日本で最も売れている軽自動車N-BOX。
人気の秘密は、軽自動車とは思えない広々とした空間に安全性能ホンダセンシング。
しかし「N-BOXって燃費悪いらしいよ?」なんて噂を耳にします。
また「ターボ車がいいけど、ノーマルに比べて燃費ってどうなんだろう?」と心配する声も。
どんなに自分好みの車であっても、燃費の評判が悪ければ、なかなか購入に踏み切れません。
ということで、今回は以下の3点に焦点を当てながらN-BOXの燃費性能を紹介。
- 本当にN-BOXの燃費は悪いのか?
- ターボとノーマルの燃費の違い
- 燃費向上のコツ
N-BOXの燃費に関する疑問をスッキリさせてから、ディーラーに向かいましょう!
目次
N-BOX・カタログ燃費
ベンチシート仕様 | スーパースライドシート仕様 | スロープ仕様 | ||||||
G | L | ターボ | EX | ターボ | Gスロープ | L | ターボ | |
FF | 27.0 | 25.6 | 27.0 | 25.6 | 27.0 | 25.6 | ||
4WD | 25.4 | 23.4 | 24.2 | 23.4 | 24.2 | 23.4 |
どの仕様にもFFと4WDがあり、FFの方が低燃費です。
ターボとノーマルを比較した場合、ノーマルの方が優秀です。
とはいえ、あくまでもこれはカタログ数値。
ターボが欲しいけど、やっぱノーマルより燃費悪いのかな?
そこで、気になる実燃費を調べてみました。
N-BOX・実燃費
- ターボ:14~17km/L
- ノーマル:17~18km/L
ターボとノーマル、それぞれの口コミを紹介(参照元:e燃費)。
カタログ燃費(JC08) | 実燃費 | |
4WDノーマル | 25.4 km/L | 17.14 km/L |
FFノーマル | 27.0 km/L | 18.17 km/L |
4WDターボ | 23.4 km/L | 15.36 km/L |
4WDターボ | 23.0 km/L | 14.94 km/L |
FFターボ | 25.0 km/L | 17.35 km/L |
FFターボ | 25.6 km/L | 16.51 km/L |
ノーマルの方がやや優勢です。
やはり、いずれの数値もカタログとは開きがありますね。
口コミを見る限り、実燃費に関して多くのユーザーが満足しています。
これからN-BOXの購入を検討している人には、明るい材料ですよ。
ECONスイッチって何?
燃費性能に影響を与える「ECONスイッチ」をご存知でしょうか?
実はこの機能、N-BOXはじめホンダの車に幅広く搭載されています。
参考元:ホンダ公式
ECONスイッチを押すとどうなる?
参考元:ホンダ公式
運転の無駄を省いて、燃費向上に役立つECONスイッチ。
スイッチを押すだけ簡単、次のような機能がはたらきます。
- アクセルを深く踏み込んでも、エンジンの回転が穏やか
- CVT(変速機)を調整して、燃費効率を最も良い状態へ
- 省エネモードエアコン
- アイドリングストップ
なるほど、燃費が気になる人には嬉しい機能ばかりです。
しかし!実はいいことばかりでもないんです。
具体的に、メリットとデメリットに分けて詳しく解説します。
ECONスイッチのメリット
ECONスイッチの主な役割は、急な踏み込みによる燃料ロスを減らすことです。
したがって、スイッチをオンにすると・・・
強制的にスロットル(エンジンに空気を取り入れるバルブ)の開きが小さくなります。
ECONスイッチのデメリット
そんな便利に思える機能でも、ドライバーによってはストレスに感じる場合も・・・
- 出だしが重い
- エアコンの効きが悪い
- 山道を登るときパワー不足
- 軽くブレーキを踏んだだけでアイドリングストップになる
- バッテリーに負担がかかるため寿命が短くなる
したがって、ドライバー歴が長かったり、室温に敏感な人は・・・
ECONスイッチをオフにした方がストレスフリーでおすすめです。
しかも、常にECONスイッチが燃費向上に役立つわけではない!という意外な口コミも。
どうやら、使用する環境によってはスイッチをオフした方が低燃費の場合もあるようです。
それでは、具体的にどんなときに使えばいいのでしょうか?
どんなときにECONスイッチを使うのがいい?
ECONスイッチのメリットとデメリットを踏まえて、次のようなシーンで使うのがおすすめ。
- 渋滞していない有料道路
- 信号の少ない一般道
つまり、できるだけ発進と停車を繰り返さないことが、ECONスイッチを活用するコツ。
実際、運転状況にに応じてオン/オフを切り替えるユーザーもいます。
加速にパワーが必要なときや、極度に暑かったり寒い日はオフにするのが無難でしょう。
「でも確か、ECONスイッチってデフォルトでオンじゃなかったっけ?」
「エンジンかけるたびオフにするの面倒くさい」という人もいるはず。
そんな場合はアイストキャンセラーを付ければ、デフォルトでオフにできますよ!
燃費改善につながる乗り方とは
燃費を左右するのは、なにも車の持つ燃費性能だけではありません。
運転の仕方やドライバーの癖ひとつで、燃費を改善することは可能です。
穏やかな運転
車が最もガソリンを使うのは発進時です。
AT車の場合、ブレーキを離すとゆっくり加速する「クリープ現象」があります。
燃費をよくしたいなら、このクリープ現象を活用しない手はありません。
つまり、車が動き出してから徐々にアクセルを踏むのが燃費向上のコツ。
また、燃費の悪化を招く急加速や急停止も避けるように心がけましょう!
早めのアクセルオフ
赤信号や下り坂では、なるべく早めにアクセルから足を離しましょう。
エンジンが一定の回転数を越えた状態でアクセルを離すことで「燃料カット」になります。
この燃料カットの仕組みにより、無駄な燃料消費を防ぐことが可能。
※後続車にも気を付けて、迷惑がかからないように注意してくださいね。
アイドリングストップ
停車していても、アイドリング中はエンジンが常に動いています。
エンジンは燃料を使って動いているので、アイドリング=燃費は悪くなります。
だから「ちょっとコンビニに寄るだけだから」
などと、エンジンをかけっぱなしにすれば、当然燃費に影響します。
「塵も積もれば山となる」を肝に銘じ、こまめにエンジンを切ってアイドリングを減らしましょう。
渋滞を避ける
発進&停車を繰り返し、のろのろ運転が増える「渋滞」。
まさに、燃費改善の敵です。
強敵に勝つためには、ナビやGoogleマップなど最新技術を活用するのが一番。
なるべく巻き込まれないように、渋滞を回避できるドライブ計画を立てましょう。
エアコンは必要なときだけ
エアコンのスイッチをオンにすると10%以上燃費が悪化します(引用:日本自動車工業会)。
例えば、燃費15km/Lの車が150km走行した場合に使用する燃料は以下の通り。
- エアコン不使用:10L
- エアコン使用:11L
つまり、エアコンをつけたまま150km走ると、1リットル分のガソリン代が余分に必要です。
暑い夏は熱中症の危険も高く、エアコンを我慢してまで節約するのは危険です。
燃費を気にかけながらも、同乗者や体調に合わせて臨機応変に対応しましょう。
ライバル車の実燃費は?
他の車の燃費も気になりますよね。
N-BOXのライバル車の燃費をチェックしましょう。
ホンダ N-BOX | 15.48km/L |
スズキ ハスラー | 18.95km/L |
スズキ スペーシアギア | 18.20km/L |
ダイハツ ウェイク | 15.11km/L |
ダイハツ タント | 14.28km/L |
日産 デイズルークス | 14.13km/L |
参考元:みんカラ
N-BOXよりも実燃費が優れているのは・・・ハスラーとスペーシアギア。
どんな車なのか?スペックを確認してみましょう。
スズキ ハスラー
参考元:スズキハスラー公式
おしゃれなデザインが目を引くハスラー。
ルックスはもちろん、高い安全性能も人気の秘密。
その証拠に、JNCAP予防安全性能アセスメントでは最高評価を受けています。
デュアルカメラブレーキサポートと全方位モニターがあるのは安心ですね。
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【2019最新版】ハスラーの口コミ評価!乗り心地はやっぱり辛口?
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スズキ スペーシアギア
参考元:スズキスペーシアギア公式
「遊び心」がテーマのスペーシアギア。
タフな見た目だけではなく、室内環境もアレンジが利いて便利なんですよ。
シートのアレンジ次第で27インチの自転車も収容できるというからびっくり!
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2018年12月に発売されたスペーシアギア。街中で見かけることも多くなりました。 最新の軽自動車は、燃費が向上し、室内空間も広くなっています。 車を選ぶうえで、燃費はやはり気になるところですね。 今の ...
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まとめ
街なかでよく見かけるN-BOXについて、気になる燃費性能をまとめました。
【実燃費】
- 平均値:15.48km/L(ノーマル、ターボ混合)
- 街乗り:15km/L
- 自動車道:20km/L
【燃費向上のコツ】
- ECONスイッチを賢く使う
- 乗り方やドライバーの癖を見直す
ライバル車と比較しても、N-BOXの燃費は決して悪くありません。
地球にやさしい乗り方を心がけて、ドライバーの癖を正すことで燃費は改善します。
少しだけ意識を変えて、より低燃費につながるカーライフを送ってくださいね。