三菱に続きスズキもやっちゃいましたね。
スズキ会長はCEOを返上したそうです。代表取締役にはとどまるようですが・・・・。
さて、今回のスズキの燃費問題はどのようなことをしたのか?
不正をしていた車種はどれなのかをまとめました。
三菱の件とはちょっと違い面白いデータもあるので気になる方は参考にしてください。
スズキの燃費不正は度の車?車種一覧表
スズキの燃費不正問題で、どの車種が対象なの?と気になっている方もいるでしょう。
今回の燃費防いで発表があったのはスズキ車で16車種。
他社メーカーのOEMとして出ている車も合わせると26車種にもなります。
車種 | OEM |
---|---|
アルト | キャロル |
アルトエコ | キャロルエコ |
ラパン | |
ワゴンR | フレア |
ハスラー | フレアクロスオーバー |
スペーシア | フレアワゴン |
エブリイ | スクラムワゴン(スクラムバン) NV100クリッパー(クリッパーリオ) タウンボックス(ミニキャブバン) |
キャリイ | スクラムトラック NT100クリッパー ミニキャブトラック |
ソリオ | デリカD:2 |
イグニス | |
バレーノ | |
SX4 S―CROSS | |
スイフト | |
エスクード |
参照:http://www.suzuki.co.jp/release/d/2016/0531/
スズキの燃費不正!どんなことをしたのか?
燃費テストってどんなふうに行っているか知っていますか?
現在の燃費計速テストはJC08モードという方法で行っています。
2013年までは10・15モードを採用していたのですが、実燃費との差が大きく、より正確にするためにJC08モードにしたとのことです。
それでもかなり剥離があるのでどうかと思うのですが・・・。
燃費の測定方法は「独立行政法人 刻子安全環境研究所」が行っています。
試験場(室内)のシャシダイナモメータというローラの上に車を載せて、車種ごとの負荷重量を入力し、その場でタイヤを回転させて測定しています。
測定方法は下記の通り
JC08 | 10・15 | |
---|---|---|
平均速度 | 24.4km/h | 22.7km/h |
最高速度 | 81.6km/h | 70km/h |
所要時間 | 1204秒 | 660秒 |
走行距離 | 8.172km | 4.165km |
測定開始時 | エンジンが冷えた状態も入れる | エンジンが温まってからスタート |
この測定を行うときに「惰行法」という国で定めた方法によって、風の抵抗値、タイヤやブレーキなどの摩擦値などを入力します。
今回のスズキの不正は、負荷重量のデータを国が定める「惰行法」で行わなかったことです。
スズキの言い訳としては
「うちの試験会場は海に近くて風強いのでデータが取りにくい。だから何度も何度もテストをする時間がなかったので今までのデータを参考にして室内でやっちゃいました」
ということ。
三菱とは違い、燃費をよく見せるためではない!というのがスズキ側の意見です。
実際の燃費をみても確かに燃費をよく見せるために行ったものではないと思われます。
え!?実際には燃費がよくなったの?
不正問題を受け、正式な方法で計測した結果、カタログ値よりも燃費が良くなったそうです。
またtwitterで「通常の重さではなく2人分の180kgで計測した」とのツイートがあり拡散されたが正確なソースはなく、スズキ側も否定したそうです。
この情報がどこまで正しいのかわかりませんが、スズキの車種の実燃費を見てもさほど悪く無いです。
三菱の不正対象者がカタログ値の50%だったのに対し、スズキの車種は60~70%と他のメーカーと同じまたはそれよりも良い数字になっています。
このサイトでも各車種の実燃費を掲載していますが、スズキはかなり優秀な数字と感じています。
スズキの燃費改ざんによる補償はないの?
三菱は不正のあった車種の販売を停止して、補償を行う方向です。
ガソリン代の差額とエコカー減税の追加負担を肩代わりするようです。
では、スズキ車はこのような補償はあるのか?
現時点で(2016年6月10日)スズキ会長は「補償は考えていない」と話しているようです。
実燃費との差もほとんどなかったことだし、補償はなくてもいいかなと思います。
スズキ車が低迷中・・・?
スズキの燃費不正については新聞やニュース等で取り扱われています。
三菱に続きスズキもか・・・。と思っている方も多いでしょう。
ということもあり、スズキ車の販売台数が減っていると新聞でも書かれていました。
5月の新車販売台数を見て見るとこのようになっています。
メーカー | 車種名 | 本月(台) | 前月(台) | 前月比(%) | 前年累計比(%) |
---|---|---|---|---|---|
ホンダ | N-BOX | 11487 | 11691 | 98.3 | 89.2 |
ダイハツ | タント | 11283 | 10996 | 102.6 | 104.8 |
スズキ | アルト | 7211 | 8075 | 89.3 | 94.9 |
スズキ | スペーシア | 6676 | 6838 | 97.6 | 89.6 |
スズキ | ハスラー | 6196 | 6681 | 92.7 | 84.3 |
ホンダ | N-WGN | 6169 | 5356 | 115.2 | 80.5 |
スズキ | ワゴンR | 5704 | 5541 | 102.9 | 76.5 |
ダイハツ | ミラ | 5367 | 4789 | 112.1 | 76.8 |
ダイハツ | ムーヴ | 5074 | 4622 | 109.8 | 55.7 |
ダイハツ | キャスト | 4439 | 4492 | 98.8 | 0 |
ダイハツ | ウェイク | 1849 | 1667 | 110.9 | 44.6 |
ホンダ | N-ONE | 1416 | 1153 | 122.8 | 68.1 |
スズキ | エブリイワゴン | 1279 | 1397 | 91.6 | 106.7 |
トヨタ | ピクシス | 1103 | 1380 | 79.9 | 108.1 |
スズキ | ジムニー | 879 | 1021 | 86.1 | 96.1 |
参考:http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/
確かに、昨年に比べてハスラーは84%、ワゴンRは76%と落ち込んでいます。
逆にタントが104%と好調です。
ただ、この結果が燃費不正とつながっているとは考えられません。
他の車種を見てみてもムーヴは55%だし、N-ONE68%、ウェイク44%と減っています。
月の販売台数はモデルチェンジやキャンペーンによっても変わってくるので、今後はどのようになっていくかわかりません。
僕としてはそこまで落ちないかなと思っています。
スズキ車を購入しようか迷っているなら、ぜんぜん大丈夫だと思いますよ~。