雪道に強い軽自動車はどれ?どんな装備をつければいいの?
雪国の方やウィンタースポーツをする方は気になるでしょう。
僕は、長野の1~2mくらいの積雪がある山奥出身で軽自動車をブイブイ走らせていました。
スリップしたことは数え切れないほど。
スリップしてガードレールにぶつけたことは3回ほどありますが・・・。
そんな経験から、どんな車を選ぶべきか、装備はどうすればいいか、気をつけるべき運転の仕方などをお伝えしていきます。
目次
雪道に強い軽自動車の条件
雪道に強い車というのは、どんな車なんでしょうか?
滑りやすい坂道でもグイグイ登っていき、カーブや下り坂ではスリップしない・・・。
そんな車があったらほしいです(笑)
雪道を甘く見てはいけません!
滑るときは滑るし、ハマるときはハマる。
ただ、車によっては滑りやすくなるし、滑りにくくもなります。
雪道に強い車の条件は以下の3つ。
・軽いこと
・車高が高いこと
・4WDであること
軽いこと
雪道では、車重が軽いほうが有利です。
昔、物理の授業でそんなようなことやった気がしますが、忘れました・・・。
でも、カーブや下り坂で重い車は滑りやすいのはわかりますよね。
スキーでも体重が重い人のほうがスピードが出るっていいますから。
「軽自動車は、重量が軽くてタイヤも小さいから接地面が少なくなって危険なのでは?」
と思う方もいると思いますが、確かに接地面が小さいと滑りやすいのはあります。
しかし、いざスリップしてしまった時には軽いほうが有利です。
例えば、雪山でソリ遊びをするときって体重が重い人のほうがスピードが出ますよね。
それと同じです。
軽自動車だから雪道に弱いってことはないです。
車種よりも装備が大事!
車高が高いこと
あとは、車高が高いこと。
一言に雪道と言っても、いろんなパターンがあります。
除雪車で綺麗になっているところは良いですが、新雪が10センチほど積もっていることもあるし、雪が溶けてベチャベチャになっていることもあります。
また、除雪されないと踏み固まって凸凹になったり、タイヤの後だけ溶けて轍(わだち)ができることもあります。
凸凹の道だったり、雪が積もっているときは、車高が高い車のほうが有利なのは言うまでもありません。
4WDであること
あとは、4WDですね。
滑りやすい道の上り坂は4WDじゃないとスリップして登っていかないですから。
4WDについては後述します。
それでは、雪道に強い軽自動車を紹介していきましょう。
スポンサードリンク
雪道に強い軽自動車ランキング!
1位 スズキジムニー
やはり、オフロードと言えばジムニーですね。
最低地上高は20cmほどで、雪道でもかなりのパフォーマンスを出してくれるでしょう。
ジムニーの4WDはスイッチ式のドライブアクション4×4となっていてスイッチひとつで4WD・2WD・4WD-Lの切り替えができます。
雪道では4WD、街中や高速道路では2WD,スタックしてしまった時は4WD-Lなどと使い分けできます。
三菱のパジェロミニも同タイプの軽自動車ですが販売終了になっています。
2位 スズキハスラー
SUV軽自動車として2013年に登場して根強い人気があります。
最低地上高は18cmと高いのである程度の雪道でも安心です。
ヒルディセントコントロールやグリップコントロールの装備も雪道で力を発揮します。
ヒルディセントコントロールとは滑りやすい急な下り坂でブレーキ操作なしに一定速度(約7km/h)で走行できるシステム。
グリップコントロールとは滑りやすい路面で片方のタイヤが空転した時、グリップ側のタイヤに駆動力を集中させて発信をサポートするシステム。
ハスラーはジムニーに比べて室内も広く走行性も安定しています。
スキーやスノボーによく行く人はハスラーがおすすめです!
3位 ダイハツ キャストアクティバ
キャストアクティバは、ハスラーを徹底的にライバル視しして作られたSUV型軽自動車です。
雪道に強いシステムもしっかりと搭載されています。
DAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御があり、滑りやすい下り坂でDACボタンをオンにすると、ブレーキを踏まなくても車速を4~15km/hに制御してくれます。
これを使うことによって、ブレーキによるタイヤロックを防ぎスリップしにくくなくなるんですね。
また、「グリップサポート制御」によって、片方のタイヤが空転をした時に、もう片方のタイヤに駆動力を与えてスリップを制御してグリップ力を維持することができます。
そう!ハスラーのヒルディセントコントロールとグリップコントロールと全く同様のシステムです(笑)
4位 ダイハツウェイク
2014年11月にデビューしたダイハツの新型軽自動車ウェイク。
こちらもハスラー同様アウトドア向けの軽自動車ですが、悪路を走るようなシステムはついていません。
室内が広くて、荷物がたくさん積めるから、雪道に強いというよりスキー・スノボーに行くのに最適な車かな(笑)
どの車よりもどんな装備が大事!
突然のランキングでしたが、気に入った車はありましたか?
ランキングで順位付けしてまでBest3を見てもらいましたが、おすすめはハスラーです。
ジムニーは悪路に非常に強いので雪道に強いという意味ではNo1にしましたが、車内が狭く燃費もよくありません。
オフロード専門としてはかなりいい車ですが、街乗りをするにはハスラーのほうがいいでしょう。
ただ、雪道を走るだけなら車種はあまり重要ではありません。
雪国といっても冬の間ずっと道に雪があるわけではないし、雪が降れば除雪車が入るので圧雪された道になります。
車種ではなく装備のほうが大切です。
スタットレスタイヤはめちゃくちゃ大事
当たり前のことですが、雪道で絶対にこれだけは外せないのはスタットレスタイヤです。
雪道を運転するのにスタットレスタイヤを履いていないのは自殺行為ですから。
また、古くなってすり減ったタイヤを履くのも危険ですよ。
やはり良いメーカーの新しいスタットレスタイヤのグリップ力は凄いです!
年に数回しか雪山に行かないなら最低でもチェーンは用意しておきましょう。
雪国の人は当然ながらスタットレスタイヤは持っていると思います。
12月になればタイヤを履き替えるでしょう。
そこで、タイヤのチェックはしっかりしていますか?
スタットレスタイヤは性能によって効きが全く違うので、履き替える前にしっかりチェックしておきましょう。
→スタットレスタイヤを自分でチェックする方法
雪道を2WDで走るのは無謀?坂道での4WDは必須
雪道といえば4WD!というイメージもありますが、4WDが万能かといえばそうでもありません。
雪道で4WDが実力を発揮するのは発進時や上り坂、スタックした時でしょう。
毎年スキー場に行く時に、登れなくなって立ち往生している車をよく見かけます。
1台が止まるとその次に来た車も止まらざるをえません。
上り坂で一度止まってしまうと2駆だと滑って動けなくなることがよくあります。
そんな状況で4WD+スタットレスタイヤの車はスイスイと登っていくのでかなり有利です。
しかし、4WDは値段が高い・・・。
普段は街中に住んでいて、月に何度かスキーに行く程度であれば4WDじゃなくてもいいかもしれません。
また、4WDだから滑らないわけではありません。
「4WD+スタットレスだから雪道なんて余裕だぜ!」という過信が事故を引き起こすので注意してください。
どんなに雪に強い車でも、スタットレスを履いていても、4WDでも滑るときは滑ります。
だから、装備を整えたらどんな運転をすれば安全なのか知っておく必要があります。
雪道で注意しなければいけない運転方法
雪道の運転で気をつけなければいけない3つのこと
・スピードは通常の80%で
・ブレーキは早めにゆっくりと
・「急」のつく行動は避ける
スピードは通常の80%で
雪道で事故に合う原因の多くはスピードの出しすぎです。
車の性能に過信しているか、雪道を甘く見ているか、気がついたらスピードが上がっちゃってたよ・・・というパターンが多いです。
スピードを出し過ぎると、吹き溜まりに突っ込んでスピンしたり、カーブの手前のブレーキでスリップしたり、前を走っている車がスリップした時に対応が遅れたりしてしまいます。
法定速度の80%位を目安にスピードに気をつけて走るといいでしょう。
直線であっても40kmくらいで走っていればそこまで危険はないでしょう。
ブレーキは早めにゆっくりと
ブレーキを掛けるときはいつもよりも早めにという意識が大切です。
特に下り坂の急カーブの手前では、カーブの直前や途中でブレーキをかけるとスリップしてそのまま反対車線に飛び出したりガードレールに突っ込むことになります。
エンジンブレーキとフットブレーキを併用してスピードの出すぎに気をつけるといいでしょう。
急のつく行動を避ける
雪道運転の鉄則とも言えるのがコレです。
「急」のつく運転行動といえば
「急発進」「急加速」「急ブレーキ」「急ハンドル」です。
普段の道ではなんとかなる行為でも、雪道だと事故につながります。
「急」のつく行動を防ぐためにも
- スピードの出しすぎに注意
- 車間距離を十分に取ること
- 雪道は滑るものと思って慎重に
を心がけて運転して下さい。
まとめ
雪道といっても、大体は除雪車が入っていますので、圧雪されています。
50センチも積もった悪路を走ることはほとんどないでしょう。
そういった悪路ならジムニーやパジェロミニなどが力を発揮すると思います。
でも、圧雪されている道路ならどんな軽自動車でもあまり変わりません。
「どんな軽自動車に乗るのか」よりも、タイヤや4WDなどの装備を充実させて慎重に運転するのが大切です。
また、雪道には滑りやすい道と滑りにくい道があります。
例えば、乾いた雪は滑りにくいですが濡れている雪はメッチャ滑ります。
このへんは経験値でわかるようになるのですが、過信は禁物です。
だって、乾いた雪の下に氷が隠れていることもありますから・・・。
とにかく、雪道での事故は過信や不注意がほとんどです。
通常の道を走る時よりも運転に集中してスピードの出し過ぎや急ブレーキを避けるだけで事故はかなり減ります。
こんなことはあまりありませんが、滑り出したら祈るしかないですよね・・・↓