丸みを帯びた可愛らしいデザインで、女性に大人気のラパン。
街乗りのイメージが強く、遠出のドライブやアウトドアなどには向かない印象です。
でも、実は!ラパンの室内サイズって、車中泊できちゃうんですよ。
さらに、マットなどの快適グッズをプラスすれば、気軽にキャンプが楽しめます。
今回は、車中泊に焦点を当てながら、可愛いだけじゃないラパンを紹介します。
目次
ラパンでも車中泊できる
まずシートアレンジによって、どのくらいの広さになるのかをチェック!
シートアレンジ・サイズ
ラパンの室内サイズ(単位:mm)
- 室内長:2,020
- 室内幅:1,295
- 室内高:1,240
出典:スズキ公式サイト
室内の長さが約2メートル、幅1,3メートル弱ということは・・・
だいたいセミダブルベッドと同じサイズ。
もちろん、車中泊となれば荷物の場所も確保しなくてはいけませんが・・・
大人ひとりが横になるには十分な広さですね。
小柄な女性や子どもなら、ふたりでも休憩できるでしょう。
それでは、気になるシートアレンジを紹介します。
まずは、助手席のヘッドレストを取り外し、後方に倒す方法です。
出典:スズキ公式サイト
寝返りを打つのは、ちょっと難しいかも?
でも、荷物の移動が少なくて済むというメリットがあります。
キャンプや運転で疲れ果てて、すぐに横になりたいときなんか便利です。
もちろん、就寝時やゆっくり休みたい時は、前席両方を倒したフルフラットがおすすめ。
フルフラットなら、寝返りも楽々で体が疲れません。
友達とゴロゴロしながらおしゃべりしていたら、あっという間に時間が過ぎそう。
快適なベッドをつくろう
さて、シートアレンジで横になる空間は確保できました。
次は、いかに快適に眠れるか?を追求していきましょう。
段差をなくす!
- 段差解消用マット・クッション
出典:Amazon
車は寝るために作られていないため、どんなにシートを倒したところで段差が生じます。
そこで、まずこの段差問題を解決するのが車中泊への第一歩!
一番気になるのが、腰に当たる部分のへこみ。
ここを平らにしないと、凸凹で体がまっすぐにできず安眠できません。
そこで、重宝するのが段差解消用のマット。
これさえあれば、愛車がベッドルームに早変わり。
使わない時には、壊れやすい荷物の緩衝材や目隠しにもなるので邪魔になりませんよ。
「年に数回しか使わないかも・・・」「わざわざ買うの?」と躊躇する場合は・・・
手持ちのバスタオルやひざ掛け、ビーズクッションなどでも代用できます。
快適性を追求しよう!
- マット
段差がなくなったら、体がフィットするように工夫しましょう。
厚み5㎝以上で、ウレタン素材やエアーマットがおすすめ。
場所を取らずに小さく折りたためるタイプが便利です。
「なんか地味だな。センスにもこだわりたい!」という方には、こんなポップなマットも。
愛車のインテリアに合わせてコーディネートするのも楽しそう。
出典:Amazon
- 寝袋・シュラフ
寝袋やシュラフまでそろえると、アウトドアもかなり本格派。
「夏場しか行かないから、寝袋はいらないかも?」
なんて考えている方!大自然をあまく見てはいけません。
特に山のキャンプ場などは、季節を問わず朝方は冷え込みます。
また、急に雨が降って気温が下がることも・・・
寒さで起こされたり、風邪を引いてしまっては、せっかくのキャンプも台無しです。
目的地と気候に合わせて、必要に応じて準備しましょう。
詳しくは「寒い時のおすすめグッズ」で紹介しているので、参考にしてくださいね。
暑さ&寒さ対策
夏は蒸し風呂、冬は極寒・・・
これじゃ、とても眠れたものではありません。
より快適に過ごすためには、気温調整が重要になります。
サンシェードは必須
暑い時に日光を遮ってくれ、寒い時には室内の熱を逃さないサンシェード。
一定の気温を保ってくれるので、車中泊の必須アイテムです。
また、外部の視線をカットしてくれるから、プライバシー空間も保てます。
これなら、着替えなどもへっちゃら、思い切り水遊びできますね!
出典:Amazon
「あんまり使わないのに高すぎる」「純正品は高くて手が届かない!」
という方は、銀マットと吸盤でハンドメイドのサンシェードはいかがでしょうか?
作り方はいたってシンプル。
窓の形に切り抜いた銀マットの四隅に吸盤を取り付けるだけ!
吸盤の代わりに強力磁石も代用でき、どれも100均で買えるのでリーズナブルですよ。
暑い時のおすすめグッズ
やっぱりキャンプといえば夏!
夏休みの子どもたちの楽しい思い出作りのためにも、暑さ対策には気を配りましょう。
ついつい遊びに夢中になって、気付いたら気分が悪いなんてことも・・・
そんな時に役立つ、熱中症予防グッズを紹介します。
- 虫よけネット(車用網戸)
窓を閉め切ってしまうと、夏は蒸し暑くて眠れません。
かといって、開けておくと害虫が入ってくるし、防犯面でも心配・・・
そこで、窓に簡単に取り付けられるネットが便利。
蚊に刺される心配もなく、外からの視線もカットできます。
出典:Amazon
- 冷感マット・ひんやりシート
ネット(網戸)で通気性を確保したとしても、やはり日本の夏は暑い!
マットや車のシートに、日中受けた熱がこもってしまい眠れないことがあります。
そんな時には、ひんやり快適な冷感マットを活用しましょう。
繰り返し使えて、エコなのも嬉しいですね。
出典:Amazon
- ミニ扇風機
熱帯夜の無風、これはもう拷問です。
そんな風がない時の備えとして、乾電池で動くミニ扇風機もおすすめ。
決して風力は強くありませんが、ネット(網戸)と一緒に使うと外気を取り込めます。
出典:Amazon
寒い時のおすすめグッズ
冬場の冷え込みは、低体温症などの恐れがあります。
きちんと対策を取って、準備万端で挑みましょう。
- 寝袋・シュラフ
鉄でできた頑丈な車。
とはいえ、エンジンを切ってしまえばテントと同じです。
つまり、外の気温に左右されるため、秋冬は冷え込みます。
ブランケットや毛布だけでは、さすがに冷気を防げません。
ぜひ、ベッドの上で使う寝袋・シュラフを用意しましょう。
思いの他かさばらずに暖かいので、外に敷いて夜空を眺めるときにも役立ちますよ!
出典:Amazon
- アルミシート
「冬本番の車中泊でないけれど、寒がりなんだよな」「もともと冷え性なの」
そんな方は、断熱用のアルミシートを敷いてください。
値段も安く、マットだけでなく毛布としても使えます。
また、窓に貼れば冷気の侵入を防いで、快適な温度を保ってくれます。
- 電気毛布
家でも手足が冷えて、冬はなかなか寝付けないってことありますよね?
そんな冷え性の強い味方といえば・・・電気毛布!
シガーソケットから電源を取る車載用が便利です。
出典:Amazon
- ホッカイロ
最もお手軽な方法としては、やっぱり基本中の基本!ホッカイロでしょう。
体に貼るだけでなく、マットと敷き毛布の間に配置するなど工夫次第で温かさ倍増です。
※低温やけどを防ぐためにも体に直接触れないよう注意。
キャンプ仕様に挑戦
いよいよ!憧れの車中泊の準備が整ってきました。
もうちょっとだけプラスして、よりキャンプ気分を盛り上げてみませんか?
ランタン
サンシェードを使うと真っ暗な車内。こわい・・・
しかし、車内灯をつけっぱなしにするとバッテリーが心配です。
そこで活躍するのが、乾電池で使えるランタンです。
デザインにもこだわって、キャンプ上級者を目指しましょう!
出典:Amazon
デッキチェア、ピクニックマット
キャンプ場や芝生の公園など、車を降りてひと休み!という時に便利。
また、ピクニックマットを車内に敷くと、断熱効果で冷気を防げます。
外でも中でも重宝する一石二鳥アイテム、普段から備えておくのがベターです。
ミニテーブル、カセットコンロ、カセットバーナー
山のキャンプ場の冷え込む早朝に淹れるコーヒー。
思いっきり海で遊んだあとに、冷えた体を温めてくれるココア。
ちょっとした瞬間に、芯から温まる飲み物を用意できたら・・・
ここまで来たら、もうキャンプ“気分”ではなく、本格派キャンパーです。
だけど、キャンピング仕様じゃないラパンの車内で火を使うのは・・・危険。
一旦外へ出て、ミニテーブルを設置してから、くつろぎましょう。
※公園など場所によっては「火気厳禁」のところもあるので注意。
車中泊の心得
お気に入りのラパンと一緒に長距離ドライブ&車中泊。
心から楽しむために、いくつか気を付けたいことがあります。
駐車中はエンジンを切る
オートキャンプ場やサービスエリアなど車専用の場所ならエンジンをかけたままでもOK。
しかし、場所を選べずに公園や駅の無料駐車場などで車中泊することもあるはず。
そんな時、排気ガスや騒音で迷惑をかけないよう、駐車中はエンジンを切ってください。
これは基本的なマナーであると同時に、バッテリー上りを防いでくれます。
また、車内に排気ガスが逆流して一酸化炭素中毒なることも防いでくれます。
環境のことも考えて、エアコンの使用は必要最小限におさえましょう。
駐車場所に気を付ける
長時間駐車する場合には、停める場所にも気を配りましょう。
当然、オートキャンプ場やサービスエリアなどは防犯面でもあまり心配は要りません。
しかし、公園や駅の無料駐車場などでは、なるべく人の往来が見える場所を選びましょう。
また、夏場は朝日が当たらない場所を選ぶのが鉄則。
日が昇ると同時に車が温められてしまうと、車内の温度も急上昇して眠っていられません。
反対に、冬は朝日があたる場所に停めましょう。
車内が温まりますし、窓の霜を落とす手間も省けます。
そして、積雪にも注意!
凍った雪の重さで車が傷んだり、木の枝に積もった雪が落ちることもあります。
まとめ
街乗りのイメージが強いラパンですが、ちょっとした工夫でキャンプ仕様に大変身!
もう、誰にも「ラパン=可愛いだけ」なんて言わせません。
車中泊には準備するものが多いですが、まずは近場から気軽に始めましょう。
少しずつ慣れて、必要なものを買い足して、本格的なアイテムをそろえていけばOK。
愛車ラパンをお供に、充実した車中泊を楽しんでくださいね。