eKカスタムに代わって、2019年3月に新しく発売されたeKクロス。
個性的なX型のフロントマスクがインパクト大!
ワゴンとSUV両方の特徴を合わせ持つ、まさに”クロス”された車。
先進技術を詰め込んだ車だけに、燃費性能にも期待したいところですが・・・
今回は、ekクロスのカタログ燃費や口コミによる実燃費を紹介。
さらには、ライバル車とも燃費を比較してみたので、ぜひ参考にしてください。
目次
eKクロスのカタログ燃費
eKクロスには、3つのグレードがあります。
- Mグレード
- Gグレード
- Tグレード(ターボチャージャーモデル)
それぞれのグレードに、2WDと4WDがラインナップされています。
まずは、各グレードの「カタログ燃費」からチェックして行きましょう!
M・Gグレード(2WD)
出典:三菱公式サイト
2WD | JC08 | WLTC | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
Mグレード | 29,8 | 21,2 | 16,9 | 23,0 | 22,6 |
Gグレード | 29,4 | 21,0 | 17,8 | 22,5 | 21,7 |
単位:㎞/ℓ
Mグレード(2WD)の場合、WLTCで21,2㎞/ℓ。
市街地モードでは、16,9㎞/ℓと下がりますが・・・
郊外・高速道路モードでは、基準値より燃費がアップしています。
M・Gグレード(4WD)
4WD | JC08 | WLTC | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
Mグレード | 25,4 | 18,8 | 15,9 | 20,3 | 19,3 |
Gグレード | 25,4 | 18,8 | 15,9 | 20,3 | 19,3 |
単位:㎞/ℓ
4WDの場合、グレード間に燃費の差がないのが特徴です。
また、WLTCの数値が2WDより2,4㎞/ℓ下がって、18,8㎞/ℓとなります。
郊外・高速道路モードでは、基準値よりも燃費がよくなっています。
Tグレード(ターボモデル)
出典:三菱公式サイト
JC08 | WLTC | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード | |
2WD | 25,2 | 19,2 | 16,0 | 20,6 | 20,1 |
4WD | 22,8 | 16,8 | 14,3 | 17,8 | 17,4 |
単位:㎞/ℓ
WLTCの数値は、19,2㎞/ℓ(2WD)と16,8㎞/ℓ(4WD)。
こちらも市街地モードよりも郊外・高速道路モードの方が燃費は上回っています。
したがって、高速運転やロングドライブに適している車、それがekクロスと言えます。
ここで、今回基準にした「WLTC」モードについて解説します。
WLTLモードとは?
これまでのJC08モードによる燃費表示に代わって、2018年10月から採用された基準。
燃料消費率を表す国際基準のため、国産車も外国車も同じです。
JC08に比べてWLTCの方が、より実燃費に近い数値になっているのが特徴。
平均的な時間を走行した場合の燃費を、下記3つのモードに分けて表しています。
- 市街地モード:信号や渋滞が起こる街の中を低速で走行
- 郊外モード:信号や渋滞が少ない道をある程度の速度で走行
- 高速道路モード:自動車専用道路を高速で走行
さらに、この3つのモードを総合して、基準となる燃費を表示しています。
例えば、街乗りメインであれば「市街地モード」を基準にします。
ロングドライブや高速道路をよく利用する人は「高速道路モード」で燃費を試算できます。
それぞれの使い方に合わせて燃費を知ることができて便利ですね。
実燃費はどう?~口コミを紹介~
カタログ燃費を確認したところで、やはり気になるのが実際の燃費。
乗ってみた感想やユーザーの燃費記録から、eKクロスの実燃費に迫ります。
Aさん(購入から2週間後の口コミ)
流石に軽自動車ノンターボなので、加速には多少かかりますが、気にならないレベル。
踏み込めば走るので、燃費を気にしなければ、バッチリではないでしょうか?
ちなみに会社まで10㎞ちょいで、リッター18から22㎞/ℓ走っています。
Bさん (車検の代車として利用した感想)
エアコンの設定を25℃で、一般道を200㎞程走って、メーター表示で18㎞/ℓでした。
参考:「みんカラ」
Cさん(購入後7ヶ月後の口コミ)
クーラーバンバン使って、街乗りで17,5㎞/ℓ。
参考:「みんカラ」
Dさん(2019年6月の燃費記録)
燃費21.30㎞/ℓ。
主に通勤、混んでる道と空いてる道は半々位、エアコンは弱で使用です。
参考:「みんカラ」
ここまで、いずれも通勤や街乗りメインですが、おおむね16~18㎞/ℓの口コミが多いです。
中でも、Dさんの場合は21,3㎞/とカタログ燃費に近い数値になっています。
Eさん(試乗した感想)
速度計読みで60㎞/hの時に、巡航で1600回転くらいかな。
加速時は結構回わさないと速度のノリが悪いので、実燃費的には14~16㎞/ℓという感じでは?
参考:「みんカラ」
Fさん(2019年6月の燃費記録)
燃費15.79㎞/ℓ。
eKクロス、最初の給油は、なかなか厳しい結果となりました。
ワゴンRが19だから、eKクロスは18ぐらいに落ち着くのかねえ・・・
参考:「みんカラ」
こちらの口コミでは、14~15㎞/ℓと記載されています。
Eさんの場合は、試乗時の感想のため実際の燃費とは少し異なります。
ひとつ言えることは、ユーザーによって燃費の値に幅があることです。
「みんカラ」に投稿されていた、ekクロス57件の燃費情報を総合すると・・・
16~18㎞/ℓが最多で、平均値は16,33㎞/ℓでした。
※3つのグレードをすべて平均化した数値。
先進技術で燃費向上
燃費を気にするなら、新型eKクロスが搭載する最先端技術にも要注目です!
燃費向上を助けてくれる便利な機能をチェックしていきましょう。
MI-PILOT(マイパイロット)高速道路 同一車線運転支援技術
高速運転中のアクセル・ブレーキ、ハンドルの操作を助けてくれるマイパイロット。
出典:三菱公式サイト
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール):先行車との車間距離を保つ
- LKA(車線維持支援機能):白線を検知し、車線の中央を走行するようにサポート
いずれも、ハンドルに装備されたスイッチひとつで操作可能です。
みなさんは運転中こんなことが嫌だなぁ・・・って思うことありませんか?
- 渋滞時にしょっちゅう繰り返される「ストップ&ゴー」
- 高速道路走行中に、先行車に合わせてアクセルを踏み込んだり緩めたりしなくてはいけない
長時間ドライブで、常に先行車や道路状況に気を配っていると疲れてしまいます。
些細なこととはいえ、積み重なるとストレスを感じてしまいますよね。
そんな時、運転操作を自動でサポートしてくれるマイパイロットが重宝します。
そして、嬉しいことには燃費向上にもつながる点。
アクセルの踏み込みやハンドル操作が減り、安定した速度で走行するということは・・・
運転の無駄を省き、燃費がよくなるのです!
「うっかり事故が減って、ガソリンが節約できる」
まさに、一挙両得の先進技術ですね。
※マイパイロットは、G・Tグレードのオプションパッケージになります。
ハイブリットシステム
続いて紹介するのは、全車種標準装備のハイブリットシステム。
最近では装備する車が増え、身近になった先進技術「ハイブリット」ですが・・・
eKクロスの場合は「オートストップ&ゴー」という機能を兼ね備えている点が特徴です。
出典:三菱公式サイト
- スピードを落として減速する時→モーターで発電しバッテリーに充電
- 速度13㎞/h以下でエンジン停止→オートストップ&ゴーが作動し燃費向上
- 発進時→モーターが駆動し電力で加速
モーターによる発電とエンジンの駆動アシストによって、燃費が向上する仕組みです。
また、エンジンを自動で停止・作動させて、さらに燃費を抑えてくれます。
※オートストップ&ゴーは、OFFスイッチもあるため臨機応変に使い分けられます。
エコペダルガイド
アクセルペダルの踏み加減を表示し、低燃費な運転かどうかが一目で分かります。
出典:三菱公式サイト
メーター画面中央に緑のラインで表示され、エコな運転であるほど長くなります。
実際のアクセルペダルの調節が、運転中でも簡単に判断できて便利ですよ。
ライバル車と燃費を比較
eKクロスの備える先進技術が、燃費向上をサポートしていることは分かりました。
では、ライバル車と比べた場合、燃費はいいのでしょうか?
早速みていきましょう。
ハスラーと比較
まずは、軽トールワゴンのSUV型車の中でも、特に人気の高いハスラーから。
出典:スズキ公式サイト
カタログ燃費でハスラーが採用している「JC08モード」で比較します。
※ターボモデルは、eKクロス:Tグレードとハスラー:Gグレードで比較。
2WD | 4WD | ターボ(2WD) | ターボ(4WD) | |
ハスラー Gグレード | 32.0 | 30.4 | 27.8 | 26.2 |
eKクロス Mグレード | 29.8 | 25.4 | 25,2 | 22.8 |
比較値 | -2.2 | -5.0 | -2.6 | -3.4 |
単位:㎞/ℓ
どの数値においても、残念ながらeKクロスの燃費は劣っています。
特に、4WDの場合5,0㎞/ℓもの差が・・・
JC08モードであることを踏まえても、ハスラーの燃費の良さはダントツと言えましょう。
車体重量がeKクロスよりも60㎏ほど軽い点も、ハスラーの低燃費を支えています。
それでは、eKクロスとほぼ同重量であるスペーシアギアの場合はどうでしょう?
スペーシアギアと比較
「遊び心にギアを入れろ」のキャッチフレーズでおなじみのスペーシアギア。
2018年12月に販売を開始、こちらも軽トールワゴンのSUV型です。
出典:スズキ公式サイト
スペーシアギアの場合も、カタログ燃費で採用している「JC08モード」で比較します。
※ターボモデルは、eKクロス:Tグレードとスペーシアギア:ハイブリッドターボモデルで比較。
2WD | 4WD | ターボ(2WD) | ターボ(4WD) | |
スペーシアギア | 28,2 | 26,4 | 25,6 | 24,0 |
eKクロス Mグレード | 29,8 | 25,4 | 25,2 | 22,8 |
比較値 | +1,6 | -1,0 | -0,4 | -1,2 |
単位:㎞/ℓ
全体的にスペーシアギアの方が低燃費ではあるものの・・・
2WDの場合はeKクロスの方が1,6㎞/ℓ上回り、ほぼ互角の戦いと言えます。
まさに、eKクロスのライバル車に匹敵します。
新車購入時など値引き交渉の際には、ぜひスペーシアギアを引き合いに出しましょう!
燃費を向上させる走り方
車が持つ先進技術も大事ですが・・・
燃費をよくするために、気を付けたいのが「走り方」です。
運転中に急いでいたり、ぼんやりしていると、「つい」「うっかり」が増えますよね?
そんな状態が積み重なれば、燃費は悪くなる一方です。
日ごろから意識して、悪癖を正すことが重要です。
ポイント
- 急加速・急ハンドル・急停止をしない
- エアコンは控えめにする
- 無用なアイドリングをしない
- 不要な荷物を積んだままにしない
- 最短距離ルートを決めておく
特に、急加速や急停止は、すでに癖になっている場合が多いです。
意識しながら運転するのが難しければ・・・
エコペダルやマイパイロット機能を積極的に活用しましょう。
使いはじめは操作が難しいかもしれませんが「習うより慣れよ」です。
eKクロスの燃費口コミ最高記録24㎞/ℓに、あなたも挑戦してみませんか?
まとめ
eKクロスの燃費性能について、口コミを参考にライバル車と比較しました。
- カタログ燃費は、2WD:21,2~19,2㎞/ℓ、4WD:18,8~16,8㎞/ℓ
- 実燃費は、16~18㎞/ℓの口コミが多く、平均値は16,33㎞/ℓ
- 燃費向上につながる機能搭載(マイパイロット・ハイブリットシステム・エコペダル)
- ハスラーよりも燃費悪し
- スペーシアギアとほぼ互角の燃費性能
車を購入する際は、家計だけではなく、環境にも優しい低燃費の車を選びましょう。
eKクロスの持つ最先端機能を駆使して、ぜひエコドライバーを目指してくださいね!