日本で一番売れている軽自動車といえば、ホンダのN-BOX。
車内の広さや乗り心地の良さ、充実の安全装備など良い評判を耳にします。
購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問を解消すべく、今回はN-BOXの評価を辛口チェック!
N-BOXの良い点と悪い点を知った上で、購入を検討してみましょう。
目次
エクステリアの評価
満足しているところ
・シンプルで万人受けするデザイン
・可愛らしいフロントビューとスタイリッシュなリアビューが魅力
・カスタムはシャープな印象でかっこいい
不満なところ
・良くも悪くも無難なデザイン
シンプルで万人受けするデザイン
出典:N-BOX公式サイト
N-BOXのエクステリアはシンプルイズベスト。
嫌味のないデザインで、誰が運転しても違和感がありません。
可愛らしく親しみやすい顔も魅力的です。
しかし、少数ですが「無難すぎる」という意見もありました。
シンプルで万人受けするということは、裏を返せば特徴が薄いともいえます。
個性派の方には物足りなく感じるデザインかもしれません。
でも大丈夫!
N-BOXはデザインを選べる車なんです。
ノーマルとカスタムで選べるデザイン! 限定仕様のカッパーブラウンも
こちらがN-BOX↓
N-BOXカスタムは厳つい表情で男性好みでしょう。
こちらがN-BOXカスタム↓
N-BOXにはノーマルとカスタム、2種類のデザインがあります。
カスタムはキリっとしたライトと、目立つフロントグリルが今風ですね。
「ノーマルだとちょっと大人しすぎるかな」という方は、カスタムを検討してみてはいかがでしょうか。
また、限定仕様車としてカッパーブラウンスタイルも登場しています。
出典:N-BOX公式サイト
ノーマルをベースにカッパーカラーを加えたもので、上品なデザインに仕上がっています。
思わずオシャレなカフェに出かけたくなっちゃう車ですね。
他車では見ない明るめのブラウンで、個性もばっちり!
他のN-BOXと被りたくない、という方にもおすすめです。
インテリアの評価
満足しているところ
・シンプルで落ち着いたデザイン
・軽自動車としては高級感がある
・収納が多くて便利
・車内が広い
・自転車のような大きい荷物も乗せられる
不満なところ
・インパネトレイに物を置くと、すべって落ちる
高級感のあるインテリアデザイン
N-BOXのインテリアはシンプルで落ち着いたデザイン。
高級感があり、「まるで軽自動車ではないよう」と好評でした。
インテリアはノーマルとカスタム、カッパーブラウンスタイルでカラーが違い、全く違う印象になります。
出典:N-BOX公式サイト
柔らかい色使いで安心感のあるノーマル。
黒を基調とした車内に、クロームメッキが光るスタイリッシュなカスタム。
落ち着いた上品な色と質感で、大人っぽさを演出するカッパーブラウンスタイル。
インテリアが気になる方は実際にディーラーで現物を見てみましょう。
細かい色味や質感は実際に見てみないとわかりません。
エクステリアと併せて、自分好みのN-BOXを見つけてください。
広い室内空間! 後部座席もゆったり広々
※子供と一緒に試乗に言ってきました♪こーんなに広々♪
インテリアの強みはデザインだけではありません!
N-BOXを語る上で欠かせないのが室内空間の広さ。
前席はもちろん、後部席もしっかりと広さが確保されています。
下の画像のように、成人男性が足を組んでも余裕があるほど。
出典:N-BOX公式サイト
試乗の際は運転席だけでなく、後部席にも座ってください。
思わず「広っ!」と驚きますよ。
また、広い車内は大きい荷物も乗せられる積載性もあります。
例えば、下の動画のように自転車だって楽々乗せられちゃいます。
段差が低いので、荷物の積み下ろしも楽ちん!
大型家電の買い物や家族でのキャンプなど、役立つ場面は盛り沢山です。
トレイに置いた物が滑る?そんな時は純正マット!
不満点には「トレイマットに置いたものがすべる」という意見がありました。
トレイマットとは下図の赤丸部分です。
出典:N-BOX公式サイト
インパネがプラスチックなので、つるつる滑りやすくなっています。
そのため、運転中に置いた物が滑り落ちてしまいます。
落ちた物に気を取られると事故の元です。
せっかく大きくて便利そうなトレイなのに使いづらい・・・オーナーが不満に思うのにも頷けます。
しかし安心してください。ちゃんと解決策はあります。
ホンダから滑り止めになるインパネトレイマットが販売されているんです。
出典:N-BOX公式サイト
これを使えば物がすべり落ちる心配はありません。
純正品なのでぴったりフィットし、インテリアデザインにもマッチしています。
小物をよく置く方におすすめのオプションです。
走行性の評価
満足しているところ
・高速道路も無理なく走れる
・ターボは坂道でも軽やかに加速できる
・カーブでも安定していて、イメージ通りしっかり曲がってくれる
・背は高いが低重心でフラつきが少ない
・直進性が高く、矢のように真っ直ぐ走る
不満なところ
・econモードだと加速が鈍い
軽自動車とは思えない走行性!
背が高くてタイヤも小さい軽自動車・・・N-BOXの走行性は一見低そうです。
しかし見た目とは裏腹に、「安定していてよく走りしっかりと曲がる」と評価は上々でした。
また、口コミでは「運転が楽しい」という声も見られました。
スポーティな乗り味ではないものの、操作性の良さから「動かす楽しみ」を感じられます。
N-BOXは操作性だけでなく、エンジン性能も好評です。
一般道はもちろん、軽自動車ではつらい高速道路も難なく走れます。
NAモデル(自然吸気エンジン)でも無理なく高速を走れますが、遠出をするならターボモデルがおすすめ。
馬力に余裕のあるので、追い越しや交通の流れに乗るのも楽ちんです。
余裕をもった運転ができるので、疲れにくくなりますよ。
加速が鈍い? ECONスイッチを切るのも手
走行性への不満点としては、「加速が鈍い」という意見が見られました。
「しっかりと加速する」という意見もあったので、感覚の違いで評価が別れるポイントですね。
試乗の際は自分にとって加速力が満足できるものか、しっかりと確認しましょう。
もし「ちょっと加速が悪いなぁ・・・」と感じたときは、ECONスイッチを切るのも手です。
N-BOXはエンジンを掛けると自動で低燃費モードになります。
ただ、加速がふんわりしたり、エアコンの効きが悪くなったりして快適性が損なわれることも。
下図のECONスイッチを押せば低燃費モードをOFFにできるので、試乗の際は試してみてください。
出典:N-BOX公式サイト
乗り心地の評価
満足しているところ
・静粛性が高く、エンジン音だけでなく車外の雑音も抑制されている
・大きな段差を乗り越えても衝撃が少ない
・路面の凹凸をしなやかにいなしてくれる
不満なところ
・後席は路面の大きい凹凸を感じやすい
・風が強い日にはフラフラする
まるで大型セダン! 上質な乗り心地
N-BOXの乗り心地には満足している声が多くありました。
軽自動車とは思えないほどの乗り心地で、まるで大型セダンのようだという意見も。
静粛性も高く車内が静かなので、後部席と話がしやすいです。
ドライブ中、家族でのおしゃべりも盛り上がりますね!
不満点には「後部席は路面の凹凸が感じやすい」、「風に煽られやすい」という点が挙げられました。
後部席に座っていたら車内が揺れてきもち悪くなってしまった、という声も。
N-BOXは背が高く四角い形のため、風に煽られやすいです。
また、エンジンが車の前側に乗っているため後部席は前席より軽くなり、揺れやすくなります。
原因が構造にあるので、解決の難しい問題ですね。
いいえ、運転方法によって揺れを少なくすることはできます。
以下の点に気を付けて運転すると、揺れを抑えられますよ。
・急ブレーキ、急ハンドル、急発進といった「急」な運転をしないようにする
・高速でスピードを出しすぎない
・カーブはしっかり減速する
一緒に出掛けた家族の体調が悪くなっては、運転者も心配になります。
自分や同乗者のためにも、人にやさしい運転を心がけましょう。
燃費の評価
満足しているところ
・街乗りでも18~20km/Lなので、燃費は良い
・普段通勤程度(街乗り)で17km/L、高速走行で20km/L。燃費には満足している
・大人4人の高速走行で21.5km/L、田舎のチョイ乗りの繰り返しで14~17km/L
不満なところ
・街乗りで短距離ばかりだと、11~14km/Lにしかならない
燃費は高評価! ライバル車と比較すると?
燃費の評価は高く、高速では20km/Lを超えるほどです。
平均実燃費も18.22km/Lなので、燃費は良いですね。
そんなときは、ライバル車と燃費を比較してみましょう。
車種 | 平均実燃費 |
N-BOX(FF・NA) | 18.22km/L |
N-BOX(FF・ターボ) | 16.84km/L |
スペーシア | 20.64km/L |
ウェイク | 17.05km/L |
タント | 16.73km/L |
上の表はN-BOXとライバル車の実燃費を比較したものです。
NAエンジンのN-BOXは他車と比較して燃費が良いことがわかります。
スペーシアが頭一つ抜けていますが、こちらはハイブリッドなので仕方がありません。
しかし燃費の良いN-BOXでも、街中の運転が多いと燃費は下がります。
車は動き出しが一番ガソリンを消費するので、ストップアンドゴーが増える街中は不利です。
対策として、以下の点に注意すると燃費が向上します。
・急発進などの「急」がつく運転をしない
・高速では一定のスピードをキープする
・必要以上に荷物を載せない
・タイヤの適正空気圧を保つ
・エアコンを切る
また、N-BOXには今の運転が燃費にいいか、お知らせしてくれる機能があります。
出典:N-BOX公式サイト
燃費にいい運転をするとディスプレイ上のランプが緑色に光ります。
常に緑色になるように運転すれば、燃費も運転技術も向上して一石二鳥です!
価格の評価
満足しているところ
・ひと昔前の軽自動車の感覚では値段が高いと感じるものの、満足感は高い
・性能や装備を考えると妥当な価格
・買ったときは高く感じたが、1年ほど乗ってみると安いと感じた
不満なところ
・オプション込みで220万になり、コンパクトカーが買えるくらいの値段になってしまう
・軽自動車としては高い
軽自動車としては高めの価格
ほとんどのオーナーが「N-BOXの値段は軽自動車としてみると高い」と評価しています。
実際に価格を見てみましょう。
2WD(FF) | 4WD | |
G | 1,385,640円 | 1,516,320円 |
G・L | 1,499,040円 | 1,629,720円 |
G・EX | 1,596,240円 | 1,726,920円 |
G・Lターボ | 1,695,600円 | 1,826,280円 |
G・EXターボ | 1,749,600円 | 1,880,280円 |
カスタムG・L | 1,698,840円 | 1,829,520円 |
カスタムG・EX | 1,752,840円 | 1,883,520円 |
カスタムG・Lターボ | 1,895,400円 | 2,026,080円 |
カスタムG・EXターボ | 1,949,400円 | 2,080,080円 |
上の表はN-BOXのグレード毎に車体価格をまとめたものです。
確かに140~200万も出すのであれば、コンパクトカーも視野に入りますね。
軽自動車の価格としては高いのでしょうか?
下の表はN-BOXと他の軽自動車の車体価格を比較したものです。
車種 | 価格 |
N-BOX | 1,385,640円 |
ウェイク | 1,414,800円 |
スペーシア | 1,333,800円 |
タント | 1,285,200円 |
ハスラー | 1,100,520円 |
アルト | 907,200円 |
ミライース | 907,200円 |
表の価格は「先進安全装備がついている最も安いグレード」を基準に比較しています。
他の軽自動車と比較すると、確かにN-BOXの価格は高めです。
アルトやミライースと比較した場合50万近く差があります。
50万円もあれば、海外旅行にも行けちゃいますね。
ここまで見ると、確かにN-BOXは高い車です。
しかしオーナーはこの価格に満足しているようです。
その通りです。
理由は紹介した乗り心地、走行性の高さに加え、「Honda SENSING」にあります。
満足度の秘密は、充実の安全性能
「Honda SENSING」は、ホンダが開発した安全運転支援システムです。
例えばこんな場面で役に立ってくれます。
・駐車場でブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまった
・よそ見をしてしまい、前の車が止まっているのに気付くのが遅れた
・車がふらついて車線からはみ出しそうになった
・歩行者が近くて車と接触しそう
・壁があるのに間違えてバックしてしまった
・道路標識を見落としていた
危険に対して音や振動で知らせたり、ブレーキをかけたりして安全性を高めてくれます。
また、車間距離を自動で維持するACCやオートハイビームなど、運転がしやすくなる機能も付いています。
特に高速道路での運転疲れを軽減してくれるため、長距離移動も安心です。
疲れた状態での運転は事故が発生しやすいので、間接的な安全機能とも言えますね。
いつもなら運転でグッタリ気味のお父さんも、元気に旅行を楽しめちゃいますよ。
ここまでの機能が軽自動車についていると考えれば、N-BOXの価格にも納得できますね。
見積もりもらってきました
試乗に行った時に、見積り書をもらってきました。
N-BOX G・Lグレードで総額187.2万円。
車両本体価格+32万円でした。
内訳としては、オプションが18.8万円に諸費用が21.4万円。値引きが3万円です。
値引きに関しては、モデルチェンジしたばかりですし、初回の来店ということでこんなもんかな。という感じですね。
まとめ
ポイント
・エクステリアはシンプルで万人受けするデザイン
・車内が広いので居住性、積載性は抜群
・軽自動車とは思えない走行性
・静粛性、乗り心地も良い
・燃費も良好で、高速では20km/Lを超えるほど
・価格は軽自動車の中では高めだが、満足度は高い
N-BOXはどの要素を見ても完成度が高く、満足度の高い車でした。
売上台数No.1は伊達ではありません。
しかしどれだけ評価の良い車でも、自分にとっては違うかもしれません。
N-BOXの購入を検討する際は、一度試乗して自分に合うか確認してみましょう。