大きな荷物やたくさんの荷物を扱う人や、小さな子供がいる家庭など、軽自動車でも広さを妥協したくない人にオススメなのが、ダイハツの「タント」です。
スーパーハイトワゴンとして軽自動車の中ではとても広い居住空間を誇る「タント」は、両側スライドドアや、ミラクルオープンドアなど、広い空間を生かせる機能も充実しています。
そんなタントの燃費や価格、基本性能を詳しく解説しましょう。
目次
タントって実際どうなの?
さて、そんなタントですが実際に試乗した方や購入した方はどんな評価なのでしょうか? 口コミや評判をまとめましたので、参考にしてください。
タントの良い口コミ
- 軽でこれだけの広さがあれば、ミニバンはいりませんね。大人の自転車でも積めます。
- かわいい見た目に一目惚れしました。色も柔らかい感じで、やさしいイメージがあります。
- ミラクルオープンドアのおかげで、子供を抱いたまま乗り降りできますし、チャイルドシートの設置も簡単です。
- 視界が広くてとても運転しやすいです。
タントの悪い口コミ
- 段差や未舗装路では、けっこう振動を感じます。
- 軽自動車だと考えると、この値段はちょっと高いと思います。
- 車体が重いのだと思いますが、発進時の加速が鈍い感じです。
まとめ
口コミを見てみると、ミラクルオープンドアの開放感がスゴイ!という声が結構多かったです。
やはりピラーがないだけでかなりの開放感があるし、乗り降りも楽でしょう。
また、大きな荷物も後から積むのではなく、横から入れることができるのもポイントが高いです。
自転車も後からじゃなく、横から積めるのは楽かもしれませんね。
ただ、スライドドアで車体も大きいのでズッシリとした重さもあります。
車重は920kg~980kgです。
他のスライドドア軽自動車も同じですが、ここまで車体が重いと、パワー不足を感じることが多くなるでしょう。
また、燃費もそこまで良くならないでしょう。
子どもたちと一緒に乗るために、燃費をすてて居住空間を優先させるという考えが必要ですね!
パワーはターボをつけるとかなり改善されるので、試乗してみて物足りなかったらターボ車を選びましょう。
グレードごとの価格と燃費
タントは軽自動車なのに少し高めという口コミがありました。
車を購入するのに値段はとても重要なポイントですので、本当に高いのか確認しておきましょう。
また、燃費も車を選ぶうえで大事な基準ですので、合わせて調べておきます。
タントのグレードは基本的にGとX、Lの3種類です。Xグレードには「ターボモデル」やボディカラーの違う「ホワイトアクセントモデル」があります。
また、すべてのグレードで2WDと4WDがそれぞれあり、予防安全機能である「スマートアシストⅢ」を搭載することが可能になっています(Gグレードは標準搭載)ので、値段に幅があります。
グレード | 車体価格 | 燃費 |
---|---|---|
L | 122.1万円から141.5万円 | 27.0km/Lから28.0km/L |
X | 135.6万円から161.0万円 | 25.8km/Lから28.0km/L |
Xターボ | 150.2万円から162.6万円 | 24.6km/Lから26.0km/L |
G | 153.4万円から165.8万円 | 25.8km/Lから28.0km/L |
装備にもよりますが、フル装備で車体価格170万円弱というのは、軽自動車にしては高いかもしれません。
しかし、車の広さや使い勝手は、あとからどうこうできるものではありませんので、十分に納得できる値段ではないでしょうか?
また、燃費についても車体重量が1t近くあるわりには、健闘していると言えると思います。
実燃費はどのくらい?
カタログ値では最高28.0km/Lの燃費になっていますが、これはあくまでも特定の条件でのテスト結果です。
そのため、実際にはここまで良い燃費になることはあまりありません。
タントユーザーの実際の燃費を確認してみると、以下のような結果になっています。車体重量を考慮すると、健闘していると言えます。
実燃費の平均(ターボ車)………15.85km/Lから16.95km/L
ライバルとの比較
タントを購入しようと考えているのは、室内空間の広さを重視する人だと思います。
そうなると、ライバルはホンダの「N-BOX」やスズキの「スペーシア」になるでしょう。
これらの価格や燃費、車体や室内空間の大きさなどを比較してみましょう。
タント | N-BOX | スペーシア | |
---|---|---|---|
価格 | 122.1万~165.8万円 | 119.8万~180.9万円 | 127.5万~157.9万円 |
燃費 | 24.6~28.0km/L | 21.4~25.6km/L | 29.0~32.0km/L |
全長 | 3395mm | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm | 1475mm |
全高 | 1750mm | 1780mmから1800mm | 1735mmから1740mm |
カラー | 最大10色+2色 (ホワイトアクセントモデル) |
最大7色+4色 (2トーンカラースタイル) |
最大12色 (内4色はツートーンカラー) |
室内長 | 2200mm | 2180mm | 2215mm |
室内幅 | 1350mm | 1350mm | 1320mm |
室内高 | 1365mm | 1400mm | 1370mm |
安全装備 | スマートアシストⅢ | ホワイトアクセントモデル | デュアルセンサーブレーキサポート等 |
カタログスペックを単純に比較しているだけでは、タントは他の2車に比べて突出して優秀な部分はありません。
ただし、価格、室内の広さ、安全性能などのバランスは、この3車種の中ではもっとも良いのではないでしょうか?
また、ミラクルオープンドアはタントだけの特徴です。
CMなどでのイメージ戦略も上手ですよね。
タントのデザインの特徴
タントのもっとも大きな特徴は、ミラクルオープンドアです。
助手席側のドアと後部のスライドドアの間にある柱をなくしたことで、ドアを広げるととても大きな開口部が広がるのです。
そのおかげで、子供を抱いたまま車を乗り降りしたり、大きな荷物をサイドから荷室に入れたりというのが、とても楽にできます。
なお、この構造からボディの衝突性能に疑問を抱く人もいるかもしれません。
しかし、その点はメーカーも理解していますので、より綿密に計算し、試験を繰り返しており、かえって安心だと言えるでしょう。
人気色はどれ?
女性をターゲットにしていることもあり、ボディカラーは全部で10色もあります。(「ホワイトアクセントモデル」では、ツートーンカラー2色から選択)
ただ、もっとも人気があるのは、「ブラックマイカメタリック」で意外に男性らしい色となっているようです。
子供を持った女性が多く選ぶということで、夫の意向も汲んでいるのかもしれません。
その次が定番のホワイト系「パールホワイトⅢ」になっており、家庭を持っている女性として落ち着いた色を選んでいるということがうかがえます。
出典:公式サイト
3位の「ファイアークォーツレッドメタリック」は赤系と定番色から外れていますが、こちらも落ち着いた赤になっていますので、女性として主張しつつ家庭的な意識が出ているのでしょう。
出典:公式サイト
内装や居住性
標準装備のベージュ系の内装は、特に派手さもなく落ち着いた色合いです。
すべてのシートが撥水加工になっていますので、汚れにくく掃除しやすくなっているのは、ターゲットの小さな子供がいる家庭には必須と言えるでしょう。
室内の広さ
室内の広さは、タントの強みの一つです。
ただ、ライバル車と比べて特別広いわけでもありません。
しかし、ミラクルオープンドアと合わせたときの開放感と使い勝手の良さに、大きなアドバンテージがあります。
シートアレンジ
タントのシートアレンジは、助手席と後部座席の動きで決まります。
助手席を前に倒すことで大きめのテーブルになるのは、ちょっとした休憩などでとても重宝することでしょう。
また、後部座席を後ろに目いっぱいスライドすれば、床面を大きくとることができ、A型ベビーカーを折りたたむことなく積むことができます。
もちろん、ミラクルオープンドアがあるからできることですので、タントの強みと言えます。
また、同様に、後部座席を倒して広げた荷室に、サイドから荷物を入れることができるのも、タントにしかできませんので、タントだけで得られるメリットです。
ただし、シートをすべて倒してもフラットなスペースを十分に確保することができません。そのため、車中泊をするにはマットなどがあった方が良いでしょう。
荷室の広さ
タントの荷室は、実はあまり広くありません。
荷室の広さなら、N-BOXに軍配が上がります。
ただし、上述しているように後部座席を倒すことで大人用の自転車を積めるほどに荷室を広げることができます。
サイドからも荷物を出し入れできるため、他車よりも広く感じるかもしれません。
乗り心地は?パワーや静粛性、操作性
タントの室内空間の広さは、乗り心地に大きく貢献しています。
軽自動車なのに、後部座席でも足を小さく曲げることなくゆったりと乗ることができますので、快適でしょう。
もちろん、軽自動車ですので、エンジンのパワーは限られており、発進時や高速道路での加速時などはエンジン音が気になるかもしれません。
しかし、軽自動車の中では比較的静粛性が高くなっており、人によっては「普通自動車並み」と評価しているほどです。この点も、乗り心地の良さに貢献してくれています。
そのうえで、軽自動車の小回りの良さ、スーパーハイトワゴンの視界の広さで操作性は抜群で、使い勝手の良い車に仕上がっているのです。
安全性能や便利機能
すべてのグレードで、衝突回避ブレーキなどの先進の予防安全機能であるスマートアシストⅢを搭載することができますので、安全性能は十分でしょう。
また、コーナーセンサーもあり、普段の運転でも安心です。
左側のスライドドアについては、全車パワースライドドアになっており、オプションで両側パワースライドドアにできます。
パワースライドドアで大きく開くことができますので、荷物の出し入れだけでなく、雨の日の乗り降りもとても楽にできるでしょう。
おわりに
タントは本当に室内も広く開放感があるので、子育て中の方には人気がある車です。
NBOXとスペーシアで迷うと思いますが、実際に乗ってさわってみて決めるのがいいでしょう。
3車のスペックの比較をしましたので、気になる方は参考にしてください。
タントの魅力はなんといってもミラクルオープンドアです。
CMで見ていると思うので知っている人は多いと思いますが実際に見てみると感動するレベルですよ!
助手席と後部席の開口部が大きく開くので、大きな荷物を積むのも楽だし、おじいちゃんおばあちゃんや子どもたちの乗り降りがとっても楽みたいです。
僕も子育て中なので、車選びにはとても悩んだ経験があります。
子供が3人いるので軽自動車は諦めましたが2人までだったら迷わず軽自動車を買うと思います。
軽自動車は維持費も購入費用も抑えられるので、家計が厳しい家庭には嬉しいですよね。
タントが売れている理由もわかります!