タント・タントカスタムは、軽自動車の中でも非常に売れていています。
室内が広く、両側スライドドア装備なので、ファミリー層に人気があります。
2013年にフルモデルチェンジをして現在は3代目。
2015年にはマイナーチェンジを行い、少しデザインの変更もありました。
フルモデルチェンジにより燃費も向上し、装備も充実したことにより2014年の売上はかなり伸ばしていきました。
2014年の売上はシリーズ(エグゼやカスタム)全部で234,456台になり、新車販売台数No1になりました。
2015年からは残念ながらN-BOXに王座を奪われてしまいましたが、軽自動車の中では第2位でした。
2018年もN-BOXと熾烈な争いをしています。
購入に迷っている方、試乗に行く前にチェックポイントを抑えておきましょう。
目次
新型タント・タントカスタムの口コミまとめ
まずはタント(タントカスタム)の口コミで多い評価を見ていきましょう。
満足しているところと不満なところを、それぞれまとめたので、参考にしてくださいね。
満足している点
- デザインに惚れました。カッコイイ!
- 室内が広くて居住空間最高
- カラーバリエーションが豊富で可愛い(タント)
- 背が高いのに安定した走行性
- 両側スライドドアになって便利になった
- ミラクルオープンドアはやっぱり開放感が違う
- ターボのパワーや走行性はコンパクトカーを凌ぐ!
- スマアシⅢが便利
不満な点
- ミラクルオープンドアの使い道がない
- 価格がちょっと高いです
- ノンターボだとパワー不足
- オプションパーツが少ない
- クルーズコントロールがついていない
口コミまとめ
やはり、「室内空間が広い!」という声が圧倒的に多いです。
私も実際に試乗に行ってきましたが、かなり広くてびっくりしました。
4歳の子供を連れて行ったのですが、椅子の上に立ってようやく頭がつくくらいです。
また、後部席と運転席の間も広くて、大人が座ってもかなりの余裕があります。
大人4人乗っても全然狭く感じません。
展示車はカスタムでしたが、デザインがかっこいいですね。
ただ、ちょっとギラギラシすぎていて若者向けかな?という印象もあります。
タントは丸みを帯びたデザインで可愛らしいです。
男性が乗るにはちょっとかわいすぎる印象もあるので、色選びは慎重に行いたいところです。
タントの最大の特徴であるミラクルオープンドアについてですが、賛否両論ありますね。
助手席と後部席を開けたときの開放感は流石です。
大きな荷物(自転車とかも)ここから積めるので、便利といえば便利です。
あと、ライバル車に比べて開口部も若干広くなっているので乗り降りもしやすいはずです!
安全面が不安という方もいますが、ピラーはドア内蔵されているので大丈夫です!
不満の声で多かったのが、「価格」です。
グレードを高くすると150万円は超えてきます。
諸費用とオプションも入れると200万円を超えます・・・。
軽自動車に200万はちょっと高い・・・。
という声もありましたが、作りもしっかりしているし走行性もかなりいいので、それだけの価値はあると思います。
コンパクトカーと比較するとパワー不足もありますが、街乗りなら問題ないでしょう。
高速や山道をよく走る方は、ターボ車を選びましょう。
ターボの軽快さはコンパクトカーをはるかに超えますよ!
やっぱり売れているだけあります。かなりいい車です。
気になる方はぜひ試乗してみてください。
試乗の際にはターボ車とノーマル車の両方乗ってみることをおすすめします。
ライバルと比較!N-BOX、スペーシア、デイズルークスと迷っているなら
タントの最大のライバルと言えばホンダN-BOXですね。
他にも同タイプの車にはスズキ・スペーシアやホンダ・デイズルークスがあります。
ウェイクもありますね。
では、それぞれどこに違いがあるんでしょうか?
スペック面での違いを比較してみます。
まずは価格と燃費です。
人気度 | 車種名 | 価格(円) | 燃費(km/l) |
---|---|---|---|
1 | N-BOX | 127万円~185.9万円 | 21.4~25.6 |
2 | タント | 122万円~187.4万円 | 26.0~28.0 |
3 | デイズルークス | 133.7万円~193.3万円 | 20.6~22.0 |
4 | スペーシア | 127.4万円~168.7万円 | 25.6~32.0 |
5 | ウェイク | 135万円~189.5万円 | 23.2~25.4 |
価格はそこまで大きな違いはありませんね。
グレードによって違うので、必要な装備など確認しておくと良いですよ。
燃費はスペーシアが圧勝です。
スペーシアはS-エネチャージ搭載なので、アイドリング開始や出足がかなり静かでスムーズですよ。
では、サイズを見ていきましょう。
車種名 | サイズ(全長×全幅×全高) | 室内長×室内幅×室内高 |
---|---|---|
N-BOX | 3395×1475×1780 | 2180×1350×1400 |
タント | 3395×1475×1750 | 1930×1350×1365 |
デイズルークス | 3395×1475×1775 | 2235×1320×1400 |
スペーシア | 3395×1475×1735 | 2215×1320×1375 |
ウェイク | 3395×1475×1835 | 2215×1345×1455 |
軽自動車のサイズは規格が決まっているので、長さや幅はほぼ同じ。
なので、高さで勝負をしているんです。
一番高さがあるのはウェイクです。
ただ、ウェイクは他の車と比べて価格が高いので、そこまで人気が出ていません。
次に広いのがN-BOXです。
N-BOXはセンタータンクレイアウトといって、燃料タンクを車の真ん中に持ってきている(ホンダの特許技術)ので室内が広くなっています。
少しでも広いほうがいいなぁ・・・というなら、タントよりN-BOXでしょう。
スペックの違いを見てきましたが、あまり違いはありません。
あとは、デザインや乗り心地などの好みの問題です。
どちらかと言うと、タントのデザインは丸みを帯びていて女性向けという印象があります。(カスタムは別)
CMなどを見ていても、ママをターゲットにしているのは明確ですよね。
迷っているならやはり、試乗して乗り比べるしかないでしょう。
あとは、値引きが大きい方を選ぶ!という方もいるでしょう。
なるべくお得に、安く買いたいなら値引き交渉は必須です!
しっかりと交渉してお得に変えるように準備をシておきましょうね!
タントの値引き価格の相場は?
タントがいくら値引きできるのか気になるところですよね。
モデルチェンジから時間がたち、値引きも緩んできています。
現在のタントの値引き相場は14万円。
ただ、時期や地域、交渉の腕次第で全然変わってきます。
大都市のほうが値引きがし易いですし、決算セールなどを狙っていくのも手です。
中には「5万円までしか値引きできない!」と言われる方もいるでしょう。
しかし、粘り強く、うまく駆け引きできれば値引き額は引き上げられます。
タントの値引き交渉のカギはライバルとの競合です。
最大のライバルであるN-BOXをぶつけて行くと効果的でしょう。
N-BOXカスタムでオプションをたっぷり付けて20万円以上の値引きを引き出した方もいます。
交渉が苦手なんだよな・・・。
どうやって良いのかわからない><
という方はこちらの記事を参考にしてください。
また、下取り車がある方は、ディーラーに下取りに出すのではなく、買取専門店に出しましょう。
そのほうが平均16万円も高くなるというデータもあります。
ネットで無料一括査定ができるので利用してみてくださいね!
タントカスタムの特徴をタントと比較して語っていくぜ
ところで、タントとタントカスタムって何が違うのでしょうか?
基本的なスペックは同じです。
大きな違いはデザインです。
外観や内装のデザインが全く違います。
比較しながら見ていきましょう。
エクステリア(外観)のデザイン
文章で語るより、写真を見るのが一番手っ取り早いですね。
まずはタント。
↓↓↓↓↓↓↓↓
淡い色で丸みを帯びたデザイン。
可愛らしい印象を受けますね。
タントカスタムはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓
タントカスタムはトップエディションというグレードがあり、デザインがちょっと違います。
左がトップエディションで、右がカスタムです。
通常のタントとくらべてもわかるように、かなりイカツイですね!
年配の方や女性は、「いかつすぎて乗るのが恥ずかしい・・・」という方もいます。
タントカスタムトップエディションは何が違う?
タントカスタムの最上級グレードにトップエディションというのがありますが、通常のタントカスタムと何が違うのでしょうか?
トップエディションはタントカスタムよりも更に洗練されたデザインになっています。
- フロントグリルLEDイルミネーション
- トプシェイドガラス
- 専用ファブリックXソフトレザー調シート
- プレミアムシャインブラックセンタークラスター
- プレミアムシャインブラック&専用ファブリックアームレスト
- ドライブイングサポートバック
- 純正ナビ装着用アップグレードバック
が装備されています。
こういう上級モデルを見てしまうと欲しくなってしまいますよね。
予算が限られている中でカッコイイ車、便利な機能をつけて自分にとってベストなタントに仕上げたいところです。
カラーによっても印象が違うので、画像だけじゃなく実物をみて比較してみてくださいね!
人気色はどれ?
人気カラーは白(パールホワイト)と黒(ブラックマイカメタリック)です。
どの車も白と黒は定番ですね。あとで売ることも考えているなら、人気色を選んでおくほうがいいでしょう。
カスタムなら黒と白以外には紫(ナイトシャドーパープルクリスタルメタリック)が人気です。
タントのカラーバリエーションは9色+ツートンカラー2色があります。
タントカスタムは8色です。
タントは水色や黄色などの淡い色から、黒や赤の濃い色などバリエーションが豊富です。
カスタムは濃い色が中心ですよ。
画像で見る色と実物はちょっと違うので、実際に見て決めるのがいいでしょう。
ただ、ディーラーにも展示車と試乗車の2台しか置いていません。
他の色が見たくてもなかなか見ることが出来ないので、大きな駐車場でタントを探すとか走っている車をみるなどするのもいいでしょうね。
インテリア(内装)の違い
インテリアも多少の違いがあります。
一番大きな違いは色でしょう。
タントは茶色系の色に対してカスタムは黒系です。
タント↓↓↓↓
カスタム↓↓↓↓↓
シートやインパネ回りが黒になるだけで、全く印象が違ってきますね。
その他の違い
その他にも、タントカスタムはサイドエアバッグが標準装備(タントはオプション)で安全性が高いです。
残念な点としては、カスタムはシートが撥水加工になっていない点です。
タントは撥水加工ですが、カスタムは普通のシートです。
小さな子供がいるとジュースや水などをよくこぼすので撥水加工のほうがうれしいですよね。
そこまで気にするところではないですが、気になる人は気になるかなと思って紹介しました。
グレードごとの価格と燃費
タントとタントカスタムのグレードごとの価格と燃費をまとめました。
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タント↓
L | 122万円(135万円) | 28km/l(27km/l) |
---|---|---|
L"SA Ⅲ" | 128.5万円(141.4万円) | 28km/l(27km/l) |
X | 135.5万円(147.9万円) | 28km/l(25.8km/l) |
X"SA Ⅲ" | 142万円(154.4万円) | 28km/l(25.8km/l) |
X “ホワイトアクセントSA Ⅲ” | 148.5万円(160.9万円) | 28km/l(25.8km/l) |
Xターボ “SA Ⅲ” | 150.1万円(162.5万円 | 26km/l(24.6km/l) |
G"SA Ⅲ" | 153.3万円(165.7万円) | 28km/l(25.8km/l) |
タントカスタム↓
X | 152.8万円(165.2万円) | 28km/l(25.8km/l) |
---|---|---|
X"SA Ⅲ" | 159.3万円(171.7万円) | 28km/l(25.8km/l) |
Xトップエディション | 165.2万円(177.6万円) | 28km/l(25.8km/l) |
RS"SA Ⅲ"(ターボ) | 170.6万円(183万円) | 26km/l(24.6km/l) |
RSトップエディション(ターボ) | 174.9万円(187.3万円) | 26km/l(24.6km/l) |
カスタムはXかRS(ターボ)かの2種類からの選択になります。
そこに、SAⅢ(スマートアシスト)をつけるか付けないか。
また、トップエディションにするか、しないか、で選びます。
タントの場合は、L・X・Gと3種類のグレードがあります。
グレードの違いは、装備の違いです。
例えば、Lの場合は安いですが、プッシュ手た~とじゃなくキーを差し込んで回すタイプになります。
また、エアコンもオートではなくダイヤル式です。
ではXとGの違いはどこにあるのか?
Gは最高グレードになりますが、メッキフロントグリルやアルミホイール、ドアミラーターンライトなどの装備がついています。
また、スライドドアが両方共ワンタッチ開閉機能付きとなります。
グレードの違いは公式サイトのこちらに詳しく載っていますよ。
メインの車として使うなら、ターボがおすすめです。
セカンドカーとして送迎や買い物中心なら、ターボは必要ないでしょう。
ターボがあると、パワーが全然違います。
軽自動車はどうしても、出足がもっさりしていたり、加速がものたりないですよね。
タントのような車重が重い車はなおさらです。
しかし、ターボを付けるとコンパクトカー以上のパワーで、キツイ上り坂も高速道路も気持ちよく走れますよ。
利用シーンを考えて選ぶといいでしょう。
タントカスタムの実燃費はどのくらい?
「カタログ燃費は28.0km/lだけど、実際の燃費はどのくらいなの?」
「タント買ったんだけど、燃費悪すぎ!」
実燃費の平均はどのくらいなのか、気になる方もいるでしょう。
タントの実際の燃費は16~20km/lくらいになるでしょう。
街乗り中心だと、もう少し悪くて15km/l前後の方が多いです。
カタログ燃費が28キロで実際には15キロだとかなり悪いと思うかもしれませんね。
でも、どの車もこんなものです。
実燃費はカタログ値の60~80%と言われています。
走る道路や運転の仕方、タイヤ、季節によっても異なってきますが、「カタログ値の7割くらい行けば合格」ということは覚えておくと良いでしょう。
もっと燃費について知りたい方はこちら
室内の広さ。車中泊は?自転車も積めるの?
タントは、居住性が高い軽自動車として人気です。
では、どのくらい室内が広いのでしょうか?
車中泊はできるのか?
27インチの自転車は積めるのか?
検証してみましょう。
車中泊はできる?
室内の長さが220cmあるので、シートがフラットになるなら足を伸ばして寝ることができるでしょう。
シートアレンジによって、↓このようにフラットにすることはできます。
ただ、座面を使えないので、このまま寝るとかなり痛いです。
なので、タントで車中泊をするなら、マットを用意する必要があるでしょう。
27インチの自転車は積めるのか?
27インチの自転車の寸法は、ハンドルまでの高さが100cmくらいです。
ハンドルの形状によって違います。
自転車の全長は180cmくらい。
後部席を倒して、下記のように積めば27インチの自転車も乗せることが出来ます!!!
しかも、タントの場合、ミラクルオープンドアという素晴らしい特徴があるので、横からも積むことができるんです。
27インチの自転車を積むのはけっこう大変です。
自転車は思いし、結構ギリギリなので乗せるのにはコツが必要でしょう。
車内を傷つけないように載せる必要もあるし。
だから、ミラクルオープンドアは結構役立つはずですよ!
乗り心地はどう?
軽自動車ということを考えれば合格点でしょう。
街乗りでも高速道路でも非常に滑らかに走ってくれます。
ただ、やはり軽自動車は軽自動車。
上り坂や高速での加速ではパワー不足を感じます。
また、回転数を上げればエンジン音がうるさいし、少し荒れている道路だとロードノイズを拾います。
とはいえ、N-BOXやスペーシアもその点は同じ。
ライバル車と比較すれば、非常に滑らかで満足するレベルです。
ただ、ノンターボ車の場合、N-BOXのほうがパワーはあります。
N-BOXのほうが馬力が高いので、出足での差は歴然です。
N-BOXのほうがその分燃費が悪いのでどっちを取るかでしょうけど。
あと、背が高いので横風の影響は受けやすいです。
横転するまでは行きませんが、高速道路で風の強い日は結構怖いですよ。
ミニバンでも同じですけどね・・・。
スマアシⅢをつけるかどうか?
タントは安全機能も充実しています。
最近バージョンUPしたスマアシⅢに加え、下記の安全機能があります。
TAF | 新骨格構造を採用し、衝突に強いボディ |
---|---|
アクティブセーフティ | 横滑り帽子システム |
ABS | 車輪のロックを防いでくれます。 |
エマージェンシーストップシグナル | 急ブレーキを後ろの車に教えてくれます |
サイドエアバッグ | 横からの衝突のときの衝撃を緩和。 |
チャイルドシート固定バー | ワンタッチで装着可。 |
ファミリーカーとして考えているなら、安全装備は大事です。
オプション装備もあるのでしっかり確認しましょう。
安全機能の中で一番気になるのがスマートアシストⅢでしょう。
自動ブレーキや車線逸脱防止機能など、うっかりミスをカバーしてくれます。
価格は約6万円ほどなので保険として付けておいてもいいでしょう。
スマアシⅡからⅢになって何が進化したのか見てみましょう。
スマアシⅢの新機能
スマアシⅢには以下の機能がついています。
- 衝突支援ブレーキ機能
- 車線逸脱警報機能
- 誤発進抑制制御機能
- 先行車発進お知らせ機能
- オートハイビーム
ⅡとⅢの違いは、以下の通り。
1.自動ブレーキが歩行者に対応したこと。
2.衝突回避のスピードが30キロ以下から80キロ以下になった。
3.オートハイビーム機能が追加。
自動ブレーキの発動速度が30キロから80キロになったのはうれしいですね。
またカメラがステレオカメラになったことで、歩行者も捉えられることになりました。
スマアシはあまり発動してほしくない機能ですが、ついうっかり・・・ということもあるかもしれません。
もしかしたら、一回も使わないかもしれません。でも「もしもの時の機能」と保険と考えておくといいでしょう。
すべての車に自動ブレーキが付けば、追突事故がかなり減るでしょう。