スズキ・ジムニーの新車価格は、税込145.8万円~です。
車は家電のように「買って終わり」ではありません。
購入後も、車の維持費が毎月・毎年いろいろとかかります。
維持費とは
- 燃料費(ガソリン代)
- 自動車税
- 自動車重量税
- 車検代
- 自賠責保険
- 任意保険
- 駐車場代、その他消耗品
それでは、具体的に何にいくらかかるのかを説明していきます。
目次
ジムニーの年間維持費は?月は?
ジムニーの年間維持費は333,615円で、毎月27,801円です。
年間維持費(内訳) | 金額 |
---|---|
自動車税 | 10,800円 |
自動車重量税 | 3,300円 |
自賠責保険 | 12,535円 |
任意保険 | 67,380円 |
車検代+メンテナンス代 | 50,000円 |
燃料代(ガソリン代) | 90,000円 |
駐車場代 | 99,600円 |
合計 | 333,615円 |
※任意保険・・・13等級・車両保険あり・26歳以上の場合
※ガソリン代・・・年間走行距離を10,000kmとした場合
維持費の中で、自動車税・自動車重量税・自賠責保険の金額は固定です。
その他の維持費は個人差があり、実際は年間30万円~40万円かかると見て維持費は毎月3万円前後。
月に3万円…けっこう車に費やしてますね。
ただ、車検など2年に1度の支払いもありますので、毎月3万円の実感はないかもしれません。
変動する燃料費の平均はいくら?
燃料費はガソリン代のことです。
車のご飯なので、ガソリンが入ってないと動けません。
ジムニーのガソリン代は、年間平均は9万円、月で7,500円かかります。(年間走行距離を10,000kmと想定)
軽自動車の月間平均は4,000円なので、ジムニーはちょっと高めです。
でも、ジムニーはオフロード仕様なので、険しい山道もへっちゃら。
走りを楽しむ車ですからね。
どんどん低燃費化が進む今、軽自動車の20㎞/L超えは当たり前になりました。
ジムニーと同じ軽SUV車のスズキ・ハスラーも、24.2~32.0㎞/Lと低燃費。
それでもジムニーが売れ続けるのは、本格オフロード車として走りにとことん拘った唯一無二の車だから。
ジムニーに乗るなら、ガソリン代は覚悟しましょう。
軽自動車の自動車税は安い?
自動車税は、4月1日に持っている車の所有者に対してかかる税金です。
自動車税の金額は、その自動車の用途・総排気量で決まります。
自家用乗用車の自動車税の区分
総排気量 | 自動車税 |
1,000cc以下 | 29,500円 |
1,000cc超1,500cc以下 | 34,500円 |
1,500cc超2,000cc以下 | 39,500円 |
2,000cc超2,500cc以下 | 45,000円 |
2,500cc超3,000cc以下 | 51,000円 |
3,000cc超3,500cc以下 | 58,000円 |
3,500cc超4,000cc以下 | 66,500円 |
4,000cc超4,500cc以下 | 76,500円 |
4,500cc超6,000cc以下 | 88,000円 |
6,000cc超 | 111,000円 |
自家用乗用軽自動車 | 10,800円 |
ジムニーは自家用乗用軽自動車なので10,800円です。
普通車に比べると、かなり安いです。
車検の内訳は?
車検費用は、国に支払いを義務付けられた「法定費用」と、点検・整備代の「車検基本料」に分かれています。
それぞれの費用を見ていきましょう。
車検基本料+法定費用+修理費
車検基本料は、ディーラーや車検業者によりかなり変わります。
ジムニーの車検基本料の平均は40,000円で、そこに以下の法定費用33,000円が加わります。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
合計の車検費用は、40,000円+33,000円=73,000円。
ただし、車検のときに不具合が見つかった場合、修理や部品交換の料金がプラスで必要です。
では、法定費用の詳しい内容を見ていきましょう。
自賠責保険料:25,070円(2年間分)
自賠責保険は、加入が国によって義務付けられた必須の保険です。
交通事故が起きたときに、その被害者を救済することを目的としています。
契約期間によって保険料は変わります。
契約期間 | 軽自動車 | 普通自動車 |
37か月契約 | 35,610円 | 36,780円 |
36か月契約 | 34,820円 | 35,950円 |
25か月契約 | 25,880円 | 26,680円 |
24か月契約 | 25,070円 | 25,830円 |
13か月契約 | 15,960円 | 16,380円 |
12か月契約 | 15,130円 | 15,520円 |
自賠責保険は、軽自動車と普通自動車の差があまりありません。
車検のときに2年分支払うので、軽自動車のジムニーは25,070円、1年あたり13,920円です。
自動車重量税:6,600円(2年間分)
普通自動車の重量税は、自動車の重量が重いほど税額も増加します。
軽自動車の重量税は、経過年数に応じて課税されるので、ダイエットをしても安くなりません。
経過年数 | 重量税 |
〜13年目 | 3,300円 |
〜18年目 | 4,100円 |
19年目〜 | 4,400円 |
ジムニーはエコカー減税対象外なので、新車登録から13年、18年を越えると自動車重量税が高くなります。
印紙代:1,800円
収入印紙は、検査を行っている行政に手数料を支払うために貼ります。
1車両につき1,800円の印紙が必要です。
任意保険は必要?
任意保険は、契約する保険会社や補償の範囲、等級、契約するときの年齢によって大きく変化します。
等級は長期割引と同じで、契約期間が長ければ長いほど安くなっていきます。
そして、事故が多いと保険料が高くなります。
それらを全て含めて計算すると、30代の平均は年間6.5万円。
任意保険は自賠責保険とは違い、加入の義務はありませんが、保険の適用される範囲が大きく異なります。
たとえば事故が起きたとき、自賠責保険は被害者にしか保険が適用されません。
任意保険では自分自身のケガや、車の損害まで保険が適用されることが多いです。
自分のケガも困るけど、相手の車が高級車だったら支払えないから、やっぱり任意保険も必要だね
その他に必要なもの
車の維持費には他に何があるでしょうか?
駐車場代
月極駐車場の平均料金は8,300円、年間で10万円程度。
しかし、都心に近いほど駐車場代は高くなるので、住んでいる場所によります。
家の敷地に車を置けるスペースがある場合、駐車場代はかかりません。
タイヤ
ジムニーのタイヤ価格相場(4本)は26,000円~44,000円程度。
タイヤは使い方や収納の仕方にもよりますが、寿命は製造後5年前後と言われています。
また、雪が積もる地域や道が凍結してしまう地域では、冬用のスタッドレスタイヤも必要ですね。
スタッドレスタイヤの寿命は3年程度と、通常のタイヤより短くなります。
オフロードをガンガン走る場合はタイヤの劣化が早いので、寿命も短くなるでしょう。
洗車代、ワイパーやオイルなどの消耗品
車の維持費には、部品の交換費用もあります。
ザッとみるとこんな感じです。
部品 | 費用 | 交換時期 |
---|---|---|
ワイパーゴム(フロント、左右)交換 | 3,500円~ | 1年 |
エンジンオイル | 4,000円~ | 5000kmまたは6ヵ月 |
バッテリー | 10,000円~ | 2~5年 |
ブレーキパッド | 15,000円~ | 厚みが3~2mm以下 |
部品交換はかなり費用に差が出ます。
部品を純正品と社外品のどちらにするかで、部品代が大きく違いますからね。
また、交換をディーラーでするかカー用品店でするかでも工賃に差が出ます。
一番安く済むのはネットで安い社外品を探して自分で交換する方法。
ただし、車の知識がないと危険ですので、社外品をカー用品店で交換してもらう方法が安くて安心でしょう。
洗車に関しても個人差があります。
「ジムニーは汚れてなんぼ!」くらいの気持ちでいれば、大きな費用はかかりませんよ。
ジムニーの維持費を節約する方法
高い維持費を少しでも安くする方法を紹介します。
まずは月1000円、燃費の節約方法
簡単で効果の高い方法を紹介します。
アクセルはゆっくり踏む
アクセルはギュッと強く踏むと、エンジンに高い負荷を与えます。
ふーと深呼吸をするように、ゆっくりとアクセルを踏んで、ガソリンの消費を抑えましょう。
オートマ車の場合、足をアクセルペダルから離しているだけでも自然に車は前に進みます。
この「クリープ現象」を使うと、燃費アップが期待できます。
エンジンブレーキを使う
減速のときにブレーキを使うのも、ガソリンを多く消費します。
ブレーキを踏む回数を減らすために、エンジンブレーキを積極的に使いましょう。
アクセルから足を離すだけでシフトダウンして、自動的にエンジンブレーキが作動します。
いらない荷物は降ろす
重いリュックを背負って歩くと疲れも増しますよね?
車も車体が重いと疲れてしまいます。
いっぱいエネルギーを使うので、いっぱい燃料が消費されます。
使わないものは車から降ろして、車内をすっきり使いましょう。
自動車保険を見直す
最初に入った保険のまま、内容をあまり見ずにずっとそのままではありませんか?
年々、保険内容も変わってきています。
最近はネット保険もあり、比較も簡単にできます。
自分が求めている保険はロードサービスなのか、事故のときの対応なのか、金額重視なのか。
1度じっくり検討してみましょう。
\5万円以上安くなった人も/
車検費用は安くなる?
車検費用の中の「法定費用」は金額が決まっているので節約できません。
ですので、車検を節約するには「車検基本料」を安く抑えましょう。
3月の決算期を狙う
ディーラーには車検の目標台数が設定されています。
なので売上を伸ばしたい決算期に車検お願いすれば、サービスしてくれることもあります。
ユーザー車検を利用する
自分自身で車検を行うものです。
点検する項目があらかじめ用意されていて、それに沿って進めて行くものです。
車検代がかなり安くなり、自分の車のメンテナンスに強くなります。
普通車ジムニーシエラとの比較
基本構造が同じ、軽自動車のジムニーと普通自動車のジムニーシエラ。
年間維持費の違いはどのくらいなのでしょうか?
引用:ジムニーシエラ公式サイト
年間維持費 | ジムニー | ジムニーシエラ |
自動車税 | 10,800円 | 34,500円 |
自動車重量税 | 3,300円 | 12,300円 |
自賠責保険 | 12,535円 | 12,915円 |
任意保険料 | 67,380円 | 78,220円 |
車検整備代 | 50,000円 | 55,000円 |
燃料代(ガソリン代) | 90,000円 | 100,000円 |
合計 | 234,015円 | 292,935円 |
※任意保険・・・13等級・車両保険あり・26歳以上の場合
※ガソリン代・・・年間走行距離を10,000kmとした場合
比べてみると、ジムニーシエラの方は自動車税と自動車重量税の負担が大きいです。
やはり普通車よりも軽自動車の方が、維持費は安いですね。
まとめ
・ジムニーの年間維持費は33万円、毎月3万円
・節約するなら燃費、保険、車検で見直そう
・ジムニーの方がジムニーシエラより税金が安い
トータルで考えると車にかかる維持費は高いですが、必要経費ですね。
車検でしっかりと整備をして、保険で万が一のトラブルに備えれば、快適で安全なドライブにつながります。
自分を守るためにも、同乗者を守るためにも、しっかりと備えましょう。