1993年に誕生してから、2017年のモデルチェンジを経て6代目となるワゴンR。
シリーズの中でスポーティタイプとして販売されているのがスティングレーです。
他社メーカーのいわゆる「カスタム」と同じですね。
さて、ここで疑問。どうしてスティングレーと名付けたのでしょうか?
直訳すると「赤エイ」を指す英単語STINGRAY(スティングレー)ですが・・・
スズキによると「STING(刺激)」+「RAY(光線)」の造語だそうです。
「夜の闇を切り裂いて放たれる光線」をイメージして作られているんだとか。
ワゴンRとずいぶんかけ離れたイメージですが、どんな違いがあるのでしょうか?
外観や内装はもちろん、走行性や燃費、価格など徹底的に調べてみました。
目次
ワゴンRとスティングレーの違いはここ
引用元:ワゴンR公式
「軽自動車買うなら、トールサイズのワゴンRでしょ!」
「いや待てよ。スポーツタイプのスティングレーもかっこいいんだけど・・・」
はたして、どちらを選ぶべきなのか?
それぞれの特徴を確認して、あなたのニーズにあったものを選んでくださいね。
ターボがあるのはスティングレーだけ
引用元:ワゴンRスティングレー公式
スポーツタイプを除けば、AT車がほとんどの軽自動車ですが・・・
嬉しいことに、ワゴンRとスティングレーには5MT仕様があります!
両方とも「走る楽しみ」を追求した軽自動車と言えますね。
しかし、ここで注意してほしいことが一点。
ターボがあるのはスティングレーだけ!残念ながら他のグレードでは選べません。
したがって、高速道路など多用する方はスティングレーのターボを選びましょう。
安全性能ばっちりのスティングレー
引用元:ワゴンRスティングレー公式
もはや、クルマの必須機能ともいえる安全装備。
ご安心ください。スティングレーはセーフティパッケージを標準装備!
もちろん、ワゴンRもグレードによってはオプションで追加することも可能ですが・・・
FAグレードに至ってはオプションの用意すらないため、注意が必要です。
運転に自信のない方や、同乗者への配慮を考えれば、安全性能にはこだわりたいところ。
その点、スティングレーなら「ヘッドアップディスプレー」も標準装備!
オプションで純正ナビをつければ、ドライバーの視線の先にデータが表示される便利な機能。
安全運転をサポートしてくれるだけでなく、視線を動かすことが減るため目が疲れませんよ。
ディスチャージドヘッドライト
引用元:ワゴンRスティングレー公式
ヘッドライトにフロントフォグランプ、ポジションランプなどなど・・・
LEDで統一されたスティングレーなら、暗闇を一層明るく照らしてくれます。
視界の悪い日や、夜間のドライブも安心ですね。
一方、ワゴンRはというと・・・
セーフティパッケージを装備した場合のみ、ヘッドライトがLEDになります。
オプションで追加する人が多いLED、最初からついているとお得感がありますね。
ワゴンRとスティングレー、外観はどう違う?
引用元:ワゴンR公式
ワゴンRのスポーティタイプに位置するスティングレー。
そう聞くと、エアロタイプのかっこいいフロントを想像しませんか?
実際のところどんな顔をしているのか。
フロント部分に焦点を当てて、ワゴンRとスティングレーの外観の違いをみてみましょう。
フロントデザインは合計で3タイプ
車の第一印象ともいえるフロントは、やっぱり自分好みのイケメンがいい!
他がどんなに気に入っても、好みじゃないフロントだと愛着が湧きません。
毎日のドライブを心から楽しむためにも、ぜひあなたのお気に入りを見つけましょう。
2タイプあるワゴンRとスティングレー、合計3つのフロントデザインをチェック!
- ワゴンR(FAとFX)
引用元:ワゴンR公式
ワゴンRといえばこの顔!
なじみやすいフロントは、考え抜かれたシンプルなデザインです。
- ワゴンR(FZ)
引用元:ワゴンR公式
打って変わって、キリっと男前になりました!
ヘッドライトを2分割にした個性的なデザインは、こだわり派にぴったり。
- スティングレー
引用元:ワゴンRスティングレー公式
フロントデザインが2タイプあるワゴンR に対し、スティングレーはこちらの1タイプのみ。
愛嬌があるのに、FZに通ずるクールな表情が特徴のスティングレー。
メーカーは「女性には受け入れにくいデザイン」であると考えているようです。
確かに、デザイン的にはワゴンRの方が無難で、選ばれやすいかもしれませんが・・・
スポーティな走行性を考えれば、スティングレーにぴったりのフロントデザインですよね。
ワゴンRとスティングレーの内装は?
引用元:ワゴンR公式
フロントが違うように、ワゴンRとスティングレーでは内装も異なります。
オプション等でアレンジの利く内装は、外観に比べれば簡単に雰囲気を変えられます。
それでは、白と黒の2タイプを展開するワゴンRの内装を確認しましょう。
ホワイト
- ワゴンR(FAとFX)
引用元:ワゴンR公式
清潔感いっぱいの白を基調とした内装、見ているだけでも気持ちいいですね。
明るい内装のメリットは、空間が広く感じられること。
また、汚れが目立つ分、車内を清潔に保ちたい方にも最適です。
ホワイトの内装を希望する場合は、ワゴンRのFAかFXどちらかのグレードになります。
※ワゴンRのFZ、ならびにスティングレーでは選択不可
ブラック
- ワゴンR(FXとFZ)
引用元:ワゴンR公式
- スティングレー
引用元:ワゴンRスティングレー公式
さすがはブラック!これほど重厚感のある色は他にありません。
同じ黒でも、ワゴンRに比べると、スティングレーはさらに高級感が増した印象です。
機能的でシンプルな内装だから、アレンジもらくらく。
アクセサリーを買い足して、自分流の内装へ模様替えするのも楽しそうですよ。
ブラックの内装を希望する場合は、ワゴンRのFXとFZ、スティングレーを検討しましょう。
※ワゴンRのFAでは選択不可
ワゴンRとスティングレーの走りはどう?
引用元:ワゴンR公式
ルックスもインテリアも申し分なしのワゴンRシリーズ。
しかし、クルマ購入の決め手となるのは「走り」ですよね。
乗り心地が悪かったり、自分が思うように走れなかったりしたら幻滅します。
はたして、ワゴンRとスティングレーはどうでしょうか?
エンジン性能は同じ
ワゴンRのエンジン性能は全グレード共通!
具体的には「R06A型の水冷4サイクル直列3気筒」を搭載しています。
ん?名前を聞いてもどんなエンジンなのか、まったく分かりません。
簡単にいうと、市街地を走るに十分なエンジンです。
高速走行する場合は、ターボ車をおすすめします。
まずまずの燃費性
ワゴンRシリーズは、NAを除いてハイブリッド仕様のため燃費良好です。
それぞれの燃費を比較してみましょう。
【ガソリン車】
- JC08モード:25.0~30.0km/L
- 実燃費:19.44km/L
【ハイブリッド車】
- JC08モード:28.0~33.4km/L
- 実燃費:20.67km/L
スティングレーのターボ車でも同じ燃費とは、驚きですよね。
維持費が心配な方でも、ターボが選べるのは嬉しい限り。
ワゴンRとスティングレーの価格
引用元:ワゴンR公式
「スティングレーのターボに乗りたいけど・・・やっぱ高いよね?」
なんて、値段を心配される方も多いと思います。
一方「クルマなんて走りさえすればOK、一番安いのはどれ?」という方もいるはず。
ワゴンRシリーズの価格を、一覧でチェックしましょう。
ワゴンR | スティングレー | ||
グレード | 車両価格 | グレード | 車両価格 |
FA | 1,078,9201円 | ||
HYBRID FX | 1,177,220円 | HYBRID X | 1,488,240円 |
HYBRID FZ | 1,350,000円 | HYBRID T | 1,658,880円 |
価格は、2WD(オプションなし)の場合となります。
4WDを希望する方は、上記の価格に12万円ほど加算してください。
グレードFAをオプションなしで購入するなら、約100万円とリーズナブルですが・・・
スティングレーのターボ車(4WD)に全方位モニター用カメラパッケージを付けたら?
なんと、200万円を超えてしまいます。
選ぶオプションやグレードによるとはいえ、FAが2台買える値段とは驚きを隠せません。
ちなみに、ワゴンRシリーズは全車種エコカー減税対象車となります。
まとめ
引用元:ワゴンRスティングレー公式
ワゴンRシリーズは全部で5タイプ!
FA・FX・FZの3つのグレードに加えて、スティングレーには2グレードが用意されています。
それぞれ個性が違っていて、どのグレードも評判は良く、選ぶのに苦労します。
決定的な違いは「ターボを選べるのはスティングレーのみ」という点。
長距離や高速ドライブなど、パワフル走行が多い方はスティングレーがおすすめ。
その他、外装や内装・エンジンなど、自分に最も適した車種を選びましょう。
グレードごとの車両価格に差があるものの、選択するオプションにも左右されます。
もちろん、ディーラーとの値引き交渉次第では、より安く手に入れることも可能ですよ!