軽自動車の車中泊で、あなたが求めるものは何ですか?
快適性?手軽さ?安全性?
売上上位を占めるダイハツ・タントの魅力は広々とした室内空間。
この空間を活かせば、軽自動車といえども車中泊できるのでは?と思いませんか。
そこで今回は、タントで快適な車中泊を実現するためのポイントを紹介。
シートのアレンジ方法から段差解消法まで、徹底検証します。
目次
タントで車中泊は可能?
まずは、タントの車内の様子を見てみましょう。
これで車中泊余裕ですわ(笑)
タントさんマジ最高や(笑) pic.twitter.com/5PBwMcg7v4— るーさん (@ru_tanto1996) September 24, 2016
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- 奥行き:140〜200cm(助手席を倒した場合)
- 横幅:120cm
- 高さ:約100cm
- 斜め:約170cm
タントには車中泊できる十分な広さがあります。
大人1名、または大人1名+子供1名までのスペースなら確保できます。
※大人が寝る場合は助手席のシートを倒す必要があります。
タントで車中泊する方法
シートアレンジの種類とやり方を動画でチェック!
車中泊が可能な人数や、快適性の違いをシートアレンジ別に見てみましょう。
シートアレンジ | 人数 | 長さ | 快適度 | |
運転席 | 助手席 | |||
座席をただ倒すだけ | 2 | ☆☆ | ☆ | |
運転席の前と後ろをくっつける | 1 | 160cm | ☆☆☆ | × |
荷台を使って広々 | 1 | 140cm×幅90cm×斜め166cm | ☆☆☆ | |
助手席を前に倒して長さを確保 | 1 | 2m以上 | × | ☆☆☆ |
アレンジなしの場合の最大定員は2名まで、快適性を求めるなら1名。
シートアレンジを工夫しながら、ニーズに合った車中泊スペースを作りましょう。
それでは、4つのシートアレンジ方法とそれぞれの快適度を詳しく紹介します。
1. ただ座席を倒すだけ
【メリット】簡単・時短・楽ちん
【デメリット】長時間の休憩には不向きなので、あくまでも仮眠用
座りながら寝る態勢のため、ドライブに疲れて休憩したいときに最適。
リクライニングの角度が、助手席よりも水平に近い運転席の方がリラックスできますよ。
2. 運転席の前後をくっつける
【メリット】簡単・時短
【デメリット】シートのへこみや隙間が生じ、助手席ではできない
運転席のヘッドレストを取り外して、後方にグイっと倒して後部座席とくっつけます。
そうすると、リクライニングの長さが伸びて約160cmになります。
160cm・・・大人がゆったり横になるには不十分かもしれませんね。
足元が少し浮くので、荷物を置くなどして各自調節しましょう。
フラット状態とはいえ、どうしても凸凹や隙間が生じてしまいます。
そんな場合は、手持ちの座布団や枕、クッションなどで簡単に改善できます。
さらに、その上にマットを敷くことで、よりフラットになって快適性がアップ!
3. 荷台を使って広々フラット
【メリット】フラット
【デメリット】シートが硬く、載せられる荷物が少ない
タントの荷台を一番広く活用したシートアレンジです。
長さ140cm×幅90cm、斜めに使用すれば166cmのスペースが確保できます。
小柄な方なら問題なく車中泊できますが、身長160cm以上だと足が伸ばせません。
また、前後のシートの凹凸も少ないため、最もフラットな状態が作れます。
欠点である荷台シートの硬さは、マットレスを敷くことで緩和できますよ。
4. 助手席を前に倒して長さを確保
引用:タント公式サイト
【メリット】最長
【デメリット】シートの段差が大きく、助手席のみで可能
これなら長さ2mを超え、長身の方でも快適に寝ることができます。
ただし、前席との段差が15cmと大きいのが欠点。
段差に足をかけて寝るのが、最も楽な態勢でしょう。
足を上げて寝ることで、血の巡りも良くなりますね!
それでも段差が気になる方は、マットレスなどで段差を埋めましょう。
荷台の持つ硬さ対策にもなるので、おすすめですよ。
2人で寝るなら、どのシートアレンジ?
タントのシートアレンジが多彩であることが分かりました。
もちろん、人数に合わせてシートアレンジを組み合わせることも可能です。
中でも、最もニーズのある2人で寝る場合の組み合わせを紹介!
引用:タント公式サイト
先に紹介したシートアレンジ2+4の組み合わせが、2人での車中泊に最適です。
運転席の前後をくっつけ、助手席を前に倒すことで長さを確保します。
160cmある運転席を女性や子どもなど小柄な方用にします。
助手席は2mの長さがあるので、どんなに長身でも足を伸ばして寝られますよ。
15cmの段差をどう解消する?
助手席と後部座席の境界に生じる段差、このままでは快適に寝られません。
今回の車中泊で、やはりタントにおける課題は「助手席後席の段差」と確認できた
ここを改善できれば車中泊の快適性は向上するわけで、当面はこの解決に向けてエネルギーを向けていく(写真は以前に撮ったもの)
こうかな?というアイディアは思いついたので楽しみ👍️#タントで車中泊 #車中泊 pic.twitter.com/8ql3mJQqFl
— 岸みきお (@Mikio0505) April 27, 2019
やはり、みなさん助手席の段差にお困りの様子ですね。
私のおすすめは、リアシートに厚みのあるエアマットを敷いて高低差を少なくする方法。
それから、段差のある方に足を乗せて寝れば快適ですよ。
どんなマットがあるのか?早速チェックしてみましょう。
本格派ベッドキット
ベッドキットの設置・撤去や、シートの倒れ方がわかりやすい動画です。
シートを倒した上から、ポールとパネルを組んで簡易ベッドを設置できるベッドキット。
余すことなくスペースを使えて、フルフラットになるため寝心地抜群!
さらに、ベッドキットの上にマットレスを敷くことで、より完璧な寝床へと変身。
作りがしっかりしている分、その都度設置するのがちょっと大変かもしれません。
お手軽エアマット
【オンリースタイル・車中泊専用マット】
標準サイズ:幅66cm×長さ198cm×厚さ10cm(税抜16,000円)
引用:アマゾン
バルブを開くだけで空気が入り、簡単にベッドが完成します。
エアマットのメリットは、使わないときの収納場所に困らないこと。
厚さが10cmあるので、段差が気になりませんよ。
庶民の味方ニトリ
【6つ折りマットレス】
シングルサイズ: 幅97cm×長さ197cm×厚さ3cm(税抜2,769円)
引用:ニトリ
安さが魅力のニトリのマットは、車中泊専用ではなく普通の敷布団です。
そのため、シートの段差を改善できるほどの厚みはありません。
手持ちの毛布やタオルなど、クッション性のあるものを併用する必要がありそうですね。
まとめ
広々空間のタントなら、車内にいる時間が楽しくなりますね。
また、背も高いため食事や着替えがラクラク!もちろん荷物が多くても安心です。
しかし、いざ車中泊という段階でトラブルを減らすためにも事前の対策はしっかりと!
特に注意すべきは、助手席の段差です。
もともとフルフラットにするのが難しいタント、車中泊には工夫が必要です。
マットなどの便利グッズや、自己流アレンジを加えて快適性アップを図りましょう!