軽自動車を譲り受けた場合や、氏名や住所が変わった場合、名義変更をしないといけません。
きちんとした販売店で購入したのなら変更手続きはほぼ店側がやってくれますが、個人間でやり取りしのであれば要注意。
軽自動車の場合、普通車とちょっと違うので、注意が必要です。
「引っ越した」「結婚した」「離婚した」「親や友達から軽自動車をもらった」
という方のために
- どこで、どうやって、名義変更をするのか?
- 料金はいくら掛かるのか?
- 自分で行けな場合は代行してくれるのか?
などなど、軽自動車の名義変更について、ここを見ればすべてわかるようにまとめました。
目次
軽自動車の名義変更は簡単です!
ちょっと調べてみたら、なんか難しそう・・・。
と尻込みをしているかもしれませんね。
でも、実際にやってみるとめちゃくちゃ簡単です。
だって、軽自動車検査協会に行って、必要書類を渡すだけですから!
ただ
「え、そんな書類ないよ!」
「どうやって印鑑もらうんだよ・・・」
「軽自動車検査協会ってどこにあるんだよ」
などとわからないこともあると思います。
そんな方のために、わかりやすく丁寧にお伝えしていきますね。
面倒だから、誰かにやってもらいたい!
という方は、代行してくれるのでお願いしちゃいましょう。
ただ、1万~3万円ほどかかります。
軽自動車の名義変更だけで1万円以上払うのはナンセンスなので、自分でチャレンジしましょう!
名義変更をする理由。しないと罰則とかあるの?
基本的に車検証の住所や名義変更は変更のあった日から15日以内に行うと法律で義務付けられており、違反した場合50万円以下の罰金となります。
しかし、実際には警察にバレることはないですし、罰則を受けることもほとんど無いでしょう。
ただ1点だけ困ることがあります。
それは軽自動車税の納付書が届かないということ。
通常、軽自動車税の納付書は車検証の「使用者」宛に送られてきます。
名義変更をしないと、納付書が届きません。
滞納を続けるとどんどん延滞金が増え続けてしまうので気をつけてください。
宛先不明で役所に戻った場合は、役所(軽自動車の場合は市町村)から連絡が来るか、住民票の住所を調べて新たな住所に送ってくれることもあります。
また、引っ越した際に、役所の税務課に住所変更をお願いすれば、新しい住所に納付書を届けてくれるでしょう。
とはいえ、やっぱり名義変更は行ったほうがいいです。
必要書類や費用は後述しますが、そんなに面倒でもないのでぜひやってください。
軽自動車の名義変更はどこでやるの?
まず軽自動車の名義変更はどこで、できるものなのか。
警察?陸運局?
実は軽自動車は、「軽自動車検査協会」という全く別の組織が管轄しているので、そこで行います。
ちなみに普通車の名義変更は陸運局です。
軽自動車の税金なども、ここで管理しているのですが、意外と軽自動車に乗っている方でさえ知らない方が多いんです。
軽自動車の名義変更に必要な書類は?
軽自動車は普通車と違って必要なものが少なて済みます。
軽自動車検査協会へ行く前に、必要な書類を用意しておきましょう。
自分で用意する書類などはこちら。
・旧所有者の印鑑
・新使用者の印鑑
・使用者の住所を証明する書類(住民票、印鑑証明など)
・車検証
・ナンバープレート(番号を変更しない場合は必要なし)
ちなみに、車庫証明は不要です。
使用者と所有者って何?
所有者と使用者の違い知っていますか?
知らないよ・・・。という方は読んでくださいね。
知っているよ!という方は飛ばして大丈夫です。
読んで字のごとくですが、所有者というのは、その車の持ち主です。使用者というのは、その車を使っている人です。
車検証を見れば一発でわかります↓
車検証を見て確認しておいてくださいね。
軽自動車税は「使用者」が払う義務があります。
任意保険については、所有者や使用者でなくても入れます。
保険の場合は車検証の名義より、実際に車に乗る人(記名被保険者)が契約することになります。(他人だと困りますが)
使用者と所有者についてわかったら、必要な書類や物についてひとつひとつ見ていきましょう。
紛失した場合や、相手の印鑑がない場合の対処法もお伝えしますね。
車検証
車検証は手元にありますか?
通常は車のダッシュボードに入っていることが多いですが、しっかり確認しておきましょう。
車検証を紛失している場合は、軽自動車検査協会に行って再発行してもらいましょう。
詳細は軽自動車検査協会に書いてあるので、「車検証がない!」という方は見ておいてください。
新所有者の印鑑
あなたの印鑑ですね。
実印じゃなくても大丈夫です。
旧所有者の印鑑
譲渡前の所有者の印鑑が必要になります。
もしかしたら、なかなか連絡が取れなくて、印鑑がもらえない!
ということもあるかもしれませんね。
そういう場合は、相手に確認をして印鑑を作ってしまいましょう。
旧使用者の必要なものは印鑑だけで、住民票などは不要です。
なので、100円ショップの印鑑でも大丈夫なわけです。
トラブルになると困るので、相手方に確認はきちんとしましょうね!
個人売買の場合は、トラブルが結構多いので、名義変更についてもしっかりと話し合い、契約書などを交わしておくと良いでしょう。
新使用者の印鑑
使用者が異なる場合は、こちらも必要になります。
例えば、親が所有者になって別居している子供が使用車になるケースなど。
使用者の住所を証明する書類
住民票または、印鑑証明書の写しで大丈夫です。
こちらはコピーでもOKなので、3ヶ月以内に発行してものがあればそれを使いましょう。
個人証明書としてよく活躍してくれる運転免許証や保険証では証明にならないので、気を付けましょう。
ナンバープレート
またナンバープレートは管轄が変わる場合は自分で取り外して持っていくか、そのナンバーがついた車で出向く必要があります。
例えば品川ナンバーの車を多摩ナンバー地域の所有者が取得した場合は、変更の必要あり。
管轄が変わらず、ナンバーの変更も希望しないなら必要ありません。
その場合、ナンバープレートを新しく変更するので、ナンバープレート代が必要になります。
希望ナンバーにするなら追加料金がかかります。
軽自動車検査協会で入手する書類3つ
上記の必要書類を、新しい使用者の住所を管轄している軽自動車検査協会の事務所や支所の窓口に持ち込み、下記の3つの書類を手に入れて提出します。
2.軽自動車税申告書
3.自動車取得税申告書
書き方は、サンプルがあるので、それに従って書きましょう。
車検書や印鑑、住民票さえ忘れなければ、問題なく名義変更ができるでしょう。
軽自動車名義変更の費用はいくらかかるの?
気になる手続きにかかる費用。
まず手数料は自動車検査証記入申請書の費用として35円。
ナンバープレートを変更するならペイントの様式や管轄にもよるので幅がありますが、1,500円ほど。
希望ナンバーなら4,100円~5,500円程度でしょう。
その他住民票などの発行手数料が、平均300円~400円ぐらいですので
希望ナンバー不要→約2,000円
希望ナンバー必要→約6,000円
です。
費用が大きくなるかどうかはナンバープレート次第、といったところでしょうか。
注意!新しい車だと取得税が発生するかも
一つ注意しないといけないのが、名義変更を行う車が新しい場合(5年未満)、取得税が発生するかもしれません。
取得税の計算方法は
(課税標準額+オプション価格)×2%
です。
課税標準額とオプション価格が100万円なら2万円ですね!
比較的新しい車を譲渡しようと考えているなら、取得税がかかることを覚えておきましょう。
土日祝日は手続きできる?
残念ながら、軽自動車検査協会は平日のみとなります。
受付時間は8:45~11:45と13:00~16:00です。
平日は仕事だからいけないよ・・・。
という方は、代理人でも大丈夫なので、奥さんや両親など手伝ってくれる人にお願いしましょう。
書類さえ整えておけば、大して時間はかかりません。
代行業者などもありますが、相場が2~3万円と非常に高いです。
自分でやったら数百円でできる(ナンバー入れれば5,000円くらい)ものに2~3万円も払うのはバカらしいですよね。
同居している親族なら名義変更をしなくてもいい
名義変更をしなくて良いのは、親から同居している子供へ車を譲った場合です。
父「車やるから税金などの維持費はちゃんと払えよ!」
息子「ありがとう父ちゃん!」
という会話があるかはわかりませんが、同居している家族に譲ったとしても名義変更をする必要はありません。
軽自動車税の納付書の名前が自分になっていないのが嫌だ!
という方は、変更をしたほうが良いかもしれません。
また、同居していなくても親が税金を払う場合もあるでしょう。
その場合も名義変更はしなくていいです。
親の車を子供に貸しているというイメージでしょうか。
ただ、車庫証明が必要な場合、所有者と同じでないと取れませんのでお気をつけて!
ケースによって必要な書類などがちょっと違う
いろんなケースで名義変更をすると思います。
下記のケースでは必ず名義変更を行うようにしましょう
親から別居している子
通常の手続きで大丈夫です
所有者が死亡した
旧所有者が死亡している場合。これは結構実は多いんです。
もとの故人から軽自動車を譲り受ける、というときにいちばん気になるのが相続関係ですね。
軽自動車とはいえ車ですし、立派な財産です。
一般的に車は相続の対象となり、故人から譲り受ける場合はほかの相続人の委任状を用意しなければならないと、名義変更するだけでも非常に手間がかかります。
ですが軽自動車の場合、法律のうえでの財産とはみなされません。
そのためもとの所有者の生存が確認されない場合でも、必要書類さえそろっていれば問題なく名義変更が可能です。
基本的には所有者が死亡した場合、親族への名義変更をします。
業者へ売る場合も、まず一度親族へ名義変更をしてから売りましょう。
名義変更に必要な書類は、通常のものに加えて「戸籍謄本等」が必要になります。
結婚(離婚)をして名字が変わった場合
結婚や離婚をして、名字や住所が変わった場合も基本的な書類は変わりません。
それに加えて、名字が変わったことがわかる書類(戸籍抄本)が必要になります。
面倒だ!という方は代行業者へ
長々といろいろ書いてきましたが、
「やっぱり面倒くせー!!!」
と感じた人もいるでしょう。
また、「平日の昼間に時間をとるのはムリ!」という方もいるかもしれませんね。
そんな方は、代行業者にお願いしましょう。
グーグルで
「○○市 軽自動車名義変更 代行」
と調べたら出てきますよ。
行政書士さんがやっていることが多く、金額は結構高めです。
名義変更の代行の相場価格はいくら?
名義変更の代行の料金の相場は約1~3万円です。
自分でやったら数百円~5,000円くらいで出るのにぼったくりですね(笑)
とは言え、書類の準備から申請まですべてやってくれるので楽ですけどね。
まとめ
所有者や所有者が変わるときはもちろん、住所変更や名字の変更があった場合は、すみやかに名義変更を行いましょう。
中古車販売店のようなところで購入したのなら、店側が手続きをしてくれるので納車の際には名義は自分のものになっています。
個人同士でやり取りした場合、所有者が変わってから15日以内に変更しなければならない、と決められているのです。
ですが、実際にいつ所有者が変わったのかを証明する手立てがないので、そこまで厳密にはいわれていないのが現実です・・・。
軽自動車の場合は普通車に比べ、必要書類の数も少なく、手続き自体も30分程度で終わります。
料金も数百円程度(ナンバー変更があれば2000~5000円)でできるので、自分でやっちゃいましょう。
平日に時間が取れないなら、奥さんや両親にお願いしましょう。
それができないなら、行政書士などの代理業者に頼むしかないでしょう。
数百円でできるのが2万円とかになりますけど・・・。
書類を揃えて、軽自動車検査協会へ出向いて。
とちょっと面倒ではありますが、人生何事も経験です!
ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう!