。
特に気を付けたいのが、フランスとイタリア。
軽油のことをGazole(仏)、Gasolio(伊)とガソリンと似た響きで呼ぶのです。
店員に「ガソリン」と伝えたら、軽油を入れたがっていると思われてしまうでしょう。
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自分以外が運転する場合
引用:槌屋ヤック株式会社
最後に、誰かに車を貸すときの注意点をお伝えします。
必ず事前に、軽自動車=軽油ではないとしっかり伝えましょう。
「これくらい知っているだろう」という思い込みは危険ですよ。
その上で、誤給油防止グッズを使ってあげれば、より安心できます。
色や文字で、燃料の種類を表示してくれるシールやリングが販売されているのです。
セルフ式のスタンドしか見つからなかった場合も、グッズがあれば迷わないでしょう。
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赤いシールやリングをつければ、パッと見て種類が分かるようになりますよ。
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さらに、同時にキャップの閉じ忘れを防げる便利なグッズも。
写真のマグピッタン2は、給油キャップを給油口の蓋裏にピッタンと付けられます。
給油口が閉められない様にすることで、閉じ忘れを物理的に防ぐのです。
普段から便利に使えるので、誰かに車を貸す予定がない方にもおすすめ。
オープン価格のため差がありますが、価格.comによると760円から購入できます。(2019年8月現在)
まとめ
今の日本の軽自動車に、軽油車はありません。
すべてガソリンで走るガソリンエンジンを搭載しています。
ガソリンと軽油は全く違う特性を持つため、間違えるとエンジンに不具合が発生。
爆発しそうなくらい煙がでることも。(爆発はしないのでご安心ください)
最終的にエンストして走れなくなってしまいます。
車両保険の契約をしている方は、内容をしっかり確認しましょう。
自分のミスでは保険金が貰えないことが多いからです。
レッカー代も合わせると、豪華な旅行に行けるくらいのお金が消えることに・・・。
あなただけでなく、愛車を貸す相手にも絶対にガソリンだと伝えておきましょう。