今、車中泊が人気を集めています。
時間を気にせず、マイペースで動けるのがいいですよね。
ムーヴも室内サイズが広くなって、車中泊をする人が増えてきました。
とはいえ、準備なしの車中泊で大変な思いをした方も多いはず。
かくいう私も、シートを倒して仮眠を試みましたが・・・あえなく失敗。
ウトウトしては目が覚める、を繰り返して熟睡できません。
休憩ならまだしも、車中泊で熟睡できないのは辛いですよね。
なんと言っても、睡眠不足では翌日が台無しになってしまいます。
確かに、快適に過ごせる車中泊用アイテムは豊富にあります。
でも・・・全部揃えようと思っても、予算には限りがありますよね。
(奥さんの小言も怖いですし。)
そこで今回は、予算2万円で揃えられる車中泊用グッズを紹介。
飲み会やコーヒー代をちょっと節約して、車中泊に再度挑戦してみましょう!
目次
快適に眠るにはコツがある
快適な眠りには、スペースの確保が重要です。
室内サイズとシートアレンジで、実際どれくらいの空間がうまれるか?見てみましょう。
ムーヴの室内サイズ
出典:ダイハツ公式サイト
- 室内長:2,080㎜
- 室内幅:1,320㎜
- 室内高:1,280㎜
- 開口幅最大部:1,030㎜
室内サイズは、軽自動車の規格ギリギリまで広く作られています。
約1,3メートルの室内高を生かすことで、車中泊がぐっと快適になりますよ。
シートアレンジ
どんなにムーヴの室内が広くても、横になるにはシートアレンジの工夫が必要です。
車内泊に最適なアレンジは、次の4パターンです。
- フロントサイドフラットモード
出典:ダイハツ公式サイト
助手席のヘッドレストを外して、後方へ倒すアレンジ。
後部座席までフラットになりますが、寝返りは難しいです。
休憩や仮眠くらいであれば問題ないでしょう。
寝返りするたびに姿勢を整えなくてはならない車中泊、やっぱり熟睡は難しいかも?
- フルラゲッジモード
出典:ダイハツ公式サイト
後部座席を両方とも倒して、荷室を広げるアレンジ。
フラットな状態に近くなりますが、問題は荷室の段差と傾斜。
縦や横方向に寝るのと違い、斜めだと転がってしまいます。
小柄な方であれば、段差解消グッズを活用してベッドにできます。
- ロングソファーモード
出典:ダイハツ公式サイト
運転席・助手席両方のヘッドレストを外して、後方へ倒すアレンジ。
車中泊経験者は、このシートアレンジを選んでいる方が多いはず。
「ぐっすり熟睡したい」「体をできるだけ伸ばして眠りたい」
そんな時に、ぜひおすすめしたいシートアレンジです。
また、嬉しいことに荷室がそのままなので、荷物の移動が少なくて済みます。
- フルラゲッジモードとロングソファーモードの組み合わせ
後部座席と前席を全部倒すアレンジ。
これなら、荷室まで続くフラットな空間を作ることができます。
ムーヴの室内長を最大に使っており、長身の男性でも横になれます。
ただし、倒した後部座席のヘッド部分と前席のヘッド部分に大きな段差が生じます。
ちょうど、車内の真ん中が山のように大きく盛り上がるわけです。
寝そべったときに、ちょうど腰の位置に来るため熟睡するためには段差解消が必要です。
車中泊への第一歩
そもそも、眠るために車は設計されていません。
したがって、どんなにシートアレンジしたところで段差が生じます。
特に、前席の腰部分や後部座席を倒した際の傾斜など。
出典:ダイハツ公式サイト(枠線・矢印追加)
数センチ程度の段差で、足もとが下がる程度なら、それほど気にならないはず。
しかし、上半身(特に頭部が下がる状態)が下にくると、血が上って危険です。
眠るどころか、気持ち悪くなってしまいます。
したがって、上半身を平らにするベッドづくりに重点を置きましょう。
予算内で工夫しよう!
さて、手持ちの予算は2万円です。
月々の小遣いをやりくりして、捻出した大事なお金です。
無駄遣いに終わらせないためのポイントは・・・
「車中泊に不足しているアイテムは何か?」を把握すること。
そのためには、過去の経験を通して自分のニーズを洗い出すことが必要です。
例えば、「とにかく、体を伸ばして眠りたい。」
「マットを買ったのに寝心地が悪かった!段差を解消したい。」
「人目が気になって暗い駐車場に停めたら、逆に怖い思いをした。」など・・・
しかし、何もかも必要なものを買っていたら、すぐに予算オーバーしてしまいます。
手持ちグッズや、家にあるもので代用することも検討しましょう。
段差解消
安眠のためには段差の解消は重要ですが・・・
シートアレンジによって落差や隙間、傾斜具合は異なります。
それぞれに合わせた解消方法が必要です。
- 段差解消用マット
出典:Amazon
段差に合わせて選べるタイプなので、思いのほかフラットになります。
しかし、すべての段差に用意するとアレンジによっては2~4個必要(単価¥3,780)。
2個揃えれば¥7,560、倍の4個だと¥15,120、これでは先行きが不安です。
したがって、
- 最も気になる段差にだけセットして、残りはクッションなどで代用。
- 以前の車中泊で代用品では不具合のあった段差にセット。
などの工夫をしましょう。
慌てて何個も買ってしまうよりは、気になる所から少しずつ買い揃えるのが無難です。
- 家庭にある代用品を使う
一番簡単なのは、古くなったバスタオルや座布団を丸めて段差を解消する方法。
専用マットほどフラットにはなりませんが、節約できます。
さらに、自分好みの固さにも調節できて一石二鳥。
安眠ポイントは、段差を解消した上に直接寝るのかどうか?です。
なぜなら、直接寝た場合に腰の部分が柔らかすぎると沈んでしまうため。
マットレスや寝袋を乗せた場合、重さでへたります。
固めにしておくか、芯になるものを入れておくと安心ですよ。
- 100均のクッションを使う
ダイソーやセリアなど100均で買える低反発クッションを折りたたんで使いましょう。
4つの段差すべてに用意したとしても・・・¥108×4=¥432で済みます。
いくつか用意して傾斜部分に並べてもよし、使わない時には車内のインテリアとしても!
エアーベッド・エアマット
無事に段差が解消され、平らな空間ができました。
次は、快適なベッドルームへと変身させましょう。
- エアーベッド
言わずと知れた、空気で膨らませるベッドですね。
十分な厚みがあるため、段差解消が不要な場合もあります。
値段もほどほどなのが嬉しいところです。
出典:Amazon
シングルサイズ ¥6,580
こちらは、空気ポンプが電池タイプ(充電式)で、別途ソケットなどを必要としません。
種類によっては、空気ポンプ内蔵タイプだったり、別売りだったりします。
中には、コンセントが必要なタイプもあるので、購入時に必ずチェックしましょう。
肝心の寝心地は、空気で膨らませているのでふわふわです。
ただし、口コミでは「揺れる感覚でよく眠れなかった」という意見も・・・
好みが分かれる寝心地なので、カーセンターやホームセンターで体感するのがベター。
また、厚みがある分、エアーベッドを膨らませると天井が近くなります。
圧迫感が苦手な方は、薄いタイプを選んでくださいね。
- エアマット
エアーベッドよりも高額商品が多いです。
理由は、沈み込まないクッション性の高いウレタンなどを使用しているから。
出典:Amazon
電動ポンプが要らない自動膨張タイプが断然便利です。
- Sサイズ ¥7,680
- Mサイズ ¥9,980
厚さ10センチもあれば、快適な寝心地になるでしょう。
沈み込みの少ないマットだから、固めの寝具が好みの方におすすめです。
「腰が楽だった」という口コミもあるので、段差がほぼ気にならないかもしれません。
あえて大きめのMサイズにして、段差解消マットは代用品で間に合わせる選択もあり!
- マットレス
空気ポンプで膨らませる必要がなく、広げればすぐに寝られる手軽さがポイント!
出典:Amazon
この商品以外にも、ニトリやホームセンターなどで様々なマットレスが売られています。
車中泊には、丸めたり、折りたたんだりできるコンパクトなものを選びましょう。
不要時も場所を取らないコンパクトタイプなら、荷物が増えても心配不要。
お手頃価格なのも嬉しいところですね。
- 厚さ6㎝ ¥4,470
- 厚さ4㎝ ¥3,123
参考写真:Amazon(枠線・矢印追加)
気を付けたいのは、マットレスだけでは段差の解消はできない点。
敷いてみると一目瞭然、凸凹がハッキリと分かります。
段差をきちんと解消してから、使うことをおすすめします。
サンシェード
- ムーヴ専用サンシェード
出典:Amazon
すべての窓に使った場合¥22,680・・・残念ながら予算オーバーです!
けれども、ムーヴ専用は伊達ではありません。
窓にピタリと収まり、断熱も遮光も完璧なので、防犯にはもってこいです。
周囲の目を気にすることなく、車内で着替えもできます。
もしも、奥様の財布の紐を緩めることができたら・・・間違いなくおすすめします。
- 車内カーテン
遮光と視線をさえぎる目的なので、簡易的なカーテンでも代用可能。
断熱には向きませんが、寒くない時期であれば十分です。
出典:Amazon
取り付け方法は、吸盤式・マグネット式・金具式などがあります。
カーテンの他にも、窓にピッタリと付着するタイプや網戸も。
特に、夏場の暑さ対策には網戸タイプを併用するのがGOOD。
風通しもよくなって、いやな害虫から身を守れます。
ワイドサイズ(¥962)をフロント&リア2か所にセット=¥1,924。
加えて、レギュラーサイズ(¥920)を両サイドにセット=¥1,840。
合計で¥3,764なら、予算的にも大助かりですね!
- サンシェードを手作り
エアマットで予算の大半を使うので・・・
「できるだけ、これ以上の出費は抑えておきたい」「カーテンなら手作りできそう」
そんな風に思った方。
100均で、材料を揃えて作ってみましょう。
カーテンタイプは、吸盤・紐・布があれば作れます。
布は、室内周囲の長さ+タック分=都合8mくらいあれば十分でしょう。
柄や種類など、取り扱い豊富な手芸店で購入してもOK!
- 吸盤セット6個入り×2=¥216
- 紐(3m)×2=¥216
- 布=約8m(車内フロントを除く周囲長6m+タック2m)
サンシェードタイプの場合、銀マットを使います。
きちんと作ると断熱効果も期待できますよ。
まず、新聞紙で窓の型を取り、その大きさに合わせて銀マットをカット。
周りをテープで補強して、吸盤やマグネットをつければ出来上がり。
- 銀マット×3=¥324
- 黒テープ×1=¥108
- 吸盤セット×3=¥324
フロントガラスを除けば、合計¥756で済みます。
大きなフロントガラスには市販の専用サンシェード(¥921)がおすすめです。
予算をかけるところを決める
車中泊グッズの値段が分かってきました。
ちょっと高額 | ほどほどの金額 | お手頃or手作り | |
---|---|---|---|
段差解消 | ¥15,120(4個分) | ¥7,560(2個分) | ¥432 |
エアーベッド | ¥6,580 | ||
エアマット | ¥9,980(ダブル) | ¥7,680(シングル) | |
マットレス | ¥4,470(厚さ6㎜) | ¥3,123(厚さ4㎜) | |
サンシェード | ¥22,680(専用品) | ¥756+¥921(フロント用) | |
車内カーテン | ¥3,764 | ¥432+布代 |
それでは、一覧表を参考に、どこに予算をかけていくか?を具体的に決めていきましょう。
ポイントは、前回の車中泊で残念だった点&今後の車中泊の目的、この2点。
【ちょっとした休憩や仮眠の場合】
準備に時間をかけず、さっと用意できるものでOK。
遮光や目隠しには、引くだけのカーテンタイプがおすすめ。
段差解消グッズに予算をかけて、マットレスでベッドを整えれば・・・
- 段差解消¥7,560
- シングルマットレス¥4,470
- 車内カーテン¥432+布代
合計¥12,462(シートアレンジ:フロントサイドフラットモード)
【しっかり眠って、翌日のドライブや観光、仕事に備えたいという場合】
段差解消を手作りにして予算を抑え、その分マットとカーテンにこだわりましょう。
- 段差解消¥432
- エアマット¥9,980
- サンシェード¥3,764
合計¥14,176(シートアレンジ:ロングソファーモード)
いかがでしょうか?
新たな車中泊のイメージが見えてきましたか?
グッズ選ぶときは、車中泊する人数や場所、季節にも気を付けてくださいね。
余った予算でちょっと贅沢を
上手にやりくりして予算が余ったら、役立つ車中泊アイテムを追加してみては?
暑い夏は、車用の網戸がおすすめです。
虫の侵入を防ぎ、新鮮な空気を通せば、さらに快適な車中泊になりますよ。
反対に、寒い冬は車内用電気毛布があると、体の芯から温まってよく眠れます。
寒さ対策としては、定番の使い捨てカイロも便利!
野外では急激な気温変化も日常茶飯事、常備しておくことをおすすめします。
また、シートを倒すと荷物の置き場所に困ることがあります。
そんな時には、ムーヴの室内長を活かして天井収納グッズはいかがでしょうか?
あまり知られていない天井収納、フックと網だけでセットできて便利ですよ!
まとめ
車中泊を快適にするためには、様々なグッズが必要です。
今回は、予算2万円以内で組み合わせて使えるグッズを紹介しました。
- ムーヴのシートアレンジは4パターンあるが、どれも段差が生じる
- 車中泊の目的によって、予算をかけるところを絞る
- 予算内でやりくりが上手にできたら、その他の便利グッズを追加
自分のスタイルにあわせて必要なアイテムを揃えたら、車中泊に再挑戦してみましょう。
うまくいけば「自宅の寝室レベルでぐっすり眠れた!」なんてことがあるかも?
私も前回の反省を生かして、まずは段差解消にトライします!