2014年11月、ダイハツからウェイクという新型軽自動車が発売されました。
その翌月、ダイハツの発表によるとウェイクは発売1ヶ月で15000台の受注を受けたとのことです。
これは、1ヶ月の販売目標として立てられた5000台を大きく上回る数字です。
ではなぜ、ウェイクはこれほどまでに販売が好調なのでしょうか。
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ライバルを徹底的に分析
それは、後発ながらのいいとこ取りが功を奏したからです。
ウェイクと同じようなコンセプト(遊べる軽自動車)を持っている車といえば、スズキのハスラーが記憶に新しいところです。
ターゲットを絞ったハスラーのコマーシャルや戦略をダイハツは大いに参考にしたため、販売が好調だったのです。
サイズ的にウェイクとかぶるのは、ホンダのN-BOXやスズキのスペーシアなどです。
N-BOXよりも燃費性能を向上させ、燃費に優れたスペーシアよりも室内空間は圧倒的に広いです。
このように、先発のライバルを徹底的に分析したからこそ、ウェイクの販売は好調なのです。
自社の競合車も分析
ウェイク発売に際しては、他社の車だけでなく自社の競合する車も分析しました。
それはタントです。
タントは2014年に最も売れた自動車の名誉を手にしましたが、ウェイクはタントとできるだけ競合しないようにしています。
サイズ的には同じようなタントとウェイクですが、女性やファミリー向けのタントに対して若者向けのウェイクと、ターゲットを明確に分けているのです。
事実、受注の6割が男性で30歳以下が3割を占めるというデータもあります。
ウェイクの評判は?
では、実際にウェイクを試乗、あるいは購入したお客様の口コミはどうなのでしょうか。
乗り心地に関しては、おおむね好評のようです。
室内空間が圧倒的に広いだけに、居住性に関しては問題がありませんが、問題は走行性能です。
さすがに普通車と比べると見劣りはしますが、それでも軽自動車の中では上質な走りです。
エンジン音も比較的静かですし、ハンドリングも軽快です。
ただ、意見をくれた人のほとんどが1人あるいは2人で乗ったときの印象ですので、定員いっぱいまで乗ったときにどうなのかは未知数です。
見た目ですが、標準装備のフロントグリルの評判はあまりよくありません。
「まるで蜂の巣のようだ」との意見が多く、フロントグリルをオプションのものと交換する人も多いです。
売れている他社のハスラーやN-BOX、自社のタントをベースに開発しているだけに、ウェイクには売れない要素がありません。
遊び心はもちろん、車としての性能も意外とよいです。