新型アルトのカタログ燃費は37km/Lで、ガソリン車の中でNo.1です。
しかし「カタログ燃費を信じて購入し、実際に買ってみたら実燃費は悪かった」なんていう事もあります。
この記事では新型アルトの実燃費を走行シチュエーション別に紹介します。
これから購入を考えている人はもちろん、既存オーナーの皆さんも是非参考にしてください。
目次
ガソリン車燃費No.1!新型アルトの実力は?
出典:スズキ公式HP
新型アルトのカタログ燃費は2DWが37.0km/L、4WDでも33.2km/Lと、驚異的な数値です。
ハイブリッド車を除くガソリン車の中で、カタログ燃費No.1の実力を誇ります。
いくら車体重量の小さい軽自動車とは言え、ガソリン車の中で第1位に輝くとはスゴイ!
ちなみに、アルトのライバル車と言われてるのが、同じく低燃費がウリの「ダイハツ ミライース」。
ミライースのカタログ燃費は2DWが34.2~35.2km/L、4WDが32.2km/L。
こちらも優秀ですが、アルトはその更に上をいく燃費の良さなのです。
実走行時の燃費は?シチュエーションごとに紹介
出典:スズキ公式HP
新型アルトは、メーカーの先進的な省エネ技術や軽量化によって大幅な燃費改善を達成しました。
しかし、ユーザーが気になるのはカタログ燃費よりも実燃費です。
カタログ燃費37.0km/Lに対して、日々の走行ではどのくらいの実燃費になるのでしょうか。
試しに市街地から郊外、高速道路まで、実際に走って検証してみました。
街乗りの実燃費
まず街乗りの場合、実燃費は22km/L~30km/L程度です。
市街地の検証では、細く入り組んだ道の多い城下町「長野県松本市」を走行し、測定結果は21.9km/Lでした。
一方、郊外の検証では、北アルプスを望む農道がつづく「長野県安曇野市」で、測定結果は30.2km/Lでした。
街乗りの場合、信号の多い市街地と、ほとんど停止することのない郊外とでは大きく差が出ることがわかります。
高速走行時の実燃費
アルトで高速を走ってきました。
その実燃費は、概ね22km/L~24km/Lでした。
高速道路で長野県~愛知県を往復し、得られた燃費は往路で24.2km/L、復路で21.8km/Lです。
道中の混み具合や、道路の傾斜によっても変わりますが、平均して23km/L程度の実燃費になります。
新型アルトの場合、高速走行時の燃費の伸びはそこまで期待できそうにありません。
アルトの真価を発揮する走行シチュエーションは?こんな人にオススメ
アルトの高燃費が最も発揮される機会は、やはり街乗りです。
発停機会の多い市街地走行ですら約22km/Lと、高い実力を発揮することがわかります。
逆に、高速道路ではそれほど実燃費は伸びず、市街地走行とそれほど大差ない結果となりました。
これを踏まえて、新型アルトはこんな人におすすめできる軽自動車です。
「日常的に街乗りでそれなりの距離を走る」といった人にとっては、最高のパフォーマンスを発揮すると言えます。
乗り方を意識してアルトの燃費を向上させよう
新型アルトの実燃費は走行シチュエーションによって30km/Lに迫る数値が得られることがわかりました。
しかし、実燃費は運転の仕方や電装設備をどれだけ使うかによっても大きく変わってきます。
今回の実燃費は、エアコン・カーステレオもオフ、アクセルワークも丁寧に運転して得られた数字です。
試しに、市街地走行で燃費を意識せずにテストした結果、19.7km/Lと、やはり実燃費は落ちました。
エアコンや、カーステレオまで我慢すると快適な運転ができません。
でも、急ブレーキ・急ハンドルは意識して改善し、燃費向上に努めたいですね。
新型アルトの低燃費はどのように実現したの?
新型アルトはモデルチェンジ前と比較して、7km/Lの大幅な燃費向上に成功しました。
ハイブリッド車にも決して引けを取らないその燃費は、どうやって実現したのでしょうか。
ガソリンの消費を抑える省エネ技術
新型アルトには「エネチャージ」と呼ばれる、発電システムが採用されています。
減速時にバッテリーを充電し、発進・走行時に使用することで、ガソリンの消費を抑える技術です。
出典:スズキ公式HP
また、前モデルにも搭載されていた「アイドリングストップシステム」もリニューアルされています。
日々進化する省エネ技術が存分に盛り込まれているのがよくわかりますね。
車体重量を60kgもの軽量化を実現!
燃費改善の大きな要素の一つが、先代モデルからの大幅な軽量化です。
ただでさえ軽い車体重量から、さらに60kgもの軽量化を実現しています。
大人一人分もの軽量化は、燃費の改善に大きく貢献しています。
燃費改善の一方で気になるのが車両の剛性です。
「軽くなった分、衝撃に弱くなったんじゃないの?」と心配になる人もいるでしょう。
しかし、この軽量化は「既存パーツの重量を減らす」といった単純な改良ではありません。
出典:スズキ公式HP
「HEARTECT(ハーテクト)」と呼ばれる技術により骨格構造が抜本的に見直しされています。
もう一つのポイントが「TECT(テクト)」と呼ばれる軽量・高強度なボディーの採用です。
これら技術の合わせ技によって、アルトは軽量化と合わせて剛性や耐衝撃性の向上を実現しています。
軽量化の理由を知れば、安心して低燃費のメリットに目が向けられますね。
まとめ
以上、ハイブリッドにも決して引けを取らない新型アルトの実燃費をご紹介しました。
走行シチュエーションにもよりますが、実燃費は22km/L~30km/L程度です。
高速道路ではそれほど伸びないものの、郊外の街乗りではその実力を最大限に発揮します。
居住地域や用途、運転の仕方によっては、実燃費30km/Lも夢じゃない新型アルト。
これから購入を考えている人で、燃費性能に重きを置く人は是非検討してみてください。
また、もう乗っている人も本記事を参考に、ガソリン車燃費No.1のアルトの実力を再評価してみてください。