最近すっかり定着してきた「車中泊」。
週末の休みを利用して、軽トールワゴンでキャンプへ。
きっちり計画を立てなくても、気軽に出かけられるのが嬉しいですよね。
自然を満喫した後は、車のシートをフルフラットにして、ぐっすりおやすみ。
車の中ならテントを張る手間もないし、急な雨も怖くありません。
「いかに小さい車で車中泊するか?」に挑戦する強者もいるほど!
今回は、アルトで車中泊はできるのか?について検証していきます。
アルトで車中泊は可能?
結論から言うと可能です。運転席を倒せば車中泊できます。
「いやいや、知りたいのはそういう事じゃなくて・・・」
確かに、今回のテーマは車中泊でしたね。
仮眠じゃあるまいし、運転席を倒すだけではゆっくりくつろげません。
アルトのシートアレンジで、段差なくフラットにできるのは荷室のみ。
助手席をフラットにできないため、車中泊に十分なスぺースを確保できません。
しかし、安心して下さい!そんなアルトでも、工夫次第で快適な車中泊が実現します。
快適な睡眠スぺースの作り方
まずは、アルトの車内の広さをチェック!
グレード | 車内長(㎜) | 車内幅(㎜) | 車内高(㎜) |
X | 2,040 | 1,255 | 1,215 |
S | |||
L | 1,985 | 1,255 | 1,215 |
F |
ご覧の通り、グレードによって異なるのは車内長のみ。
X・Sはグローブボックスまでの長さが2,040㎜あり、L・Fよりも約55㎜長いです。
助手席を取り外してしまえば、車中泊に十分なスぺースを確保できるでしょう。
「子どもがいるから荷物が多いんだよね」「本格的なアウトドアを楽しみたい!」
など、少しでもスぺースを確保したいならグレードX・Sがおすすめです。
しかし、助手席を外してしまうと乗車定員は少なくなるし、見栄えも良くありません。
他にも、助手席を外さなくてもスぺースを確保する方法があります。
スぺースを作る手順
助手席を外さずにスぺースを作る方法を紹介します。
別に他意は無いのですが、狭い車種でもフラットに…という参考例でアルトバンで車中泊されてる方の画像を拝借してきました(*'ω'*)
助手席を一番前+前倒しでも結構スペースが確保できるかと思います。
段差問題を解決できるなら助手席を後ろに思いっきり倒してフラットスペースを作る手も… pic.twitter.com/FpHaVNrNw4— うみぬ@おでかけ垢 (@umine_cf) April 20, 2019
- 助手席のシートを前に倒す
- 助手席の位置を一番前まで移動させる
以上です!思いのほか簡単ですよね。
助手席を一番前まで移動させた場合、荷室から助手席までの長さは約140㎝。
これで、斜めの長さは約165cmになるため、足を曲げれば就寝できます。
ここからが、アルトのスぺース確保の問題点。
荷室を倒しても、座席と荷室の間に隙間ができてしまうんです。
この問題さえクリアできれば、快適な睡眠スぺースを確保できるはず。
【隙間を埋める】
引用 公式サイト
この隙間を埋めて、フラットな空間を手に入れるためには・・・
高さ45㎝くらいの折り畳み式の踏み台が最適です。
折り畳み式だから、使わないときの収納場所にも困りませんよ。
引用 amazon
【ベッドを作る】
段差がなくなったら、コンパネを敷きます。
アルトの荷室は少し斜めになっているので、好みの加減に調節しましょう。
グッズを買わなくても、家にあるダンボールやタオル、木材などで調節できます。
調節を終えたら、コンパネの上にマットを敷けばOK!
おすすめマットは、厚み45㎝以上で、クッション性の高いウレタン素材。
これで一件落着!快適な睡眠スぺースのできあがりです。
引用 amazon
車中泊の注意点
車中泊では、決してエンジンをかけたまま就寝しないでください。
エンジンをかけっぱなしにすると、排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になる危険性があります。
「え?そんなこと、ありえるの?」と思うかもしれませんが・・・
実際に、一酸化炭素中毒での死亡例は毎年報告されています。
また、車中泊する場所によっては、近隣への配慮も忘れずに。
迷惑行為となるような騒音、アイドリングによるガス欠に注意しましょう。
繰り返しになりますが「エンジンを切る」これが車中泊の鉄則です。
車中泊の暑さ&寒さ対策
当然ですが、そもそも車は寝泊りするように作られていません。
車中泊の際は、季節や場所に応じて、しっかり気温対策する必要があります。
【サンシェード】
引用 amazon
車内空間を快適にする鍵は、プライバシーの確保にあると言ってもいいでしょう。
寝ている時に覗かれたり、人の気配を感じると、ゆっくり寝ていられませんよね。
サンシェードを使用すれば、完璧なプライベート空間を作ることができますよ。
【暑さ対策】
引用 amazon
暑さ対策には、モバイルバッテリー+USB扇風機がおすすめ。
先ほども説明したように、エンジンをかけたままの車中泊は危険です。
夏の暑い夜に、扇風機があるのとないのとでは、睡眠の質に大きな差が生じます。
車中泊には、モバイルバッテリー20,000mAh以上でソーラー充電機能付きがぴったり。
もちろんUSB扇風機だけでなく、スマホの充電や災害時にも重宝しますよ。
※高温になるモバイルバッテリーもあるので、レビューなどを参考にして選びましょう。
【寒さ対策】
引用 amazon
寒さ対策には、やっぱり寝袋!
冬の寒い夜や北国での車中泊の場合、布団だけでは不十分です。
布団と寝袋とを比べた場合、保温性能に圧倒的な差があります。
また、キャンプ仕様の寝袋は、コンパクトに収納できるので場所を取りません。
電気毛布やアルミシートで、床を断熱するのもおすすめです。
車中泊に使える便利アイテム
さて、車中泊に最低限の必須アイテムが揃ったところで・・・
次は、プラスアルファで持っていくと便利なアイテムを紹介します。
【LEDライト】
引用 amazon
プライバシー確保に大活躍のサンシェードですが・・・
使用すると車内が真っ暗になってしまい、不便だし、何より恐いですよね。
だからと言って室内灯を使うと、うっかり消し忘れた場合にバッテリー上りの原因に・・・
そこで、便利なLEDライトの登場です。
優しい光によって、アウトドアシーンも盛り上がること間違いなし!
様々なタイプが売られているので、予算に応じてお気に入りのライトを手に入れましょう。
【カセットコンロ】
引用 amazon
大自然の中で味わうコーヒーや、夜食のカップラーメンの味って至福ですよね。
また、冷水が辛い季節には、お湯で温めたおしぼりで手や顔を拭くだけで癒されます。
そんな様々なシーンで欠かせない「お湯」を沸かすときに便利なコンロ。
ぜひ、持参することをおすすめします。
ただし、車内で使用する際は、引火の危険性や換気に注意すること。
また、炎天下などで車内が高温になると、ボンベが爆発する危険性もあります。
取り扱いや保管には、細心の注意を払いましょう。
【ミニテーブル】
引用 amazon
外の新鮮な空気を吸いながら、食べるごはんって格別ですよね。
そんなとき、コンパクトなテーブルがひとつあるだけで大助かり。
スマホやドリンクなどを置いておくにも便利ですよ。
起床してゆっくりコーヒーを飲むなど、優雅なひとときが過ごせそうですね。
【耳栓】
引用 amazon
「いざ、寝よう!」というときに、周りが静かだとは限りません。
特に、高速パーキングや道の駅での車中泊は、想像以上に外の音が気になるものです。
騒音に邪魔されずゆっくり寝たい場合は、持参するのがベターですよ。
まとめ
アルトで快適な車中泊を実現するには、ちょっとしたアレンジが必要です。
工夫次第で、車中泊向きの車にも引けを取らない仕様に大変身!
軽トールワゴンであることを忘れてしまうほどの快適性です。
とはいえ、工夫にも限りがあるため・・・
高身長の方や複数人で車中泊したい場合は、はっきり言って不向きかもしれません。
車中泊に必要な車内空間へ整えたら、あとはルールとマナーを守るだけ。
あなただけの楽しい車中泊の旅へ出発進行!