eKクロスは、SUVテイストの軽トールワゴンとして2019年3月に発売されました。
eKシリーズには、eKクロスの他にeKワゴンやeKカスタムがあります。
eKクロスはこれらの車とコンセプトが異なり・・・
- 遊び心
- SUVテイスト
- ちょっと小洒落た感=イケてる感
が前面に押し出されています。
俳優の竹内涼真さんが出演しているCMもバンバン流れ、観た事がある人も多いのでは?
爽やかでイケてる竹内涼真さん、カッコ良いですよね。
相乗効果でeKクロスも「イケてる軽自動車」の印象を日本全国に拡散中!
それに加えて軽自動車としての基本性能も高いので、なかなか侮れない車ですよ。
車としてはカッコ良さをアピールしてるけど、実際乗るとしたらどうなんだろう?
CM観たけどチャラくない?大丈夫かなぁ?
車内の広さとか、収納の使い勝手とか、燃費とかが、気になるんだよね・・・。
今回は、そんな「めちゃめちゃ気になる軽自動車」eKクロスを辛口評価します。
あえて辛口と言ったのは、良い部分だけでなく欠点もズバっとお伝えするからです!
目次
eKクロスを辛口診断
評価の方法は、数ある口コミを車の項目ごとにまとめました。
口コミは、実際に購入したり試乗した人の意見です。
「あ、この人の意見は私の感覚に近いかも」
「自分は基本一人で乗るから、後部座席の広さはあまり気にしないかな」
など、あなたの性格や状況に照らし合わせて参考にしてください。
【外観】チャラい?カワイイ?個性的なルックス
出典:三菱自動車公式サイト
外観のコンセプトは「THE CUTE BEAST」。
つまり、カワイイ獣!
カワイイ獣といえば真っ先に猫を思い浮かべます。
でも、eKクロスの場合は猫というよりはブルドッグの方がイメージが近いかと。
一見コワモテな顔でも、一緒にいると可愛く思えてしまい、離れられなくなる、そんな感じです。
eKクロスも、独特な顔に愛着がわき、つい「乗りたくなる」デザインです。
あと色がいっぱいあるのは良いよね!
さて、そんな外観ですが口コミを早速見てみましょう。
不満なところ
- 顔がイカツイ
- デリカD:5っぽくてゴツい
- 何ともいえない顔
- アラフィフ男性の自分には魅力的な色が無かった
満足しているところ
- ツートンカラーがとっても綺麗で魅力的だった
- ブサイクだけどカワイイ
- デリカは絶句したデザインだったが、これは自然な感じ
- 好き嫌いがはっきり出るデザインだから、あえてこれを選んだ
- 好きなカラーリングにできて楽しさ倍増
やはり特徴のある顔だけあって、コメントの大多数は顔についての意見が並びました。
辛口で物申す事といえば・・・
万人ウケしない個性的すぎる顔
これに尽きます。
しかし、この顔は見れば見るほど気に入ってしまう、そんな顔じゃないでしょうか。
一見威圧感があるけれど、ボディ含めて全体で見ると不自然さを感じないまとまったデザイン。
イカツイけどカワイイ、まさにコンセプト「THE CUTE BEAST」にふさわしい外観です。
顔以外だと豊富なカラーバリエーションについての意見もありましたね。
eKクロス「T」「G」グレードは、ツートンカラーも合わせると11種類から選ぶ事ができます。
「M」グレードはツートンカラーの選択はできませんが、5種類のカラーを選択できます。
自分の好みに合わせてカラーを選択する事で、いっそう愛着が湧くもの。
出典:三菱自動車公式サイト
フロントバンパーだけ色が変えられるディーラーオプションもナイス!
この部分だけ色を変えて、アクセントつけられるよね!
【内装】安っぽい?いえいえ、落ち着きのある質感でしょう
出典:三菱自動車公式サイト
外観に比べてちょっと地味な印象を抱くかもしれませんが、内装は質感を重視しています。
標準装備の内装は、黒を基調としたファブリック素材で落ち着いた雰囲気。
シートの一部がダークブルーな点も、飽きの来ないデザインです。
一方で、メーカーオプションのプレミアムインテリアパッケージでは、ベージュ基調のカラーリングに。
材質はファブリックに加え合成皮革を採用し、より質感がアップしています。
このような内装について、皆さんはどう思っているのでしょうか。
不満なところ
- もう少し「SUV感」が欲しかった
- シートの質感と肌触りは先代の方が良かった
- エアコンパネルがピアノブラック調なので、指紋やホコリが目立つ
満足しているところ
- コンパクトカーを凌ぐ質感だと思う
- 黒一色だった前のeKワゴンと比べて別物
- 良い意味で軽自動車っぽくない
- タッチパネルオートエアコンが、より使いやすくなっている
- メーター類がカラー液晶になって、見やすくなった
- 写真だとインパネの青色が安っぽく感じたが、実物は違った
辛口ポイントはエアコンパネル部分ですね。
なぜピアノブラック調なの?!
清潔な状態を保てればカッコ良いんですが、指紋とかホコリが付くとガッカリですよね。
神経質な人だと、いちいちお手入れする必要がありそうです。
しかも、絶対触りますよね、ここ・・・。
ドライブスルーでマック買うじゃん?ポテト食べるよね?
ポテト食べた手でエアコンパネル触っちゃったら・・・。
その他内装に関しては、
- 軽自動車にしては質感が高い(安っぽさを感じない)
- メーターやインパネ周りのデザインが良い
といった好意的な意見がありました。
ただ、質感などは主観的な意見のため、人それぞれ感じ方が違います。
写真で見て「安っぽそう」と思って、いざ実車を見ると印象が変わった人も。
気になったら、実車を見に行く事をオススメします。
実際の車を見て、触れると印象もグッと変わりますよ!
【エンジン性能】加速が少し物足りない?だったらターボがある
エンジンの性能次第で、車がサッと発車できたり、高速道路で素早くレーン変更できるかが決まります。
eKクロスにはノンターボ車とターボ車がありますが、口コミではどうのように言われているのでしょうか。
調査した結果、口コミを書いた人全員がターボ車を試乗・購入されていました。
ですので、今回のエンジンに関する口コミは「ターボ車」についてです。
不満なところ
- ターボでも3,000回転しないと中々加速しない
- アイドリングストップから発車する時にモタつく
- HYBRIDは、燃費も加速も微妙な印象しかない
- 常用回転域が高く、加速中はエンジン音がうるさい
- 発進加速時のエンジンノイズは改善して欲しい
満足しているところ
- 思っていた以上に出だしがスムーズ
- なかなか良い加速だと思う
- 30km/Hあたりまで電動アシストが効いているのが分かった
- ターボだと坂道もグイグイ登る
- よく言われるCVTのギクシャク感、私は全く感じなかった
- ターボだとちょっとアクセルを踏むとすぐ40〜50km/H出る
ターボ車のエンジン性能については、意見が分かれました。
それを踏まえての辛口ポイントは、パワー不足を感じさせるエンジンです。
さすがにアイドリングストップからサッと発車できないのはツライですよね。
加速が弱いと、アクセルを深めに踏むので、余計にエンジン音がうるさく感じます。
ターボ車でこの厳しい意見となると・・・
ノンターボ車は「ターボ車より加速が劣り、発車時のエンジン音も大きい場合がある」とお考えください。
しかし、「思ったよりスムーズに加速した」と正反対の意見もありました。
加速の感覚は、それまで乗っていた車、期待していたイメージで印象が変わる事があります。
人それぞれ感じ方が違いますので、試乗して体感する事をオススメします。
ただし、より快適な走りを求めるなら、選ぶはターボ車。
余計なアクセルを踏まずに加速できるターボ車は、運転次第で燃費が良くなりますよ。
ちなみに、eKクロスのターボ車とノンターボ車の価格差は81,000円です。
【走行性能】コンパクトカー並みの安定感
出典:三菱自動車公式サイト
走行性能は、走っている時の安定性、振動の伝わり具合、運転の快適さなどを表します。
すなわち、走りのフィーリング及び操作性ですね。
eKクロスはグリップコントロール機能が働き、タイヤが地面をしっかり掴むので安定感バツグン。
コンパクトカー並みの安定感なので、走行性能は期待できそうですね。
口コミを見てみましょう。
不満なところ
- デコボコした道ではそれなりに衝撃を拾う
- SUVスタイルだが、悪路を走破するほどの性能は無い
満足しているところ
- 高速道路で正面や横から風を受けにくいと思う
- 高速ではとても安定して走る
- グリップコントロールが効いてて安定感抜群
- 段差の突き上げ感が少なく、地面に吸い付いている感じで安心できる
- エンジン音もロードノイズも聞こえてくるが不快な音ではない
- ステアリングの感触やブレーキのタッチも軽である事を意識させない
このとおり、走行性能はなかなか好評です。
口コミでは「突き上げ感がある」、「突き上げ感は少ない」両方の意見がありますね。
あえて辛口に突っ込むとすれば・・・
SUVテイストなのに悪路を走破する性能がない事です。
軽自動車で本格的に悪路を走りたい!となれば、やはりジムニーの方が良いでしょう。
出典:スズキ公式サイト
話をeKクロスに戻すと・・・eKクロスは悪路を走破する事はできません。
しかし、走行性能は安定感バツグンで快適なドライブが楽しめます。
【乗り心地】収納いっぱい リラックスできて乗り味も良好
出典:三菱自動車公式サイト
乗り心地も車選びには重要です。
特に同乗者がいる場合は、気を使うポイントですよ。
ドライブの際、「この車、居心地悪い。疲れる。」とか言われたくないですよね?
ドライバーは運転に集中しますが、同乗者はずっとシートベルトを締めて座っていなければなりません。
「ほら、右を見てごらん。富士山が綺麗だよ」
「まあ、素敵!」
こんなふうに会話がはずむ場所を走るなら良いのですが、常にそうとは限りません。
夜、何にも見えない道をひた走らなければならない時があります。
そうなると同乗者は寝るか、音楽を聴くか、とにかく限られた事しかできません。
旅を共にする同乗者には、快適さを用意してあげたいですよね。
では、乗り心地の口コミをどうぞ。
不満なところ
- シートのせいか、長時間座っていると疲れる印象
満足しているところ
- 静粛性が高く、心地良い
- 後部座席が広く、足を組めるくらい余裕がある
- 適度に固く、私にとっては最高の乗り心地
- 安定感があって、普通の道ならほとんど揺れを感じない
- 使える小物がたくさんあって便利。他社も見習うべし
- 荷室が広大で、荷物が沢山積めるのが嬉しい
乗り心地も満足されている方が多いですね。
気になる辛口ポイントは、シートに長時間座ると疲れるです。
シートは適度な固さが必要で、柔らかすぎてもダメなんです。
シートが柔らかすぎると姿勢が崩れ、余計に疲れやすくなります。
適度な固さを持つシートに座るからこそ、姿勢を保ってリラックスできるんです。
一方でシートについても、「固さは適切で、最高の乗り心地」と正反対の意見も。
人の感覚はそれぞれ違うから、試乗したほうが良さそうだなぁ。
試乗の際は同乗者と一緒に乗り、乗り心地を確認しておきましょうね。
シート以外で満足されている意見では・・・
- 空間が広さが良い(足を伸ばせる、荷物をたくさん積める)
- 収納がたくさんあって使いやすい
すなわち・・・シートさえ合えば、かなり乗り心地が良い車だと言えます!
【燃費】HYBRIDシステム搭載 そこそこ良い燃費ですよ
出典:三菱自動車公式サイト
軽自動車を選ぶ上で大きなポイントは維持費です。
普通車に比べて維持費が安いので、軽自動車を選ぶ人は少なくありません。
維持費の中でも、燃費は車によって違うので「正直なところ」が知りたいですよね。
不満なところ
- ライバルのスズキ「ワゴンR」やダイハツ「ムーヴ」より1.0~2.0km/L程度劣る
- 燃費は先代のeKと大きく変わらないのに、燃料タンクが小さくなった事は不満
満足しているところ
- 18~20km/Lの間の数値。上々だと思う
- 60km/Hで30分走ったら平均燃費は20.6km/L。車重920kgの車としては極めて優秀
- 市街地と坂道をグングン走って18km/L。かなり良い!
- HYBRIDが良い仕事してて、燃費向上に貢献していると思う
- 場合によってはカタログ燃費に匹敵する数値を出せる
燃費はなかなか良い感じで、満足されている方が多いですね。
中には、カタログ燃費に匹敵するくらいの数値が出たとか!
辛口ポイントとしては、燃料タンクのサイズが小さくなった事。
とはいえ、平均18〜20km/Lの燃費であれば、eKクロスのタンク容量が27Lなので・・・
一回の給油で500kmくらいは走れます。
500kmといえば、新宿から奈良市まで行けますよ!
かなりの距離が走れるので、心配する必要はないでしょう。
【価格】軽自動車で乗り出し価格200万をどう考えるか
出典:三菱自動車公式サイト
気づいたらこの金額に・・・。
「昔に比べて最近の軽自動車は高くなったなぁ」と嘆く声が聞こえてきます。
確かに軽自動車の価格は上昇傾向にあります。
その分、以前に比べて装備がどんどん充実してきています。
これらの状況を踏まえて、まずは口コミを見ていきましょう。
不満なところ
- 安全パッケージを入れるだけで乗り出し価格が200万円に迫る
- カラーを色々選べるが、有料色が高い
- この価格だとアウトランダーの中古買えるので非常に困る
- 価格を見て買い替えを諦めた
満足しているところ
- 「マイパイロット」など装備の充実度を考えれば妥当な価格
- 安全性と収納の充実ぶりが、価格以上のメリットに感じる
辛口も何も、価格に関しては高いと思う人が多いようですね。
「先進安全パッケージ」と「先進快適パッケージ」がメーカーオプションなのは痛恨の極み。
これらを付けるだけで16万円も値段が上がります。
eKクロスの強みである先進機能なのに、なぜ・・・
その他、eKクロスの楽しみでもあるカラー選択。
でも、カラーの中には有料色が存在します。
高いカラーだと81,000円もします。
このように、「良いな!」と思う要素がほぼオプションなのが実にニクイ!
自分好みの「良い感じ」のeKクロスに仕上げようとすると、価格が上がってしまうのがなんとも残念。
ちなみにTグレードで有料のオプションを全く付けない場合でも1,890,740(税込)でした。
出典:三菱自動車公式サイト
190万円だとあまり安く感じませんね。
もっと安くeKクロスを手に入れたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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【おまけ】使える?使えない?自動運転レベル2「MI-PILOT」
出典:三菱自動車公式サイト
最近の車は、前の車を自動追従したり、車線からはみ出ないように運転をサポートする機能があります。
eKクロスの「MI-PILOT(マイパイロット)」も、ずいぶん評判が良いとの事。
機能は主に以下の2つ。
- 車間距離キープ(前の車を追従する)
- 車線中央をキープ
「マイパイロット」も、口コミを調べてみました。
不満なところ
- マイパイロットには、縦列駐車と車庫入れ支援も欲しかった
満足しているところ
- ホンダの支援システムは約35km/H以上出さないと使えないが、こっちはそれ以下の速度でも機能する
- 前の車に合わせて停車も出来るから凄く楽ちん
- ステアリング操作はスムーズで、前車に追随する動きも素早い
- 車線から外れそうになった時のアシストも強力。敏感すぎるくらい
- カーブでもスムーズにアシストしてくれる
この手の支援システム、以前は「動きがギクシャク」、「うまく機能しない」との声がありました。
しかし、eKクロスの「マイパイロット」に関しては、そうしたマイナスの意見がありません。
むしろ、かなり使える支援システムに仕上がっています。
道が渋滞していると、アクセルを踏んだりブレーキを踏んだりで足がつりそうになる。
でもマイパイロットは前の車を自動追従してくれるんだよね?
それって最高じゃん?
今度試乗して確かめてこよっと!
ただ、あえて辛口ポイントを言うなら、マイパイロットはメーカーオプションということ。
「マイパイロット」は「先進快適パッケージ(70,200円)」に含まれています。
「先進快適パッケージ」はeKクロスの「G」、「T」グレードのメーカーオプションとして選択可能。
とはいえ、eKクロスの強力な武器とも言える「マイパイロット」。
他の車と迷っているなら、検討材料になりますよ。
まとめ
ここまででeKクロスの良い所、イマイチな所、いろいろ出ましたね。
情報量が多いので、サクッとおさらいしてみましょう!
ポイント
【外観】見れば見るほど愛着が湧く顔 / ボディーカラーが豊富
辛口:万人ウケしない顔
【内装】軽自動車を感じさせない高い質感
辛口:エアコンパネルがピアノブラック調で汚れが目立つ
【エンジン性能】電動アシストの働きで加速がスムーズ
辛口:パワー不足を感じる時がある
【走行性能】グリップコントロールで安定した走り
辛口:SUVテイストと言っても悪路を走れる訳ではない
【乗り心地】収納が豊富で便利 / 広い室内 / 揺れない
辛口:シートの固さがイマイチ 長時間乗ると疲れる
【燃費】かなり良い 電動アシストとHYBRIDが良い仕事をしている
辛口:燃料タンクが小さくなった
【価格】安全面や日頃の使い勝手を考えると妥当
辛口:良いと思う機能の多くがオプションのため高くなる
【マイパイロット】使えるシステム! 前の車に追従・停止 / 車線逸脱防止
辛口:「先進快適パッケージ」オプションに含まれる機能
eKクロスのイケてるポイント、結構ありましたね。
「ただの軽自動車じゃないぞ」と、三菱の気合いが伝わって来ます。
筆者が個人的に「良いなぁ!」と思った点は、
- カラーを選ぶ楽しさがある事
- 収納が多い事(車検証入れは最高ですね!)
- マイパイロットの自動追従・停止
この辺りは特にeKクロスならではの魅力、持ち味です。
ぜひ一度実車を見に行って、eKクロスの真の魅力を体感してください。
この記事であなたとeKクロスを結びつける事ができれば、嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。